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血の匂い(ルーク)


「そろそろです」


アイシャの声が後ろから聞こえた。

もう夕暮れか....夕日は僕を照らした

これから寒くなるな

ジーク兄さんは自分の村にいると聞いた


「っ!?」


馬が何故か急停止をした

何も指示は出していない

馬は息を荒くして進まない

仕方ないここからは歩いて進むか

僕は仲間達に指示をした

白い息を吐いて僕は冷たく冷えた手を温める

村はもう近くのはず、この丘を越えれば着くはずだ

僕達は丘を越えていく

何故か胸騒ぎがする

そしてツーンと血の匂いと焦げ臭い匂いが僕の鼻を刺した

小さい頃から鼻が効くが、こんなに強烈な匂いは初めてだ

僕は足をピタリと止めた


「どうかしましたか?」


アイシャが隣で眉をあげて心配そうに聞いた


「人の声?いいや悲鳴?それも大勢の」


黒いアゲハチョウが僕の目の前を横切って

“嫌な予感”を感じさせる

助けてくれと、嘆く声が聞こえる

僕は無意識に走り出していた


「副隊長!」


恐れている事が起きてしまったのかと僕は焦りを感じる

でももし魔物がいたとしても、ジーク兄さんが.....

大丈夫だ

やがて灰達が現れだす

僕は丘の上で足を再び止める、

あぁ...そんな...

僕の目には想定外かつ恐れていた事が起きていた

村はほぼ火の海で、建物もほぼ全壊だ。


僕は嘆いている暇など無い

聖騎士なのだから

気付けば丘からは跳び降りて剣を抜いて

魔物を斬り殺していた。


ジーク兄さんはどこなのだろうか。

村の西の方から龍の咆哮が聞こえた。

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