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短短編集  作者: 酸化黒蟻
2/6

「ロボットとハカセの雑談」


「なぁハカセ、ドリルつけてくれよドリル!」


「何でドリルつけなくちゃならないのさ」


「だってヨー、レーザーとかマイクロ波とか、感触が無いジャン」


「お前は触覚ないから、近接兵装でも同じだろ?」


「アー……じゃあ、マシンガンとか振動ブレードでもいいゾ!」


「……反動が強そうだからかな?」


「オウ!」


「……じゃあドリルでもいいんじゃないの、モーターだし」


「オオ! じゃあやっぱドリルだナ! ドリルつけてくれよハカセ!」


「いや、ドリルは兵器じゃない。掘削とか穿孔に使う土木工具だから」


「なんじゃソリャー……」


「んー……近接戦は滅多にないからブレードはアレだけど、マシンガンくらいなら、いいかなー」


「おー、マシンガン! あの筒がいっぱいでクルクル回るやつがいいゾ!」


「それは、マシンガンだっけ? ガトリング砲じゃなかったっけ……?」


「なんでもいいヤ! それつけてくれナ!」


「はいはい、兵装部に注文しとくよ」


「ヨッシャー! いつ来るかナ?」


「来週にはできるんじゃない? あいつ等が暴走しなけりゃ」


「ナー。あの変態集団、ミサイルの誘導装置に人格保有の人工知能つけるとか、やばいよナー」


「しかも、眼鏡で三つ編みの文学少女アバターまで作ってたらしいよ?」


「さすがに可哀想ダシ、局長が素体作って人格部分を移したって言ってたナ」


「……まあ、局長は、可哀想だから移したわけでもないだろうけどね……」


「なんか言ったカ?」


「いやー何でもない何でもない。さて、おしゃべりはここまで。今日のノルマを果たしますか」


「今日のお相手は何ダッケ?」


「何だっけ……たしか、20メートルくらいの爬虫類みたいなのだったかな」


「なんだ、小さいナ。またマイクロ波一発で終わりそうジャン」


「お前に比べたら、大体小さいだろ……ああ、今日はマイクロ波なし」


「何でダ?」


「生物課が対象のサンプル採りたいってさ」


「じゃあレーザーでスッパリいくのカ?」


「いや、押さえつけて首の骨をポキッといこう」


「……近接戦だナ」


「そうだね」


「ハカセは乗ったままで大丈夫なのカ?」


「大丈夫だよ、コントロール室はちょっと位相が違うから」


「ならいいヤ! 行くゼー!」


「がんばれー」

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