超越者
物語を駆ける汽車の中、1人の少女が本に埋め尽くされている部屋を見つけた。少女は興味本意で本を手に取りページをめくる…
超越者
『世界間を超える者』にして『物語の渡り手』である連想世界規模の旅人、それこそが超越者であり「大いなる物語」に必要な歯車となりえる存在
超越者となる最低条件は『外世界の因果』に耐えうる存在性が必要となり、それが無い状態で「超越」をなそうとすれば即座に無限に連なる世界の因果によって存在が焼き付かされる
超越者の資格
外世界の因果に耐えうる存在性は、大まかに二種類に分かれている
一つ目は「何も成していない無価値な存在」
二つ目は「何かを成した価値のある存在」
前者はそもそも、因果という因果を持たないため連想世界に適応し「歯車」の一つに成り下がることによって超越者となることになる。こういった存在は「ミトス ソストス」か「ユーベル ラプラス」のどちらかにスカウトされて下っ端として使われることがほとんどであり、大抵が無双系ゲームのザコである
後者は前者とは真逆で、実力と才能と物語を持っており、物語の中でなるべくして超越者となった存在。こういった存在は超越者とならないことがあり得ない「連想世界のネームドキャラ」なので、本人の意思関係なく「大いなる物語」に登場させられる、あるいに不幸
この二つとは別に「連想世界の創生」に関わった存在も問答無用で超越者送りとなる。幸せな余生など私たちには無いらしい、悲しいかな
超越者の性質
世界間及び物語間を移動することが出来る。これは、並行世界なんて生易しいものではなく正真正銘まったくの別世界への移動も可能
それに加えて物語への介入も少なからず可能。しかし、変に荒らし過ぎると強制力によってお仕置きされるのに加えて「ミトス ソストス」に目を付けられてしまうため注意。それに気を付けていれば色々なジャンルの物語を経験することができる
超越者本人の力は超越先の世界に影響されることはないが、逆に超越者の力が世界に影響を与えてしまう場合の方が多いいので、世界の枠を超える力を使う場合は「心創世界」を展開するようにしましょう
※なお、竜式剣術奥義などの超越剣技は世界が壊れてもいいのなら「心創世界」を展開する必要はない
心創世界
超越者となりえる力を持つ者にしか扱えないとされている力。自らの能力の全てを開放し、自分にとって最高の世界を創生する連想の枠を超えたものにしか許されない特権
めちゃくちゃ凄い技術。自分が頂点で絶対の世界を生み出す力であり、超越者でなければ使われた瞬間に敗北が決定するほど強力な技ではあるが...超越者相手には、同じく心創世界を展開され相殺されたり、そもそも超越者は世界に縛られない存在なので普通に逃げられることもしばしば。展開したら何かしらの術で物理的に相手を閉じ込めるようにしましょう
※物理超越者は平然とパワーisジャスティスで世界を破壊してくるので気を付けましょう
基本的に超越者に至ることができても、格段に強くなるわけでも能力が変化するわけでもないので、超越者も性格は一般キャラクターと大差ないので気軽に接してみましょう。ちなみに、超越者が深く関わる物語では100%新たな超越者が生まれたりします。超越者のみんなは無暗に普通のキャラと触れ合って被害者をこれ以上増やさないようにしましょう
「私って気づいたら超越者になってたけど、前者と後者どっちなんでしょう?」そんな疑問を頭に浮かべながらも、少女は本を本棚に戻して次の本へと手を伸ばす