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ウォーキングを終えた後に俺は体重を測ってみた。恐る恐る乗ってみた体重計の数字を確認した後に俺はガッツポーズをする。狙い通りの数字がそこには表示されていたからだ。
肥満体質【113・58】➡肥満体質【112.5・58】
つまりは一時間のウォーキングを行うことで0.5㎏の減量に成功したということになる。だが、そんな俺にインフィニティさんが釘を刺してくる。
『念のために言っておきますが、直後のウォーキング直後の体重は汗によって減った水分などが影響していますので正確な数字ではありません。見た目の数字にだけ左右されて食事をせずにこれを続けても悪いことしかありませんので注意してくださいね。』
「分かってるよ、インフィニティ。基礎代謝を上げるのが重要なんだろう。」
俺の言葉にインフィニティが同意する。減量目的ではあるが、インフィニティに言わせてみれば減量に気を取られすぎて本来の筋肉量を減らすのは愚の骨頂なのだという。確かにそう言われなければ食事をせずに無理な減量を続けていたかもしれない。
そういうこともあってインフィニティが俺に指示を出したのはウォーキングの後の簡単なストレッチと腕立てと腹筋、そして食事をしっかり取ることだった。食事はともかく腕立てと腹筋は大変だった。腕立てをしようとしてみても重すぎて自重を支えることが困難だし、腹筋に至ってはお腹がつっかえて起き上がることができなかった。思わず「ぶふうっぶふうっ」という豚のような荒い息をしてしまった。
食事自体は本当に楽しみだった。最近の俺とシェーラのお気に入りは豆腐だった。とはいっても普通の食べ方だけではすぐに飽きる。そこで豆腐をご飯代わりにして様々なおかずを上に載せたりしてみることにした。これが正解だった。特にハマったのは親子丼風豆腐である。元々、俺は親子丼が好きだったのだが、減量生活を行うために半分以上は諦めていた。だが、これならば食べても問題ないことに気づいたのだ。豆腐は意外と量もあるので腹持ちもいい。めんつゆに若干砂糖が入っているもののインフィニティさんも許容範囲だという。俺は勿論だが、シェーラもこれは気に入っておかわりまでしてくれていた。
食事が終わった後に俺はかねてからやろうと密かに決意していたことを実行した。それは昨日レベルアップした自身のステータスとスキルをもう一度確認することである。
「ステータスオープン!ただし昨日のレベルアップ前からの比較ができるようにデータを出してくれ。」
俺の言葉に合わせてインフィニティさんが演算を行う。そこには俺の要求が忠実に反映されたデータが作られていた。
藤堂晴彦
年齢:32
Lv.2
種族:人間
職業:異界の姫の豚騎士
称号:公園の怪人『豚男』 強制送還者
体力:16/16➡21/21
魔力:4/4➡12/12
筋力:15➡18
耐久:18➡20
器用:8➡10
敏捷:10➡12
智慧:12➡14
精神:11➡14
ユニークスキル
〈ステータス確認〉
〈瞬眠〉
〈鑑定〉Lv.∞
〈アイテムボックス〉Lv.0
スキル
名状しがたき罵声
金切声
肥満体質【113・58】➡肥満体質【112.5・58】
鈍足 【1265/420000】➡鈍足 【17265/420000】
魔法の才能の欠如【65000/65000】➡≪NEW!≫全魔法の才能
運動神経の欠落【58/65000】➡運動神経の欠落【59/65000】
人から嫌われる才能【6320/120000】➡【16320/120000】
〈アダルトサイト探知〉Lv.10
≪NEW!≫【無詠唱】
≪NEW!≫【精霊王の加護】
≪NEW!≫【努力家】
≪NEW!≫【魔力集中】
≪NEW!≫【魔力限界突破】
≪NEW!≫【限界突破】
≪NEW!≫【インフィニティ魔法作成】




