デート……?
本日も無事投稿出来た事に感謝を
「これなんか似合うんじゃ無いかな?」
「マ…トレセさんがそう言うなら……」
マイ、ロードと言いそうになるもなんとかこらえ少女は試着室に消えてゆく
「どうでしょうか」
「似合っているね、店主これも買うよ」
「毎度ありがとうございます」
「トレセさんその、こんなに買わなくても」
トレセ青年は少女の服を買っている
既にかなりの数の購入を決めていて少女も困惑している
「いいんだよ、ユキは遠慮しないで可愛いんだからお洒落しよ」
「か……かわ、あふ…!」
少し、愛しのマイ、ロードことトレセ青年に褒められたただけで真っ赤である
「お代は?」
「もうトレセさんが払ってますよ」
「マイ……!」
マイ、ロード!?となんとか叫ぶのを我慢しトレセ青年を見つめる少女
「ほら、僕の恋人なんでしょ、なら僕もかっこつけないと、ね?」
「……はい」
キザったい台詞ではあるが少女には愛しのマイ、ロードのシンプルなかっこつけで真っ赤になってしまっていた
「しかしこれだけの量をどうやって?」
「これに入れる」
なんとか冷静さを取り戻してトレセ青年に質問するとトレセ青年は小袋を取り出すと中に購入した服が入っていく
「こんな便利な物が……」
「貴重な品だけどね、父さんがね」
と異空間収納袋を少し見せて直ぐにしまう
見せびらかすと狙われるからねと笑いながら
「不届き者は私が処理致します」
いつもクールで透きとおる声ではあるがほんの少し冷たい声に一瞬なるが
「大丈夫だよ、ミークロジャムは平和だし」
「ならいいですが」
あくまでほんの少しの一瞬なのでトレセ青年は明るく返し少女もすぐいつもの調子になった
そうして帰路につき
「ただいま〜」
トレセ青年は何気なく帰って来たのだが
「マイ、ロード!マイ、ロード!あぁ〜マイ、ロード!確かにお出かけは素晴らしい至福の時間でしたが……!マイ、ロードをマイ、ロードとお慕いし呼ぶ事も忠誠の儀も示せぬのと二者択一……!素晴らしくも苦しい時間ではありました……!」
少女はかなりの葛藤があったようで跪きながら一人告白していた
「初めてだったし、これから慣れるよね、うん」
トレセ青年は困惑しながら見つめていた
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