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【プロットタイプ】意外と人が好き

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

興味が全くない訳ではないと思うんですよ。

瑠衣の性格を一言で表すのは、鏡花の性格を一言で表す程に難しい。

一見すると人を寄せ付けない刃物の様で、触れれば切り殺されそうな気配がある。お眼鏡に適った質問をなげないと、平気で無視をする。人付き合いに興味が無い様だった。

けれども接してみると分かる通り、意外と人に興味を持っているし、全く関わろうとしていない訳では無いことが分かる。好きか嫌いかで言ったらきっと好き。そんな人間。


―瑠衣、最近とても嬉しい事があってね。妹がまた執筆を始めたんだよ。

高校時代の友人とは今でもそれなりに連絡を取り合っている。大抵は学生時代と同じ、自らの創作に関わる事。筆の進みは順調か。何をテーマに書いているか。短編か長編、何方に傾いているか。そんな話をつらつらと時の赴くままに続ける。

けれども最近は違う。自分の作品の話ではなく、妹の話でいっぱいだった。

自分から学んで書くようになった。曲がりなりにも短編を書き上げた。だから私が面倒を見ることにした。等々。シスコンを炸裂させた物言いが続く。

俺は其れを適当に聞き流しながら、興味が失せたところで切るという行為を繰り返す。今日も気が逸れたので、適当なところで電話を切る。

彼奴は学生の時から能面の様な笑顔で周りに接するのが癖だった。数分の狂いのない完成された笑顔。付け入る隙のない笑顔。其れに多くの者が騙されてきた。

まぁそうやって居るのは、誰も自分に関わって欲しくないという本心があるからなのだが。

彼奴は心を許した相手以外の話をしない。また、其れを話す相手も心を許した相手にしかしない。だから相応に心を開いているのだろう。

「瑠衣たん、今日はとーってもお電話長かったねぇ〜。興味を惹かれる話題だったの〜?」

同居人はソファに転がりながら、そんな事を聞いてきた。学生時代と変わらない砕けた物言いは、人の凪いだ気持ちを逆撫でする。

無視しして立ち去ろうとすると、後ろから声が聞こえて来た。

「瑠衣、質問に答えなさい。興味を持ったのでしょう? 」

「さぁな」

「貴方、自分が思っているよりか、人に興味を持っているよ」

ガチ勢に共通してるのって、創作の熱量だけじゃなくて、物の見方に着いても。


凄い俯瞰して見るんです。

『私が/俺がこうしたらこういう反応をする』

そう言う、神様の視点で物を見てるんです。


だから瑠衣たんも全く興味がない訳ではなく、観察対象としての興味はありそう。

好きか嫌いかで言ったら間違いなく好き。

根性見せられればさらに加算して好き。

そんな感じ。


其れを表したのがこの小説。

全く興味なかったら、電話開始三秒で切ります。

でも電話に出て、無視しながらも聴いて、内容を理解している。

だからきっと惹かれる話題だったのではないかと。


結婚は麗衣ちゃんが強く勧めて面倒臭くなってしてそう。

鏡花はビジネスパートナーです。

恋愛感情はきっとありません。

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