表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Clavis  作者: 松岸煉歌
10/17

9

翌日、レイカについて王宮に入った。大理石の床に二人の足音だけがこだまする。どんなに小さな装飾品でも、薫の想像をはるかに超える価値があるに違いない。

「なんかここって肌がピリピリするのよね。そう思わない?」

「さあ……魔力量の違いなのかな」

衛兵が重そうな扉を開けた。見るからに豪勢な椅子に――おそらく玉座だろう――妙齢の女性が鎮座している。女性が口を開いた。

「クレッセント伍長、案内ご苦労様でした」

「光栄でございます、女王陛下」

レイカはうやうやしく頭を下げた。薫もお辞儀をした。

「さて、お客人。いったいどのような御用なのかしら?」

薫はここに来るまでの事情を説明した。

「ふんふん、なるほど。……あのね、そうかしこまらなくてもいいのよ。ほら、私18歳だし。年近いし」

「18歳……ですか?」

「18歳よ。ね?伍長」

「はい」

どう見ても18歳には見えないが、そういうことにしておいた方がいいのだろう。

「それで、鍵のことだけど。明日は私が出かけるから、そのときに奪いに来るんじゃないかしら」

「明日……ですか?」

「私でも取り出せないように厳重に封印してあるんだもの。でも私がこの王宮からいなくなると魔力のバランスが変わっちゃうのよー、だから今は取り出せないけど、明日は取り出せるようになるんじゃないのかなあ」

女王はふんわり笑った。

「玉座の裏にあるから、欲しかったら明日取りに来てねー」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ