異世界冒険編 1
え?いやいやちょっと待て。何者こいつ?
「自己紹介がまだだったね!僕の名前はシーナこの世界で、いや君たちの世界でもだね!神様やってます!」
あ〜あ〜なるほど神様ね。納得納得……。
するわけねーだろぉぉい!!!
「おいお前神様って何?お前みたいなちびっ子神様なわけねーだろ!」
「え?僕は神様だよ。君たちの世界でいうと…恵比寿だったっけ?その人だよ!」
こいつが恵比寿!?
「ねーねーヒデくん恵比寿って男じゃなかったっけ?」
いいこと言った!バカでもいう時はいうな!!
「そりゃあ神だし性別ぐらい変えれるよ。」
ほらっーーーそう言って神は変身?した。そう。みんな知ってるあれだ。ビールの缶にイラストされてるあの姿になった。
「…まじか…。」
「これで信じてくれる?」
いや、もう信じるしかないだろ。これ見て信じないやつとかいないだろ。
「あぁ。だけどなんで俺らなんだ?他にも貧乏で頭悪いやつなんていくらでもいただろ。」
「確かにそうだね。なんで私たちなの?」
純粋な疑問だった。俺は家があるだけまだましだが家さえない人もいる。俺が言うのもなんだが貧乏人なんてそこらじゅうに散らばっている。その中でなぜ自分たちなのか。
「それは簡単だよ。お金がないのに、頭が悪いのに、頑張っているからだよ。君はお金が無いのに勉強を。君は頭が悪いのに運動を。苦手なことを得意なことで補っている。だからチャンスをあげたんだ。周りを思い出してごらん。お金がなくてホームレスなのにそれでもまだギャンブルを続ける人。頭が悪いからといい諦めている人。いただろう。その人たちと君たちとが平等であってはダメなんだ。だからここへ呼んだ。」
俺は確信した。こいつは、シーナは本当に神様なんだと。
「で、どうしたらいいんだ?金を稼ぐには。」
「簡単な話だよ。勝負に勝てばいい。」
「勝負?」
「そう。この世界では勝負にお金をかけられる。買ったほうがそのお金を総取りだよ。高い金額をかけて相手もそれに乗れば取れるお金は簡単にさっきの量を超すんじゃないかな。」
まじ?それサイコーじゃない?勝負に勝てばお金が……あれ?
「その元手となる金ってどこにあるの?」
「君の今の所持金をこっちの通貨に換算したものだよ。大体そっちのお金で300円がこっちのお金で1Mだよ。」
えーと300円で1Mてーと…
「俺1Mしかもってねーじゃん!!!!!」