4話 残酷
ある日奈緒は母に呼ばれた。
白い机に座るお母様。
お母様は奈緒に、問いかける。
母「ねぇー奈緒。殺して欲しい人がいるんだけどさぁー」
奈緒「な、なんですかお母様...」
母「あなたの同じクラスの羽田 遥香を殺してきなさい」
奈緒「え?」
母「殺さないとどうなるかわかってるわよね??」
奈緒「...はい」
【神崎奈緒の過去編】
私はいつも通り登校した。
いつも通り...
いつもと変わらないように、
それなのに...
遥香「奈緒大丈夫?」
奈緒「え、え?」
遥香「顔色があんまりよくないから...」
奈緒「だ、大丈夫!!」
そう言ってみたが、私は遥香の顔を見ることが出来なかった。
別の先生「神崎大丈夫か?」
しかも、先生も気づいていた。
私が大丈夫じゃないことに。
でも私は大丈夫そうに振舞った
(そうよ...いつも通り...いつも通り殺せばいいのよ...)
(いっつもやってたじゃない!)
(それなのに...どうして......)
奈緒「なんで手が震えるの...」
昼休みになった。
いつも通り、2人でお弁当を食べようとする。
遥香「奈緒...何かあった?」
奈緒「関係ないし」
遥香「愚痴とかなんでも聞くよー!私たち友達でしょ?」
(友達...)
(遥香なら、話してもいいのかもしれない...)
奈緒「あのね...実はね...」
奈緒は全てを話した。
遥香「じゃあ殺していいよ。」
「だって私たち」
(なにをいって...)
「友達でしょ?」
奈緒「はる...か...?」
遥香「奈緒が殺してくれないなら私」
「屋上から飛び降りてやる!!」
奈緒「遥香!待って!!」
2人とも屋上へ走り出した。
奈緒「急にどうしたの春香!!」
遥香「お前には分からないだろうけどなぁ!お前と関わってから私は隠れたところでいじめを受けるようになった!!すべてお前のせいだ!!」
奈緒 (もしかして、遥香はお母様に操られてる...?)
「皆こんなこと望んでいないよ!!」
遥香「は?望んでいないとか関係ないし」
「じゃあね」
奈緒「遥香!!!!」
私のお母様の能力は人を少し操ることが出来る。
そんな事が出来てしまうの。
そのおかけで私の友達は母に操られて自殺している。
私は母が憎かった。
だから私は母の命令をすべて無視する事にした。
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これは、その後のできごと。
私は、だいぶ前に彼氏が出来た。
名前は、三浦大輝。
前は少しだけだったのに、最近は他の女とつるんでいるのをよく見るようになった。
少しならいいの。
でもね。
毎日、毎日、イチャイチャイチャイチャ喋ってるとね、イライラしてくるの!
そうイライラした、ある日の放課後の話。
大輝「もうやめてくれ!」
「もうお前なんかと過ごしたくもねぇ!」
(大輝くんが... 離れる...ほかの女と...)
奈緒「いや。」
大輝「はぁ?」
奈緒「ねぇそしたら私屋上から飛び降りて死ぬから。それでもいいの?ねぇ?ねぇ!」
大輝はニヤリと笑いながら答えた。
大輝「じゃあ。俺が飛び降りる。」
奈緒「何言ってるの!?そんなこと、もうさせない!」
大輝「もういやなんだよ!!!」
「毎日毎日べたべたべたべたくっついてきやがって!!」
「大輝くんのためーとかさぁー!ほんとしんどかったわ!!それにもう我慢の限界まで来て俺が別れ話をすると私死んじゃうよとか脅してきやがって!」
そして奈緒を押し倒し男は教室を出ていった。
大輝は階段をかけ上がり屋上にたどり着くと、
奈緒「待ってよ!」
奈緒も屋上に来ていた。
大輝「まじでなんなんだよ」
奈緒「大輝くんが飛び降りるなら私も!」
大輝「もういい加減にしてくれ!!」
彼は飛び降りようとした。
奈緒「飛び降りるなら私も!」
別の別の先生(おす!)「おい!なにやっているんだ!」
先生が屋上に来た。
大輝「じゃあな」
奈緒「まって!!」
別の別の先生「おい!やめろ!」
先生は奈緒を捕まえた。
奈緒「いやぁぁぁぁぁぁぁーーー!」
その日から生徒は屋上に行けないように鍵がかかるようになった。
なんで...なんでまた。同じ...そんな...もう......
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語り合った後...
そう!10分後!
さくら「凛!退院おめでとぉー!!」
凛「ってかここ保健室だし...」
さくら「ご、ごめんごめん...」
その後、凛は無事に退院?する事になった。