表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『『あっ。』』  作者: 花
2/2

2話

______________________


-「何食べよっか」


携帯の画面を楽しそうに覗きながら茉優は私に話しかけた。

どうやらこの近辺の飲食店を調べてくれているらしく、茉優の目線の先には美味しそうな料理の写真が多く写っていた。


「あ、ここの生パスタ美味しいってこの間ネットで見た!」


そう言って私に画面を突きつけてきた。

確かにとても美味しそう。

それ以上に茉優の幸せそうな笑みにこちらも釣られてしまう。

そこにしようか、と返すと彼女はまた画面に戻り、嬉しそうに地図で店の場所を調べ始めた。


そんな茉優を横目に、ふと辺りを見回すと、金曜日ということもあってか、街は賑わっていた。


仕事終わり風のサラリーマン。

カラオケや飲食店のキャッチ。


明日が休みともなると、皆考えることは一緒なのだろう。


そんな大人で賑わっている街の中で、母校の制服を纏った初々しい男女がいた。

おそらく付き合いたてなのだろう。

お互いが下を向いて、顔を赤くしている。

まだ少し照れくさそうだ。

手を繋ぐにももどかしい距離がある。


二年前まで着ていたはずの制服も、

今こうして見てみるととても若々しく見える。

私も学生時代にあんな恋が出来ればな、と一人寂しくなる。


「何考え事してるの苺羽」


無意識に考え込んでいたようだ。

茉優のその一言で、我に返る。


「なんでもないよ」と言いかけて顔をあげたその時。


…一瞬私の中で時間が止まったような気がした。


______________________

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ