表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/29

睡眠導入


 日も落ちて畑仕事も終わり晩御飯も済ませた寝室にて

 

 「ふう……」

 「マイ、ロードおやすみ前にこちらを」

 

 就寝前に少女はトレセ青年にホットミルクを差し出す


 「ありがとうユキ、ふう……」

 「どうでしょうか?」

 「とても落ち着くよ、ありがとう」


 ただ牛乳を温めるだけではあるが少女の手に掛かるとかなりリラックス出来る味になるようでトレセ青年は心地良い気分に浸っている



「マイ、ロード本日は子守唄と物語の読み聞かせがしたいのですがよろしいでしょうか?」

 

 ゆったりとした空気の中少女が切り出す、トレセ青年はそういう歳ではないのだがと思いつつも雰囲気に流され


 「今日はお願いしようかな」

 「ありがたき幸せ、心地良い睡眠の一助になるよう尽力致します」


 そうしてまずは物語の読み聞かせである

トレセ青年の家には本が沢山あり様々な物語がある

 しっている内容なのに少女の読み聞かせは透き通るような声で丁度良い速度で適度に感情が混じり新鮮味があった

 美味しいホットミルクとのシナジーでさらにリラックスが出来た


 「こうして竜を討ち取り、姫を助けた騎士は貴族位を王様から授けられ姫といつまでも幸せにくらしました」

 

 まずはと言ったが読み聞かせが終わるとトレセ青年はすっかり綺麗な顔をして眠ってしまっていた

 その様子をじっくり、愛おしそうに見つめた後、優しく毛布をかけ直し少女は自分の寝室に向かう

 本当はトレセ青年と一緒に寝たいのではあるが流石に年頃の男女が同じは良くないと余っている部屋を割り当てられていた



 「子守唄はまた、いつかの機会にしましょう、マイ、ロードの安らかなお顔……はぁ……」


 頬を緩ませてトレセ青年の寝顔を思い返すと温かい気持ちに満たされていく

 

 「なんて幸せなのだろう、本当に夢のような日々だ……マイ、ロードと出会う前の記憶なんてないけれど一目みた瞬間から今までの時間はなんて甘く心地良いのでしょうか

 今私はとっても……幸せで温かくて満たされてていつまでもいつまでもこの幸せに包まれてマイ、ロードにお仕えし続けたい……」


 夢のような幸せを噛み締め少女も眠りにつくのであった





 ――――ーーーーーーーーーーーーーー



 良かったわ!とっても幸せそう!本当にいつまでもいつまでも!この夢を続けてあげたいわ!


 上機嫌に夢を観察する女性が一人、不思議な光の満ち溢れた空間で観察していた




 


 

 感想、ご指導ご鞭撻お待ちしております

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ