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連想の本達  作者: WaffleEX
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絶対殺の七宝器

物語を駆ける汽車の中、1人の少女が本に埋め尽くされている部屋を見つけた。少女は興味本意で本を手に取りページをめくる…




絶対殺の七宝器

厨二病が名付けたかと思うほど痛々しい名前だが、正直この連想世界に存在する最高峰の危険性を持つ武器であり、使用者が使いこなせれば対応する種族を消滅させることも可能である七種の始まりの種族に対応した七種類の武器、それこそが連想最強の概念武器「絶対殺の七宝器」である


書き手である私も実物は二種類しか見たことがないが、性質は完全に理解できている。しかし二種類以外は不確定な予言を頼りだ、それでも書き記せる部分は全て記そうと思う


「絶対殺」

それではまずは()()()とは何かを教えよう

絶対殺とは結論を言うと「最上位の消滅を与える殺し」の概念である。なんか凄そうなことを書いてると思うかもしれないが、そこらへんの「相手に死を与える呪い」や「必ず相手を殺せる神器」とは比べ物にならない絶対性を持っている

追伸、全力でぶっ放せば使用者も死ぬ


不死性を無効にするのはもちろん、神だろうが主人公だろうが超越者だろうが開祖者だろうが絶対に消滅させることができる。私の知る限り、例外は憶測の存在以外は存在しない

常識や能力や主人公補正やお約束を無視して死を与える概念のようなもの、それが絶対殺である

ちなみに概念を操る力で干渉を試みたが失敗したので概念のようで概念ではない「何か」なのだが、形としては概念と同一なので私は概念ということにした


まずは私が実物を見たことのある二種類の宝器を紹介しよう


概念殺しの境界弓

私の知り合いの竜神が扱う「ありとあらゆる概念を殺せる弓」であり、この弓の前では能力や権能などの神秘は意味をなさず、それどころかそれらを殺されるため一生神秘の力を扱えなくなる


使用者である彼女と戦うのなら能力や権能を失うのを覚悟で物理戦闘をしなければ勝ち目はない


しかし、最近は本来の概念殺しの対象である意志を持つ「概念体」という生命が減衰していっているため真価を発揮する機会が減ってきているらしい



妖精殺しの絶望銃

私の古き友である聖女が扱う「あらゆる妖精を殺せる銃」であり、妖精の扱う術や妖精の作った武器、さらには妖精の与えた加護などの妖精に関わる全てを撃ち殺すことができる


妖精以外にはただの豆鉄砲だが、もし悪い妖精が彼女と相対することがあるのなら全力で逃げるのが正解だ


この二人は私から見て「善」側の存在であるため種族を消すようなことはしないと思っている


ここから先はまだ不確定な未来予言のため詳しく書けないため、名前だけを記そうと思う


神殺しの生欲剣


天使殺しの倫理槍


人殺しの偽善爪


竜殺しの理想短剣


星殺しの夢見鎌


これらの宝器の名前は私の予言が記した名前だ。私の見たことがある二種類の宝器も予言の時に初めて名前を知ったのだが、そこに私は1つの法則性を見出だした…

それは使用者の性格が宝器の名前と関係しているということだ。最初に紹介した二種類の宝器の使い手とは知り合いなのだが…

境界弓の使い手は陽キャという訳でもないのに心の境界のないコミュ力の究極、それに加えてノーリスクで世界間を渡ることができる性質もち=境界のない存在


絶望銃の使い手はどんな時でも絶望せず希望を信じ自身そのものが希望となることができる、歪みのない純正な聖女=絶望のない存在


宝器の名前に付いているものを使用者は持っていない。この予測が正しいのだとしたら他の宝器の使い手の特徴も予測することができる


生欲剣=生存を望まない存在


倫理槍=倫理観のない存在


偽善爪=真の正義をなせる存在


理想短剣=理想のない存在


夢見鎌=夢を見ない現実主義な存在


という予測が立てられる。もちろんこれは予測なので確証はないが、生欲剣と倫理槍以外の使い手はおおよそ予測している、だが確証はないため記さないで置くことにしよう


これが私の記せる範囲での絶対殺しの七宝器についての情報だ。伝説の宝器であるため出会うことはないだろうが最上位の脅威でもあるため自身に対応する七宝器を見かけたら逃げることをオススメする




少女は読み終えた本を棚に戻し、再度近くの本を手に取った…

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