「暗い夢」サイトシリーズ① 「CM」 - 4
最初に、この作品はフィクションです。
創作です。
実在する個人・企業・団体とは一切関係ありません。
読者の皆さんは影響を受けて犯罪行為などに走ることなく、
正義と平和を愛する一国民として行動してください。
佐多は、午後9時ごろに帰宅した。
家族には外で食事をすると連絡してあった。
今日のポイント稼ぎに使用した道具はリュックに入れたまま、家族と顔を合わせることも無く自宅の2階へ向かった。
今日の出来事をスマートフォンで撮影しており、これからアップロードするところだ。
撮影した動画を見直す。
「結局2匹だけかよ・・・・」
血痕のあるハンマーを取り出し、血をタオルで拭いた。
タオルは、今度どこかのコンビニのゴミ箱ででも処分すればいいと、佐多はそう思った。
動画には、夕方の公園のベンチが映っていた。
固定されているようだ。
ベンチの下に佐多がキャットフードの缶詰を開けて置いた。
すると、5分ほどして一匹の茶トラ猫が草木の陰から出てきた。
そしてそれを見た公園に住む他の野良猫たちが寄ってきた。
5匹ほど出てきたのだが、もういないようだ。
5匹が缶詰を囲んで取り合いながら食べ始めた。
3分ほど猫たちが食事を続けていた次の瞬間、画面の端から容赦なくハンマーが振り下ろされ、一匹の猫の頭部が変形して血を噴出した。
ハンマーで頭を砕かれた猫は、体をピクピクと痙攣させている・・・
逃げようとした猫のうち一匹が少年の手に捕まる。
映りこんだ手に逃げようとする猫の爪が振り下ろされ、手から血が出る。
さらに猫が指に噛み付いた。
「痛ぇ!」という声を出したものの少年は左手を離さず、右手に持ったハンマーを
捕まえた猫の頭に振り下ろした。
「フギャッ!」という音がして、猫の目玉が飛び出し体を痙攣させた。
カメラが置かれた場所から手に持ち帰られたのだろうか、移動を始めて
二匹のところへ近づく。
そして少年はハンマーを振り下ろし、そこで動画が終わった。
この動画の内容で、何ポイント手に入るか分からないが自分が今考えうる中で
5本の指に入る悪事を行ったのだ。
猫は野良猫だ、どうせ自分が殺害しなくても保健所が見つけたらどのみち
ガス室で死ぬだけだ、少年はそう自分に言い聞かせて、死んだ二匹の猫は公園の端にスコップを使い埋めた。
PCに来ていた差出人不明のメールから黒い扉の大きな画像をクリックし、サイトへログインする。様々なコンテンツが表示された。
その中で動画投降のコーナーがあり、さっそくさきほどのスマートフォンをPCに接続して動画をアップロードした。
すぐさま、動画のアクセス数が増えだし、ポイントが加算されていく。
「ちぇっ、基準ポイントが2ptかよ・・・・」
佐多はさっそくクライムマイレージのランキングを見ると、自分のランキングが今日の昼見たときよりも2ランク落ちていた。
一つ上のランカーの「暗黒侍」というユーザーの投稿した動画を見てみる。
「交差点の角から飛び出して自転車に乗る人を脅かしてみた」というタイトルだが、アクセス数と動画自体の評価ポイントも自分のものより高い。
動画を再生してみると、何人も驚いてこけていたが自分のものより大したことはない。ずっと見続けていくとポイントが高い理由は最後にわかった。
ある女性の乗った自転車が来たときに、「暗黒侍」とおぼしき男性が交差点の角から飛び出して脅かし、女性が倒れた。
そして、動画が女性の顔をアップで撮っていたのだが、打ち所が悪く女性が動かなくなっていたのだ。
「やばくね?」という小声が動画に入っていたのだが、そこで映像が一旦終わる。
次にニュースサイトから勝手に拝借した動画の場面に切り替わったが、先ほどの女性が死亡したというニュースのものだった。
評価ポイントは10ptで、アクセス数も次々に伸びていっている。
佐多は焦りだした。
シリーズ①の「CM」の頭と尻はできてますが、間の流れとかが完全にできてません。なので、連載形式にしてます。
シリーズ②の「MH」のネタは既にかなりできてます。
次は
「暗い無」サイトシリーズ① 「CM」 - 5
になります。
文章力などまだまだ勉強が必要ですが、
よろしければ応援よろしくお願いいたします。