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33.他愛ない話

「パーティーはどうでしたか?」

「すごく楽しかったよー!」

「にゃ、お祭りみたいだったにゃ」

「遠くからも聞こえてきたぜ。エリとマルトが歩いたところから黄色い悲鳴。」

「やっぱお似合いに見えるよ」


 そんなことを言うとむぅっと口を尖らせたマル君。

 こっち側にスタスタ歩いてくると後ろからギュッとされる。


「なんだよもう」

「猫の気まぐれにゃ」

「ほんとに気まぐれだよ」


 剥き出しの肩にゴツゴツとした手が当たるのがくすぐったい。


「そういえばこっちと別れた後は何してたのー?」

「えっと……?これいっていいの?」

「まあ?いいんじゃないですか?」

「フラッシュと少し抜け出してたの」

「「「「?!」」」」

「え、だめじゃないですか!村のみなさんに怒られちゃいますよ!」

「というか二人きりか?!というかフラッシュ?」

「うん、研究所の山らへんから海と花火見たんだけどその時にグリーンフラッシュが見えてね」

「なるほどー、だからフラッシュねー。相変わらずのネーミングセンスだねー」

「何してたにゃ?何もされてないにゃ?!」

「何もされてないよ、というか何するんだよ」


 というか耳の近くで喋るのやめれ。

 低音は響くからなんかゾクゾクする!

 心臓に悪い!お前も顔いいということを自覚してくれ!

 マル君を振り払うとエリの方に押し付ける。

 めっちゃショックを受けたような顔になるマル君にちょっとやりすぎたかな、と感じたけど謝らない。


「スキンシップ過剰なのやめよ?」

「マルトドンマイ(ざまぁ)だぜ」

「とてつもなく失礼な意味を感じたにゃ」

「キョウ反抗期ー?」

「まぁ体の急激な成長に精神が追いつこうとしてるのかもしれませんね。」

「いや普通に距離感バグってるでしょ」


 思わずツッコむ。


「マル君は私の弟ポジションでしょ?」

「にゃえ?」

「悲報、マルト男として見られていない」

「ちなみにジンはー?」

「頼れる兄貴?」

「ジンも同レベってことねー」

「ぼくは?」

「友達!ちゃんと頼れるし頼ってくれる対等な関係かな?」

「ぼくが一番近いですよ?」

「そんな変わらないですよ。というか守護者様は戻らないとマズいのでは?」

「あの窮屈な席にですか?」

「もうすぐ終わりますよ、夜も更けきってしまいましたから」

「終わったらまた会いに行くよー」

「はい……見つからないように戻りますね」

「あ、私も戻りますね。みなさん楽しんでください!」


 名残惜しげに手を振ったフラッシュとエリに手を振りかえした。

 森に向かって回り道するらしい。

 フラッシュが姿を消すと、雑談が再開する。


「抜け出して何してたのー?」

「んっとね、懺悔を聞いたのと…………あ、白ローブに会った。」

「「「?!」」」

「何でそういう重要な情報先に言わないにゃ?!」

「怪我してないか?攻撃は?」

「死を覚悟したけどなんか平気だったよ?……ぁ気になること言ってた。『すっごく面白いことになりそぉだねぇ』だったかな?」

「しゃべったのー?」

「うん、私とアイのこと呼びにきた少年いたじゃん?あれの見た目が変わって少女になってね」

「うーん?後でもう少し説明して欲しいのぜ」

「りょーかい!」

「なんでジンには素直なのにゃ?!」

「だってずっと弟みたいと思ってたマル君がいきなり大人になっちゃってド……戸惑っちゃって」


 あぶねー!何言おうとしてるの自分!

 マル君にドキドキするわけ……するわけ……?

 んー、いや普通にいいやつなんだよなー。

 だけど!私は恋に現を抜かしてはいけないのだ。

 私は決めた、みんなを元の世界に帰すまで余計なこと考えないようにするって。

 私がこの世界に連れてきてしまったせいで死んじゃった人だっているわけだし、不自由な思いもしてるはずだし。

 これ以上ハッピーになるのはダメだ。

 …………帰りたくなくなっちゃうもん。


「あ、そういえば……って何してんの?」

「んー?何でもないよー、どかしたー?」


 マル君のほっぺを引っ張ったりつついたりしてた二人に呆れつつ、気になっていたことを聞く。


「ジンにあのこと話した?ほら世界云々の……」

「ああ、聞いたぜ!」

「あれ?思ったよりも気にしてなさそう。」

「こっちの世界も楽しいからな、何よりも…………やっぱまだ話さね」

「えー、何だよもー」

「教えてにゃ!教えてにゃ!」

「あ、なるほどねー?マルトは聞かない方がいいと思うけどなー?」

「…………理解にゃ」


 ぶそっとした顔をしたマル君のほっぺを手で挟む。

 小さいフラッシュとは違って大人のマル君はほっぺが硬い。

 ぶしゅっと赤くなったマル君の表情筋を解しながらお話再開。


「まあ、あそこまで落ち込むみたいなことがなくてよかったよ。」

「エリから聞いたぜ、二人はやばかったらしいな。」

「逆にそんなショックを受けなかった二人が謎だよー」

「楽しくないか?現実味がない世界に放り出されて自分たちの力で冒険するのとか!」

「まあラノベ読んできて百ほど妄想してきたから興奮もするよね。」

「ラノベオタにしかわからない世界があるっぽいにゃ」

「まあな、前から仲良かったし。」

「にゃ!ずるいにゃー!」

「あははー嫉妬してるー」

「あ、そういえばね、」


 他愛ない話がどんどん続く。

 何気ない日常がとても愛おしい。

 つい三日前まで戦闘していたというのが信じられないほどに平和なこの光景を私は守りたい。

後はもう少し後日談書いたら2章終わりです!

それのあとは少し日常回的な間章を挟んだ後に3章に入る予定です。

なのですが!まだ何も決まってません!

もしよければ次に『キョウ』たちに行ってほしい場所をコメントで送ってほしいです(露骨なコメ稼ぎ)。

東・北・南から選んでほしいです。

もし決まらなくてもこっちで決めますが、あなたもこの物語の行く先に関わってみませんか?

参加してくれるかた待ってます!

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