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22.火事と駆ける

『大変なことが起きたんだ』

「いや、焦ってるからそれはわかる。」

『時間がない、移動しながら事情を話す。』


 相当な焦り様だ。

 起きてるメンツに確認をとってから、

 リフェルの後ろに乗る。

 黒狼も五匹いるから一人一匹乗ってもらう。

 アイと翠竜にも少し起きてもらった。

 翠竜を見たリフェルは少し複雑そうな顔をしたけど、黒狼が少し鳴くと我に帰ったように走り出した。

 トルネードポテトにそってグルグルと走る。

 すごい速度だ。


『で、なにがあったかというと』

『端的に言えば火事だ。』

「?!火事?!」

『ああ、』


 リフェルが焦っているということは相当大火事。

 ここら辺は木が多いから……

 リフェルが言うことをマル君が翻訳して全員に伝える。

 

「!どこでですか?!」

『住処……つまりグラスビレッジだ!』


 顔が真っ青になる。


「人は……みんなは大丈夫ー?」

『わからない、ケロベロスの『保存』魔法で現場を全て固めた。』

「す、すごいにゃ……そんな広範囲に……」

『魔力が足りなくなると大変なことになる。ということで急いでいるんだ。』


 トルネードポテトを抜ける。

 私たちが落ちてきたのとは反対側から小さな山を抜けた。


「こんな入り口があったんですね……」

「それよりも驚いたよー」

「海…………すごい、果てが見えない」

「違います、果てがないんです。この大陸しかないから……」

「じゃあ水平線の向こうには何があるのかにゃ?」

「わかりません……もし行ったとしても伝える手段もなく、ただの無駄死になんで。」


 急カーブ。

 エリの研究所の前を通りこし、森の中を駆ける。

 モンスターの血まみれになった地面やリフェルと出会った巣の前、ジンと迷子になって途方に暮れた場所。


「思えばいろいろなことがあったぜ……」

「この火事を解決したら、晴れて任務完了にゃ」

「これは放火なのかな……?」

「多分にゃけど、占いばあさんが言ってた予言覚えてるにゃ?」


『小さきものとなった人々を助けよ。西端の樹海におる小さきものと運命を共にすると人々は元の姿を取り戻す。新たな竜と出会うとき、再び『絶望』が現れその道を阻むだろう。』


 小動物となった人々を、エリといっしょに端っこの研究所から薬を持ってきて元に戻した。翠竜と戦い仲間になって……


「再び『絶望』が現れその道を阻むだろう……」

「『絶望』は白ローブ……だにゃ」

「じゃあ、犯人は白ローブか?」

「多分ね」

「じゃあこれが最後のイベントか……」


 ジンが息を吐いた時、ムワッとした熱気が押し寄せた。

 火事が起きているところに随分近いようだ。

 リフェルが足を止める。

 眼前に赤々と燃える炎が現れた。

 恐怖が沸々と現れる。

 だけど、エリの故郷をこれ以上壊させたくない!

 私たちは覚悟を決めた。

ごめんなさいいつもの半分です…

明日一周年のお知らせを投稿します!

見てくれると嬉しいです!

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