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Clavis  作者: 松岸煉歌
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塔にたどり着くと、薫は倒れ込んだ。

「……乗馬って体力使うんだ…」

「あなたこの程度で疲れたの?もっと運動しなさいな」

「見るからにひ弱そうだもんなーお前」

塔では、ニアルとソルマが待っていた。

「どうしてここに?」

「うん、まあそこはうまくやったよね!」

ニアルはソルマを見た。

「ソルマには事前に装置を確認しに行ってもらってたんだ。彼女、魔術ランクが高いから」

「はい、白い鍵はちゃんと刺さってました。抜くことはできません」

ソルマは薫の手を引っ張った。

「私についてきてください!」

ソルマが装置までの道のりを覚えているので、彼女の案内で装置へ向かった。


「ここの扉を開けると装置……なんですが……」

扉の前には誰かが立っていた。

「ここへ来ると思っていたわ。さあ、それを渡しなさい」

「二宮藤子……どうしてここに」

藤子の指先からパチパチと電気が弾ける。

「邪魔をするなら……例え貴方でも……!」

藤子が右手を向けると、電気が薫の頭を突き抜けた。

「痛っっ……!」

その瞬間、薫の輪郭がぬるりと溶けた。

「貴方……誰なの!?」

輪郭を取り戻したそれは、ポケットからモノクルを取り出した。

「僕?しがない図書館長さ。それより……追わなくていいの?」

「……!」

藤子が振り向くと、開け放された扉の向こうを薫が走っていた。藤子はニアルを一瞥すると、薫の後を追いかけた。

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