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その男、規格外につき  作者: しんぷりん
第1章 雌伏の時
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第4話 《強化知識》検証

ちょっと短めです。

 後日、俺は槍の練習中に聞こえた自分の《強化知識》の検証を行った。

まず槍を中段に構える。すると何か違う、ズレているということが分かる。

持ち手を修正したり、持つ場所を変えたりしていくと、少しだがズレた感覚が減っていくのが分かる。

そして修正後に槍を突くと、ズレた感覚の時より、力が伝わりやすくなっているのを感じる。

今度は突くときの体捌きがズレているのが何となくわかった。

槍を突くときに、足、腕、腰とひとつひとつ気にしながら、ズレた感覚を修正していく。

そうやって全体を修正しながら、槍を突くと力を込めているというわけでもないのに、

速さも威力も正確さもあがっているのがわかった、そのうえ以前より疲れない。

構え、修正、突く、修正、構え、修正、突くと何回も繰り返す。

繰り返す度に洗練されていくのが、自分でも分かる。

試しに上段突きをしてみたら、自分でも笑うしかないぐらいヘロヘロのスピードになったが、

ズレているっていう感覚は感じない。

どうやら見たことのない動作は《強化知識》は反応しないようだ。


今回の検証結果

《強化知識》

見た技のみ、最適解の動作を感覚で理解・記憶する。

努力型限定コピー能力といったところか。

ただし、何度も練習しないと完全コピーは出来ない。

まあそれでも普通に覚えるよりは、めちゃくちゃ早くコツを掴むことが出来そうだ。


検証を終え、槍を中段に構え、突く。

最初の頃に比べたら、すべてが雲泥の差だ。

でもまだズレているいう感覚は消えない。

やはり完全に自分のものにするのは時間がかかりそうだ。

完全にズレを修正できたときのことを考えたら、ワクワクしてきた。

絶対に自分のものにしてやろう。

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