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「暗い夢」サイトシリーズ① 「CM」 - 3

最初に、この作品はフィクションです。

創作です。

実在する個人・企業・団体とは一切関係ありません。

読者の皆さんは影響を受けて犯罪行為などに走ることなく、

正義と平和を愛する一国民として行動してください。

「うーん、ここまで話聞いてみても信憑性が無ぇなぁ」

「ただ、加藤が追われているのも事実なんです。実際、あいつの住所のマンションでボヤ騒ぎが起きてました。俺も黒服の妙な連中を駐車場から見ましたし。」

「うーん・・・・。とりあえず、もうちょっと探ってみないか。」


スマートフォンで竹中が編集長と会話をしていたとき、

部屋の中に加藤がコンビニと田舎の個人経営のスーパーの袋を抱えて帰ってきた。


「竹中さん!もうそのスマートフォン使っちゃダメですってば!」


加藤があわてて声を挟み、持っていた袋を床に落としてスマートフォンを取り上げようとする。


「奴らが僕らが会った店から予約の電話番号使って調べたら、一発ですよ。

 おそらく、あの黒服の連中は少なくとも警察関係者でしょう。

 警察にはスマートフォンの位置情報を検出して使用者のいるエリアを割り出せる仕組みがあるんです。

 それに携帯の会社が協力したら、そのスマートフォンの通話相手の記録も取ってるから通話相手だって分かるんですよ。

 通話相手も危ない!」

「そうなのか?すいません、編集長。今の聞こえてました?

 これからは安全のために俺たちが13年前に使ってたやり方でやりとりしましょう。」

「おう、分かった。例のやつな。俺も念のために家族を実家に帰らせとくわ。とりあえず領収書は後ででいい。

 知り合いに俺の家族の家を見張らせるよ。

 金は経理の安藤ちゃんに話して無理やり出してもらうからさ。今日中に2本くらい振り込んどくわ。」

「いけるんですか?」

「ほんとに一時的にだからな。お前の給料数ヶ月分前借りも含めてそんなに額も出せないけど。ビッグなネタを掴めなかったら、

 向こう数ヶ月はタダ働きだからな。

 俺はその加藤ってやつが言ってた内容と、実際にニュースになった事件がどれだけ内容リンクしてるか調べるよ。」

「本当にありがとうございます。じゃ、また」

「おう」

「竹中さん。早くってば」


竹中がスマートフォンの通話を完了したかいなかの時に、加藤は竹中からスマートフォンを奪い取り、ペットボトルのお茶を全体に万遍なくかけて壊した。


「あー、お前!・・・ ハァ・・・」

「さっき知り合いからここに、代替の携帯電話を宅配便で送らせました。ちょっと違法改造したやつだから、

 これからそっち使ってください。中国産ですが、話さえできりゃいいですよね。SIMが普通じゃないんで。

 清掃員のおばさんにも僕が話しときましたから怪しい連中見かけたら、連絡が来ます。」


二人がいたのは田舎の町のラブホテルの一室であった。

二人とも時間をずらしてここに入店し、その後で同室に入ったが監視カメラは二人が部屋に着くなりすぐに見つけ出して

加藤が細工をしている。

今頃はラブホテル内の男女の営みを盗撮するという企画物AVの動画ワンシーンが、監視カメラにループされて表示されていることだろう。

加藤はノートパソコンを持ち歩いており、竹中が聞きなれない何かも持ち歩いていたため、インターネットも使用することが出来た。


「なぁ、ところでどうやってサイト見つけることが出来たんだ?」

「実はサイトのポータル(入り口)にあたる部分が、定期的に移動してるんじゃないかって噂がありました。

 世界中のサーバーの中をね。ウイルスが広まっていくみたいに。知り合いが以前見つけたときは、EUの新進企業のサーバーの中にあって、

 セキュリティの難易度が高いんですけどちっぽけなセキュリティホールがあったから、多分そこをついたんだろうって話になってたんです。

 で、ちょっと経って同じサーバーを見ても、ポータルが存在した形跡が全く存在しなくなって影も形も無い状態ですよ。

 以前ハッキングしたことのあるインドネシアに進出した日系企業の現地のサーバーも、非常に同じような構成だったからそのうち

 そこに移動するだろうって罠をしかけてました。そしたらだいぶ経ってからポータルが網にかかって、数時間格闘した後ログインできたんです。

 そこからお話したとおりです。

 その次の日にはもうそのサーバーからまっさらに消えてって感じですよ。

 」

「うーん、何か俺にはよくわからんなぁ」

「実はその後もう一回捉えることができて、入ろうとしたんです。」

「うん。それで?」

「そしたら、何時間かかっても全くログインできなかったので、あきらめました。何かしらセキュリティが強化されたんでしょうけど。まぁ今頃はまた世界中のどっかのサーバーに隠れてるんでしょうね。」

「何とか見つけれないか?」

「やばいヤマだから、もう関わりあいたくないんですよ。」

「お前の身の安全のためでもあるんだぞ。先にサイトの情報を明るみに出して告発できれば、追い掛け回してる黒服の連中も簡単に手は出せないさ。

 お前家族はいないのか?」

「俺は施設で育ちましたから・・・。施設の連中とは縁を切ってカタギじゃない仕事に就いたし。」

「そうか・・・・。まぁ俺も家族全員亡くしてるんだ。家族や仲間を人質に取られることはないから、それは不幸中の幸いだな。」

「そうっすね・・」

「俺たちにしか出来ないぜ。やってくれないか?」

「・・・・」


加藤はしばらくうつむいていたが、決意を口にして顔を上げた。


「わかりました。俺も腹くくります。」

「よし、じゃあポータルってのが今どの国のサーバーにあるかから見つけるか。まずは腹ごしらえだ。」

「コンビニもスーパーも個人経営だし、特に監視カメラとかついてなかったですね。クソ田舎なのが、逆にラッキーつぅか・・・」

「田舎の悪口ゆうなって。」


二人はコンビニとスーパーで買ってきた弁当と飲み物で食事をとり、まずは「暗い夢」というサイトのポータルが

どこの国のサーバーにあるのかから、探し出すことにした。

シリーズ①の「CM」の頭と尻はできてますが、間の流れとかが完全にできてません。なので、連載形式にしてます。

シリーズ②の「MH」のネタは既にかなりできてます。


次は

「暗い無」サイトシリーズ① 「CM」 - 4

になります。


文章力などまだまだ勉強が必要ですが、

よろしければ応援よろしくお願いいたします。

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