第4話 彼は過去に酔い、少女達は今を謳歌する
“何故、こうなったんだ!?”
この言葉は、生きている中で誰だって体験したことはあるだろう言葉の一つであり、動作として表現するのならばこの言葉を叫びながら両手を両耳辺りに当て、大口を開けるさまが想像できることだろう。
例えば。
自分が計画していたものがたった一つのミスによって崩壊した時。
自分の過失により他人に被害を与えてしまった時。
自分は何も悪くないのによく分からない理由により糾弾された時。
総じて、人は自分自身にあり得ないことや予期もしなかったことが起きた時に口では言わないが、心の中で思うことが多い。
こう思うことは、たとえ自分がそれが起きた過失を行ったとしても自分ではなく他の物に理由を求める人間らしい行動の一つだと言える。
それは、“異世界転生”と呼ばれる怪現象を体験したものであっても人間であるからにして共通している。
いや、逆に異世界の方がこの言葉を心の中で思うことが多くなると言えるだろうか?
異世界転生。
それは、今まで生きて来た自らの人生を過ごしてきた世界を半ば“つまらない物”として扱い。違う世界に逃亡することであり、常識から考えてそれを行うもの達は少し“イカレている”と言える。
確かに、巻き込まれたものや、超常的な存在に連れ去られる者もいるだろう。
だが、それらにしても、こう思う。“覚悟はしているのか?”と。
たとえ自分の意志で来たわけでもないとしても、違う世界に向かうのだぞ?自らが暮らしていた常識を盾にその世界にいる者たちの生命や考えを下等なものとして傲慢に扱っていないか?
………いや、下に扱っている覚えはなかろうとも、心の底ではその奥底では少しでも思っているはずだ。
“こいつらは、人生二回目を挑戦している俺と比べて劣っている弱い者達だ”
“俺はこんなことも知らない人間よりも多くのことを知っている”
優越感、と言う物だ。
別にそれが悪いと言っているわけではない。知識と言うのは武器であるし、それによって人としての格が決まると言っても過言ではない。
事実として何かを知っているものは知らないものよりも基本的に有利であり、上である。
そうして、この少年もそう思っていたのだ。いつの間にか、見た覚えもない場所にいて、生まれ落ちた時から知能を有し、他の者は持っていない能力を手に入れて……。
自分は他の―――いや、この世界の中でも優れている存在なのだ、と。
それは、彼の、良いふうに言えば特殊。悪く言えば捨て子だった環境が彼のその思考を加速させることになったことは否めない。
彼が有していた力と言うのは成長すれば、実際彼が思った通りの結果を十全に発揮にすることが可能なものであり―――いや、それ以上も実現が可能なものだ。
だが、それは、“成長すれば”である。
今現在では彼は只の―ひ弱な人間―彼が結んだ【契約】は彼からレッテルとして、五感の内の視覚がなく同世代と比べても弱い少年と言う半ば詐欺染みた効果を与えていた。
そして、それは見方を変えれば事実である。
彼は、魔力を契約によって常時吸われている状態であり、それは肉体の成長も阻害していた。それにより、彼は孤児院で他に気を使われて暮らしてきた。
魔物と呼ばれている物も、存在自体は知識として知っていた。
だが、見たことは一切無く。百聞は一見に如かず。と言われる言葉はあるが、彼は聞いたことは百聞には到底及ばず一見はもちろんしたことは無い。
ならば、当然。彼に襲い掛かる衝撃は“自分たちの世界には存在しなかった簡単に人を喰らうことができる強大な生物”という異世界人特有のギャップにより、好奇心は簡単に裏返り、より深い絶望へと変貌を遂げた。
………ならば、後は。“世界を舐めてかかった人間はいったいどうなるか?”簡単である。
生きる か 死ぬか。
文字道理。異世界に振るいに掛けられるのだ。
♢♦♢
『ジッ君。後ろに下がって!!』
そう言いながら彼女は、俺の目の前に立つ。
体は震え、声も震えて恐怖を感じているというのは一目瞭然なのに、いや、見ていなくても分かる程なのに。
けれど、彼女は前に立っていた。
『………ウウヴ』
俺の前に弱弱しく立った彼女の前にいる存在は正しく、まだ子供の俺たちにとって十分の脅威で、十分以上の絶望だった。
その体格は俺たち二人を合わせても足りないほどの体重差を感じさせ、そこから流れて来る魔力はその存在が孤児院のシスター達や、司教様がいつも言っていた魔物と呼ばれる存在だということを初めて見た俺たちにも感じさせる。
―――ああ、今でも思い出せる。灰色の毛並みと水色の瞳。その奥に宿っていた嗜虐心は確実に目の前にいる人間の子供をどの様に喰らってやろうか?と言う悪意が目にとれていた狼の魔物。
そんなものを見た幼い俺が感じた感情は、恐怖。怯え。そして、絶望。
『ひっ…!』
それに睨まれた俺は彼女の後ろで怯えることしかできなかった。
―――体が弱かったのだから仕方ない
ふざけるな。それは俺の自業自得だろう。その程度では言い訳にもならない。方法があった俺が全存在を賭けてでも、俺と違った二回目などでは無い。たった一つの命を持った彼女を守るべきだったのだ。
―――過去のことをどれだけ言っても変わらないだろう
ああ、そうだ。分かっている。これは俺の後悔が作り出した幻に過ぎない。彼女はこの後俺を守るため立ち向かい。死ぬ。
―――夢の中ならば、彼女を助けたら良いのではないか?夢らしく、救世主にでもなれば良いだろう?
却下だ。それは彼女への侮辱になる。
今、俺の目の前に立っていた彼女の方がどれだけの恐怖を感じていただろうか?どれほどの絶望を感じていたのだろうか?
今では想像しかできないだろう。いや、想像しようとするだけでも烏滸がましい。あの時俺はどうした?後ろでガタガタ震えていただけではないか。そんな弱者が。弱虫が。彼女を救う?
―――ああ、烏滸がましい。そのような思考を一瞬でも行おうとした自分自身を喉を搔き毟って死にたくなる。
だが、それは自分を犠牲にして俺を救ってくれた彼女の思いを踏みにじることになる。それだけは絶対にしない。俺は誰にもこの命は渡さない。自分でさえも。だが―――
そうだ。自分で自分が許せない。彼女を見捨てた自分が、彼女を犠牲にしたうえでのうのうと生きている自分が。何よりも―――
そうすると彼女は横に落ちていた子供がこのような魔物に対抗するには頼りなさすぎる木の棒を持って振り返り、こう言った。
『だ、大丈夫、だから、ね!………お姉ちゃんが、ま、守ってあげるから!』
それは空元気だったのだろう。幼児と呼ばれる年であっても目の前にいるものが自分にとって到底手に余る存在だと言われるものと完全に彼女は理解していた。
けれど、それでも、年も一つ上なのにお姉さん面をしていた彼女の俺を安心するための言葉に、俺自身が何よりも一塁の希望を持ってしまった。
もしかしたら。
もしかしたら、彼女の中に眠る力が目覚めて目の前の魔物を簡単に払えるようなそんな都合の良いことが起きるかもしれない、と。
そんな風にどこまでも愚かで現実が見えていないような妄言の類を俺は彼女の背に思ってしまった。
望みを、かけてしまった。
―――そうして、あっけなく希望は絶望へと早変わりする。
魔物は、もう我慢ならないとばかりにその欲望を俺を安心するためにこちらを振り帰った彼女の柔肌を纏った首筋にその武器を突き立てる。
え? と言うように目を見開いていた彼女―――いや、彼女だった物は、まるで首を外すことを想定した人形の様に簡単に外れ、地に落ちる。
手には先程から持っていた木の棒。艶のある髪に付けた青色のリボンは、首から流れ出た赤いインクで紫になったと思いきや、インクの量が多くなったからか元の深い青色など消し去られ赤一色に早変わりする。
だが、狼は―――否、魔物はこの程度では終わらない。
それは殺すために来たのでは到底無い。腹を満たすために、生きるために殺したのだ。
牙を立てて終わり。
なんてもので終わるわけが無い。
人間だって他の動物や魔物に対して日常的にしていることだ。
ソレは、彼女の体に圧し掛かる。首元では無く、栄養があり、尚且つ腐りやすい故に仕留めてすぐ対処しないといけない腹部の方へ視線を向ける。
もちろん向ける程度で終わらない。
ソレは、顎関節を限界まで開ける。ゴキッ、と言う小気味の良い音が少年とソレの鼓膜を揺らす。それは狼にとっては準備が完了した合図であり、少年にとっては悪夢の始まる合図であった。
―――辞めろ。止めてくれ。
殺されたなら慣れただろう。
元よりここは人間の命の価値が俺の世界などとは違い、人権なんてものは無く、誰でも使える殺戮道具なんてものは無く、あるのは生きるためには他人を喰らわねばならないと言う“掟”のみ。
―――せめて、それだけは。頼む。俺を喰えば良いだろう?殺せばよいじゃないか!!!
ならば、行われることは必然的に一つだけ、“弱者は強者に従う”。
そんな俺の思考や考えなど知らんとばかりに目の前のソレは大きく開いたソレを彼女に近づけると―――閉じた。
彼女から何かが破裂したかのように、水風船が割れた時の様に、中身がその場に飛び散る。
アイツの口元と、両前足の間の毛皮にそれが飛び散り、一際大きくその身を汚す。
そしてそれは、当然それを特等席で見ていた俺の目にも入るわけで。
俺の頬に何か少し熱い物が、何かが、ああ、これ、彼女の、血か。
地面に落ちた。彼女の首がこちらを見ている。視界を少し下げた俺と目線があったソレは、ゆっくりと見せつけるように口角を動かす。
じっくりと、俺の罪を見せつけるかのように、忘れるなと恨みがましく語りかけるように。
彼女はかすれた声でこう言った。
【お まえ のせ い だ】
その声にもならない声を聴いたとき俺の視界は真っ白になって意識が世界に引き上げられた。
―――ああ、その通りだ。だからこそ、お前は俺を呪っていてくれ。祝っていてくれ。
―――その権利がお前には有る。
―――もう、お前みたいなのを作らないために。
―――俺がそれを忘れない為に。
♦♢♦
子供。
それは意外と、侮れないものである。
人間やほかの生物の未成長体であり、基本的に成長体である大人と比べて、耐久力、腕力、思考力、知識等々。基本的に劣っているものとしてみることが世の中の常識であり、普遍的だ。
その為に子供は、親やほかの“保護者”と呼ばれるものによって、監視、保護されている物である。
故に、弱者。
これは間違っていない。社会的にも肉体的にも大人が子供に負ける通りなど基本的原則としてないだろう。まあ、例外として大人が弱すぎるか、子供が強すぎるなどと言うことはあり得るかもしれないが現実的に考えて常識的ではない。
更に、大人は子供が持っていない蓄積された知識や経験則などのある程度の予知能力を持っている。
例えば、子供は読めない様な本に“赤い木の実は毒を持っている”と言う正しい知識があったとしよう。
そこに、何も知らない空腹の子供とそれを知っている空腹の大人を個別に用意してみよう。
勿論。知っている大人は空腹でも決してその木の実を取ろうとはしないだろう。
だが、知らない子供はどうだろう?子供は勿論“赤い木の実は毒を持っている”なんて言う知識は持っておらず、大人からも教えられていない。
ならば、どうなるか?空腹の子供はどうするか?
それは火を見るよりも明らかであり、予定調和と言うべきか。赤い木の実を食べるだろう。
―――皮をむかずに食べるのか、や。そんなことも知らない子供がまずそれを食べ物と認識するか、等の無粋な判断は無しにして、“これは果物だ”と言うことは知っている。ただ毒があるとは知らない。と言う都合の良い子供と考えてくれ。
だって、子供はそれを知らないし、想像も理解もできないのだから。
だから、子供は大人よりも弱い。すべて劣っている。なんて言うのは極端な話と言えるだろう。
子供にも利点があり、大人が持っていないものがある。
それは“無知”である。
先程とは意見が違うじゃないか、と言ってくるものもいるだろう。ならば、例を挙げるとしよう。
先ほどと同じ、条件を用意しよう。
ただ少し、先程とは違うのは与えられた情報は間違っている状態だ。
“赤い木の実は毒を持っている”これを噓だとするのならこれの本当は“赤い木の実は毒を持っていない”になる。
さて、問題だ。
この状況で、もう一度同じことが起きるとすればどうなるか?
結果として子供は何の問題もなく空腹を満たし、大人は腹を空かせることになる。当然だろう?情報が間違っていたのだから。
確かに、常識や知識と言う物は人間が作り出してきた物の中でも一際目立ち誰もが使う大発明だ。
これのおかげでどれだけの人が救われただろうか?
これのおかげでどれほどの人が素晴らしい成功を成し遂げただろうか?
これのおかげでどれほどの人が命を守ることができただろうか?
だが、それは普遍的であるが故に、大衆に対して“眼帯”の効果を発揮する。
この眼帯は有史以来―――いや、そのずっと前から我ら人類にとって都合の良い実に素晴らしく、面白い性能をしている。
何故かって?
例えば、世界は丸いといった者を世界は二次元なんだと批判する。
例えば、人は猿の仲間だと言った者を神の子なんだと吊るし上げる。
例えば、ある一定の人種の中でも質の悪い奴を名指しして、それを以ってその人種全てを悪だと称する。
こんなことは、後世からすれば“こんな常識もわからない馬鹿な奴ら”だと、昔の事を罵る“馬鹿な奴ら”もいるだろう。
そいつらも性能の進化した“アイマスク”を着けているのにも関わらずに。
故に、子供と言うのはわざとではないが、常識や定説を知らないが故にそれで盲目になっている大人よりも物事の本質を見ることができる事がある。
まあ、絶対ではないが。
けれど、子供の“無知”と言う能力は、知識と同じぐらいの価値がある、と俺は思っている。だから、子供を通して大人は“夢”と言う希望を抱いているのだと俺は思う。
おっと済まない。少し、話が脱線した。まあ、俺が今この時言いたいことはこんな益にも悪にもならない無駄話等よりももっとある。それは―――
「よし!次は負けないわよ!」
「…マオも負けない!」
「……もう辞めても良いか?鬼ごっこは、俺の負けで良いから」
「じゃあ、もう一回ジークが鬼ね!―――次は勝ってやるんだから!」
「…じゃあ、10秒後で」
俺が、元気無く否定の意志を彼女達に伝えたとしてもその意思は無言で却下され。
更に、鬼の役割を今日においては、25回目にも及ぶそれをありがたくなくとも申し付けられる。勿論。俺の意志は一切範疇に無いことは確かだろう。
「はぁ………。10……9」
「じゃあ、せいげん時間は3分間ね!」
「…絶対に勝つ!」
そして、俺がため息をつきながらも、時間を数え始めたことによって、彼女達の内一人が少し舌足らずな声で、今回の制限時間をおっしゃらりながら走り去って行く。おい。前は5分だったじゃん!何でそんなカップラーメンがちょうど作れそうな時間制限にしたんだ!?
そう、俺が言いたいこととは。
「子供、元気すぎだろうが………!」
俺は、息を少し乱しながらも、もう背中が見えなくなるくらいには離れて行ってしまった二人を追いかけるために脚を踏み出すのであった。
何故、俺がこんな事をしているのかと言うと。
♦♢♦
その日俺は、祝素振り400回連続達成記念で、レギンおじさんの酒蔵から勝手に取ってきたミルクと―――酒はさすがに飲めそうだったが辞めた。何よりもおじさんがキレそうだ―――この前おじさんの家に行く時に道すがら襲ってきた猪をおじさんの協力のもと食えるぐらいの肉に加工したもの二つを持って、昼間から孤児院近くに生えている大樹の上によじ登り、一人寂しく祝賀会をしていた時だった。
ミルクを飲み切り、肉は少し残ったものの。大体を食い尽くし、腹を満たした俺は、ダイちゃんの大樹特有の謎の背中を任しても良い安心感と、昼間の太陽の光を受け止めながらも緑葉により透かされた丁度良い暑すぎずも、太陽光を全部を遮断したわけではない眠るには最適の心地よい温度によって、俺の体は睡魔と呼ばれるどんな英雄も抗えない生理現象と言う、ある種の不可抗力により瞼をゆっくりと自然に下がりきることになった。
『これは私のよ!』
『…いや!これはマオの!』
『なによ!マオの癖に!』
そんな声で、俺の優雅な昼寝は中断される。
どれだけ寝つきが良くても子供特有の金切り声を上げられなどしたら、起きるに決まっているだろう。少し、この声の主に対して理不尽ともいえる怒りを抱きながらも、俺は何が起きているかを確認するために声のする方を覗く。
すると、そこには二人の少女がいた。
「これは私のっ!」
先程から、一人称が私の元気な印象が言葉と、声から伺える方の少女は、輝くような短い金髪に宝石のような青い瞳をした少女。
論争でも一際声が大きいのはこの子だろう。
きっと、順当に大人になれば一端の美しい淑女に成長しそうな顔つきをしているが、先程からの印象で淑女よりも活発なおてんば娘と言うような印象を与えている。
「…ちがう。マオの!」
対して、もう一人の少女の方はもう一人と比べて何から何まで反対そうな少女である。
もう一人が活発な印象を与えるとしたら、こちらはどうだろうか?
目元まで延ばされた。少し黒みを帯びた銀色の髪をし、瞳の色は生憎髪の毛が邪魔して分からないが見える限りの口や鼻で顔立ちが良いと感じるほどには、顔立ちは整っているだろう。
この子が大人になるのならば、淑女………と思うには、何故か妙にそれが似合うはずなのに似合わない様に感じる。
………何と言うか。何処か、仕える者では無く、仕えさせる者と言う考えが頭に浮かぶ。
そしてどちらも、関わり合い自体は無いが同じ時期に孤児院に来たと言う事で名前ぐらいは知っている。
確か、金髪の方がユウで、銀髪がマオ。だったか?
………先程から言っている通り、あまり関わり合いが無いため確証が持てない。
俺自身あいつ等以外とは積極的になっていなかったのもある。
それにあの後からも、俺は話し相手になる程の友人も居なかったので―――朝の素振り等で変人扱いされている為―――友好関係が広く無い。
だが、朝の挨拶はするくらいの仲。要は、本当に顔しか知らない見知りである。
………さて、巻き込まれない様に逃げますかねっと。
俺は子供同士のじゃれ合いを盗み聞きする趣味も無いし、と。木の上から下へと飛び降りる。
飛び降りたら、着地したところで音が鳴って彼女たちにバレるのではないか?と思う人もいると思うが、そこの辺りは気にしなくても大丈夫だ。問題ない。
………フラグが立ったような気がするが気のせいだと判断する。
一応俺はこの年だが、同年来とは比べ物にはならない程度には鍛えているため、着地するときに少し大げさ気味に動くことで無音での着地が可能―――あ、関節がッ!
飛び降りようとのぞき込んでいた体勢から飛び上がろうとしていた俺の耳に膝から、バキッと言う小気味の良い音が鳴ることによって着地自体には成功する、が。
カサッ、と言う音が話し合い。と言うよりも論争となっている彼女達の耳に聞こえるぐらいの音となり。
その誰かがこの場所にいるという証明の音に対して彼女達は当然反応する。
「誰!?」
「誰かいるの?」
………やっちまった。
彼女たちの質問に対して俺は無音で返すしかない。
「………」
そう、動作が正常に働けば無音での行動が可能だったのだ。脳内でのシュミレートも成功率95%を記録していた。そう!動作が正常に働けばな!
そう、俺の体は昼寝の時に長時間同じ体勢だった為、固まっていたのだ。
その為、俺の体は俺の思い描いた通りにはいかずにある程度大きめの音を出してしまったのだ。
―――さて、言い訳はもういいだろう。今俺が考えることは自己保身の意見を述べることでは決して無い。
ならば、俺はどうするべきか。簡単だろう。
俺は、着地した時のしゃがんだ状態から立ち上がり、原初からの人間の象徴でもある、二足歩行になると彼女たちにとって大樹の後ろからゆっくりと顔を出す。
「何をしているんだ?」
まるで、“今この瞬間に来てどうしてこうなったのか丸っ切りわかりません感”を醸し出す事だ!
こうして、俺は、俺の人生を変えることにもなる彼女達と出会った。
なぜこうなったんだ!?・誰だって使ったことのある言葉。大体自分のせい。
異世界転生・作者的に人生からの大逃げである。けど、好き。
優越感・なろう系の主人公の病の一つ。異世界人に対しての根拠ある傲慢。作者的におけ。只主人公には、自覚した瞬間死にたくなるようにした。
お姉ちゃん・少し年上なだけ、思い出の中でじっとせず毎度主人公を守って食われている。じっとしてても食われる。
もしかしたら、成り上がり系みたいな速度で覇王みたいになっているかもしれない。
「所詮。この世は弱肉強食だ。死にたくなければ、敵を喰らえ、仲間を喰らえ、自分を喰らえ、他人を喰らえ。
―――そうして最後に立っていたのが王になり、勝者となる。
………そうだろう?我が同胞よ」
子供・大人の体力は有限。子供の体力は遊びに置いて無限。
無知・これを脱却するために彼女は赤い木の実を口にしたのだ。それが罪だと分かっていても。
眼帯・昔は皆付けていたが、最近はアイマスクがブーム。何でも、自分の知りたいことしか見なくて良いらしい。今ならなんと!誰でも知識を付ければ無料で付いてきます!まあ、なんてお得なんでしょう!
これより下ホントの駄文読まなくても可。
皆さんはFG●の発表見ました?俺は、リアタイ無理でした。………まさか、モルガン出るなんて。いや、ある程度分かってたけど。
とりあえず、久しぶりに開いてガチャ引いたんですが、とりあえず二十連。
持ってなかった概念礼装ゲット!ヒャッハー!今回のガチャ最高だぜ!
礼装ってマジで良いですよねぇ………。あのキラキラ感。ネタの多様さ。派生作品のキャラの出演。キャラ同士のカルデアでの行動が伺える一枚絵。チョコ。説明文の長さと短いながらもそれに込められた思い。リヨ鯖。宿敵同士での出演。デンジャラスビースト等々。
概念礼装についてはまた今度にして、今回の金髪の少女と銀髪の少女との出会いでしたね。ん?幼馴染はどうしたって?
………君のような勘の良い読者は結構好きだよ。だが、嫌いだ!(豹変)
幼馴染一号には、吸血鬼の旦那並みにじっとして貰います。ファイナル詐欺に出て来るヤンデレホモストーカーに見習わせたいぐらい思い出の中でじっとして貰います。
具体的には、主人公が秘密結社に入るぐらいまで。
では、駄文もこれにて。また、次の話で(いつとは言っていない)。




