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女の子だけどガールズトーク苦手です。


「あ、凛はお兄さんとどんな感じー?」



来たか。

アオイは私たちの関係を知っている唯一の人。



「普通だよ? でも最近会えない」


「ふーん。でも近々会えると?」


「そうなの。……ていうか、私会えるっていったっけ?」



さっき決まったばっかだよ?

言ってない気がするけど……。

はっ! もしかして!



「超能力をお持ちなのですね!」



アオイさんから素晴らしいチョップいただきました。



「そんなわけないでしょ。凛たまにおかしくなるよね。なぜかって言うと、さっきカレーをよそってる時にいきなりニヤニヤし出したり、鼻歌歌ったりしていたからです!」


「え! 気づかなかった!」



なんかそれ気持ち悪くないか?

しっかりしろ! 私。



「いーなー。うーらーやーまーしーいー。誰か紹介して?」



紹介して? って上目遣いで言われたってあなた……。



「彼氏いるでしょ」



この前散々見せ付けてくれたくせに。

名前は忘れたけどその……キ、キスとかもしてたし。



「あー、別れたー」


「……え?」


「だってさー、悠くん全然かまってくれないんだもん」



悠?

あ、思い出した。

悠斗君だ。

うわー、同じ学部なのに気まずそう。

だけど、


「かまってくれない?」


「うん。いつもなら学校終わってデートして帰るのに、最近デートもしてくれないし……。やっとできてもお家でえっちするだけでさ」



……。



「なんで凛が顔赤くするの?」


「な! なんでもない!」



危ない危ない。

でも数日前まであんなに仲良かったのに……。

なんか理由がある気がする。



「こんな話どうでもいいの! 凛のラブラブ話聞きたい!」


「えー。特にないよ?」


「とか言いながら顔がにやけていますよー」


「嘘!?」


「嘘」



……なんだよもー。

本気にしちゃったじゃんか。


「んで? デートはいつなの?」


「……明日」


「きゃー! そうなんだ! 明日学校ないしお泊り?」


「たぶんね」


「うわー! いいなー! お兄さんって三歳も年上じゃん? やっぱ夜とか凄いの?」



そんな興味深々に聞かれても……。

アオイはたまに変なスイッチ入るからなぁ。



「そんなの答えられません。ってか、誠しか知らないから凄いとかよく分からない。」



なにもかも誠が私の初めてだったからなぁ。

今じゃ他の人とするなんて死んでも無理。



「なんかお兄さんしか知らないっていいね! なんで血が繋がってないとはいえ、兄妹なのに付き合うことにしたの? 結構大変じゃない?」


「うん。でもね、一緒に過ごしてて気づいたらって感じだから今は誠しか考えられないんだ」



事実はちょっと違うけどだいたい合っているからいいか。



「ふーん。なんか映画みたいで素敵!」


「そうかな?」



なんか照れる。



「うん! じゃあ私もう帰るね、こんな時間だし」



アオイが帰りの支度をしはじめた。

こんな時間?

時計を見ると針が十時の位置に。



「うわ! 結構話しちゃったね。送ろうか?」


「ううん、大丈夫! 今日はバスで帰るから」


「そっか。あ、悠斗君ともう一回話してみな? なんか理由があるんだと思うよ?」



えー。とほっぺを膨らますアオイが可愛くて仕方がないと思うのは私だけですか?



「でも凛がいうなら後で電話してみるよ!」


「うん。そうしな。じゃ、気をつけてね。またいつでも来なー?」


「はーい! お邪魔しましたー!」



玄関の鍵を慣れた手つきで開けるアオイ。

本当にここで暮らしてる人みたい。



「じゃーねー!」


「はーい」



ガチャ。

久しぶりにあんなに喋ったな。


もう疲れたしお風呂入って寝るか。

明日早いし。



あくびしながら誰もいなくなった部屋を片付け始めた。

さっきまで賑やかだったから、なんか寂しいな。



誠あんまり出てきませんね。汗

でも次は遂にデートです!

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