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その男、規格外につき  作者: しんぷりん
プロローグ
2/46

プロローグ 2

気がつけば、浮かんでいた。

どうやら死んだらしい俺はどこかで漂っている。

肉体もないのになぜかそれがわかる。

死んで幽霊?それとも魂になったのだろうか?

目も見えないし、息も必要ない、だが精神が俺であることを本能が理解している。

ここは一体??


『ここは死んだ人間の魂の集まる場所。』


直接俺に届くその声は、男とも女ともわからないが、優しく染み込んでくる。


「やはり俺は死んだのか。」


『如何にも』


「これから俺はどうなる?」


『選択肢は2つ』

『1、転生する』

『2、魂の帰る場所に往く』


「どういうことだ?転生?帰る場所? 説明を願う!」


『転生とは生まれ変わること、

 そなたの場合、前世の苦労、人の希望、人の切なる心からの祈りで転生が認められた』


『魂の帰る場所とは所謂天国でと言われるもので相違ない、90%の人間はこちらに往く』


ん??苦労は病気だとわかるとして、希望?祈り?なんことだろう。


『さて、如何する?』


「その前に質問なのですが、1を選択した場合はどこに転生するのですか?」


『それはわからん、そなたのいた地球かもしれんし、違う進化の遂げた異なる世界かもしれない。

 転生するまでわからんというしかない。』


うーん、ということは恐竜しかいない世界とか、巨大昆虫のいる世界とかもありえるってことか?

一日以上、生きていられる気がしないな。

それ以前に人間に生まれ変わるかどうかもわからんしな。

しかしそれでも俺は転生してみたい。

自分の力で歩き、色んな土地で人と出会い、景色を見て、美味しいものをたくさん食べたい。

病気になってできなかったことをしてみたい。 

自由に生きてみたい、腹は決まった。


「転生したいと思います。」


『了解した、では最後に。転生は前世の行いで能力が付与されることがある。

付与された場合、各個人で付与される能力に差もあるし、付与数にも差があるが、その点は納得してもらおう。』


へぇ、そんな特典もあるのか、付いていたらラッキーといった感じか。

欲しくないといえば嘘になるが、五体満足に生まれるならばそれでじゅうぶんだ。


「過ぎたるは及ばさるが如しといいます、お気になさらず。」


『ふむ、いまどき珍しい謙虚な若者だ。そなたがより良い人生を歩むことを我も願おう。

 では、輪廻転生!』



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