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紅砂を駆けるスタンピード ~blood of jane~  作者: 天王寺綾香
二章 『ベガルタの剣』 ~邂逅の時~
166/265

P166

「こ、こんなのあたしのせいにすればいいじゃない!

あたしがやったことにーー」


「・・・ダメですよ。

あのクリーク、って人が見てますし。

そんな嘘、通用しないです」


「でも・・・っ!」


「それともお姉様は・・・こんな私を、見捨ててしまいますか?」


すがり付くリリィにアリスは心の中で打ちひしがれた。

また自分のせいで他人を災厄に招き込んでしまった、と。

あのクリークがマルガリータの死をどう告げるか分からないにしても、リリィをこのまま放っておくわけにもいかない。


目を閉じ、歯を食いしばるアリス。

するとリリィの手を自分から離し、背を向けた。


「お姉様・・・」


不安そうにその背中を見るリリィ。

アリスはそんなリリィを置いて先へと歩み出す。


「ーー悪いけど、これから先、あんたを護りながら戦うことは出来ない」


「お姉様・・・」


「そんなあたしでいいならーー」


アリスはそう言いながら一人、前へと進んでいく。

その言葉を聞いたリリィは不安を一気に歓喜へと変換させた。


「ーーはい、お姉様に付いていきますっ!」


リリィはそんなアリスの背中を駆け足で追った。

セット・エトワール、ひいては星頂守護機関に追われる身となった二人。

その力を合わせるべく二人は、巨大な力が待つ先へ共に歩みを進めるのだった。

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