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炉簿戸家のチャミ(2)ルームメイトがやってきた

作者: 笹木 人志

「伯母さん明日ルームメイト連れて来てもいい?」ナナミちゃんは、週末になると時々遊びに来ます。そこで居間で眠たそうにしてるショウちゃんの母さんに訊いたのでした。お母さんは、生返事で「いいよ」と答えました。お母さんは、一晩中ネットの中に潜入し、ネット犯罪者グループの見張りをしていたのです。だから、これからようやく食事をして眠るところでした。


「ルームメイトって何ですか?」ロボットのチャミが頭を傾げて訊きました。


「同じ部屋で暮らす友達のことだよ」お母さんは、大きなあくびをしました。「ねむっ」


「なるほど、そうですか」チャミは、納得したようにうなずきました。「私もルームメイトを連れてきていいですか?]


「うん、いいよ」お母さんは、何も考えずに疲労のあまり畳の上に寝そべってしまいました。


翌日、沢山のロボットが、やって来ました。

「なんだ、こりゃ」お婆さんがおもわず素っ頓狂な声をあげました。

「はい、家事ロボットクラスから派生した野良クラスのロボットです」チャミは、嬉しそうな声です。「河川敷で暮らしてた頃の私のルームメイトです」


チャミは野良ロボットだったのをショウちゃんに拾われてこの家に来たのでした。


「ふぅん、直しがいのあるものばかりだな」おばあさんがにやりと笑いました。「おいみんな並べ!」おばあさんはロボットに命令すると、一台ずつ修理をしてしまいました。


ナナミちゃんのルームメイトは、遊ぶのを忘れて、お婆さんの手腕に驚くばかりで、ナナミちゃんは、手持ち無沙汰になってしまいました。




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