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六話「頼れる幼馴染」

「――私の庭で何をしていらっしゃるのかしらぁ? あなたがたのような無礼で幼稚な人間を招き入れた覚えは無いのですけどー?」


 随分と印象的な少女だった。

 挨拶に行った時は見た目の割には大人びていて淑やかだったのに、まさか大人の目が無いところでは手がつけられない問題児だったなんて、予想だにしなかった。


 僕は田舎に実家を置く貴族の次男として生まれた。特に秀でた才能も無ければ穏やかに育ち、野心も無く争い事が嫌いな性格になった。

 しかし父が懇意にしてもらっている貴族の娘の誕生日パーティーへ参列した時、面倒事に巻き込まれてしまう。成金貴族のボンボン息子を筆頭にしたグループに難癖をつけられ、侮蔑的な言葉を投げかけられたんだ。


 そんな時、どこからともなく現れて庭に無断で侵入したことを嘲笑う、今日の主役の少女――ロリミア・ポッピンドール嬢が現れ、彼らを追い払う。


「庭に勝手に入ってしまい、申し訳ございませんでした。それと……助けていただき、ありがとうございました」

「助けた覚えなんてありませんよ。私はただ、庭師が育てた花に危害を加えられないか心配なだけでしたから。あなたの為では無いので、誤解無きよう」


 煌びやかな金髪のツインテールを揺らし、説得力の無い言葉で僕が余計に気に病まぬよう気遣う彼女は、僕より背が低くて可愛いのに気品にあふれていた。


 彼女は会場に戻りづらい僕に配慮し、姉妹の休憩に混ぜてくれた。正直、女の子二人のところに僕が行くのは気が引けたが、彼女たちと話せば気も紛れた。


「私のことは『アンジェ』とお呼びください。敬称は不要ですよ!」

「し、しかし……いえ、すみません。アンジェ」

「敬語も別にいいのに……あ、お姉さまはよく家族からは『ロリ』と呼ばれてますから、お姉さまも――」

「やめて。家族以外から『ロリ』だなんて呼ばれたくない」

「……ではロリミア様で」

「アンジェと同じく敬称はいらないわ。せっかく同い年なんだから、敬語はよして。アンジェの敬語は癖だから気にせずにね」

「わ、分かった……」


 小さい身体に大きなリボンとツインテールという子どもじみた外見だが、その所作や堂々とした品格は大人にも引けを取らない姉のロリミア。

 年相応の身長ながらも背伸びをして常に敬語を使い、姉とは対照的に温厚な雰囲気をまとう妹のアンジェラ。

 同じ顔をしているのに性格がまるで違うこの双子と仲良くなれたことは、きっと人生最大の幸運だった。

 

 田舎貴族の僕は基本、都に住む成金貴族にバカにされる。「田舎者」や「古臭い」などは聞き飽きた。

 しかしロリミアやアンジェと関わるようになれば、僕をバカにした彼らは黙るようになった。


 その原因は、ロリミアがボンボン息子たちを庭から追いやったこともあるが、パーティーの終わり際でアンジェが彼らに圧をかけに行ったのが起因する。

 なんとそれによって再び呼びつけたボンボン息子たちを、ロリミアは泣かせたり言いなりにさせたらしいのだ。


 この時、僕は絶対にロリミアを敵に回さないようにすることを誓った。


 双子の姉妹とはそれからの付き合いだった。距離的に頻繁に会えないが、たまに会った際の談笑はその時の悩みを吹き飛ばす程に楽しい。

 特にアンジェとは気が合った。僕の家へ招待し、お父様が治める土地の村を見て回った時は「のどかで良い村ですね」なんて笑顔を浮かべた。

 田舎貴族と揶揄されるのは嫌いだが、この土地は都と違って落ち着くから僕は好きだ。だから彼女に賞賛され、僕は舞い上がった。


 文通したり、たまにどちらかの家でお茶会をするが、時が経つにつれてロリミアは自ら僕に関わらなくなってきた。が、別に僕のことが嫌いではないらしい。


「お姉様は最近、色んな殿方に意地悪ですから」


 アンジェに聞けば、いつぞやのボンボン息子たちを下僕にしては少量の飴と大量の鞭を振る舞っているようだ。

 僕は密かにロリミアに対する印象を強かな幼女から鬼畜な幼女に変えた。


 ロリミアと交わす会話が減れば、必然的にアンジェと話に花を咲かせることが多くなった。だがロリミアとの関わりは少なくならなかった。

 それはアンジェがよく姉のロリミアについて話すからだ。

 ロリミアは悪魔の呪いをかけられていること、魔法の勉強マニアになってしまったこと、格下とみなした相手を煽るようになったことなどなど、話題は尽きない。

 双子だからか、はたまたアンジェが姉を好いてるからか、時には陽が落ちるまで語る日もあった。


 姉について話す時のアンジェは生き生きとしている。だがたまにふと物悲しげな表情をする。


「お姉さまと、あとどのくらいいられるのでしょうか」


 悪魔の呪い。それによって成長しなくなったロリミアは、大人になれないまま死ぬ。

 どんな魔術師にも解けないほど強い悪魔にかけられたそれは、いつか双子を強制的に引き裂いてしまう。それは友人として辛い。


 だからたまにロリミアのことも気にかけてしまうのだった。


 しかし当事者の彼女は呪いを気にした様子は無い。むしろ憐れまれるのを酷く嫌っているようだ。


「アンジェもだけど、あなたまで呪いのことでしみったれた反応をしてほしくないわ」


 数年経っても変わらぬ外貌の彼女は鬱陶しそうにそう告げる。その目は余命宣告を受けて絶望に打ちひしがれる重病者とはかけ離れていた。

 だが表に出さないが、最近あまりロリミアの体調が芳しくなさそうだ。


「お姉様、人前では気を付けていますが、咳き込むようになったんです。勉強する為に家にこもったせいで体力がついてないのだと思いますが、言ってもあまり外に出ようとしませんから……」

「ロリミアは本の虫だからなぁ」


 数年も経って成長したアンジェは、以前と変わらず心配そうにごちる。

 腰まであるウェーブのかかった金髪をハーフアップにして、青い花々のついたヘッドバンドをつけるアンジェは天女を思わせるほど美しく育っていた。

 反対にロリミアは出会ったあの日から幼い姿のまま成長しない。精々、中身の刺々しさが増したくらいか。身内に向けられることは無いが、その棘に刺される下僕たちを哀れに思う。


 ロリミアに対して抱く印象は、出会った当時からずっと同じだ。おっかない幼女である。


 対して、時折アンジェには意識をするようになっていた。

 今まで意識しなかった彼女の動作の一つ一つがつい目に入る。

 お互いに自然体で話せていたからこそ交友を続けていたのだが、オーディウス学園への受験対策をし始める頃にはその前提が危ぶまれていた。


「クリス、明日から一緒に勉強会、頑張りましょうね」

「よろしく頼むよ。講師役はロリミアとアンジェなんだって?」

「はい。お姉様が選んだ下僕も呼んでの開催らしいです。……あっ、クリスにはご不快な思いはさせませんよ。そうならないようお姉様が躾けているらしいですから」

「いや同じ貴族相手に躾けるって何だ?」


 思わず尋ね返すと、アンジェは一瞬間を置いて「確かに」と言いたげに虚を突かれた顔をしていた。

 ロリミアと常日頃から一緒にいるせいか、アンジェはロリミアの奇行に慣れてしまっているようだな……


 一抹の不安を抱えながら参加した勉強会だが、僕の講師役はアンジェだった為に助かった。勉強的にも、精神的にも。

 ロリミアにスパルタ講師として教鞭を振るわれた下僕の数人は、勉強会が終わると虚ろな眼差しでロリミアへのイエスマンになっていた。が、試験対策はバッチリ終えたようだ。


「アンジェ、君の姉ってもしかしてとんでもないサディストだったりしないか?」

「そ、そんなわけない……と思います」


 目を逸らしながら曖昧に言われてもなぁ。


 ポッピンドール家の屋敷に行く際に都のどこかで聞いた『ロリミア嬢の姿を見て侮った者はもれなく従順な犬か捨て駒にされる』という噂、全部間違ってるとも言い切れなくなったな。


「まあ筆記対策は二人のおかげでバッチリだよ、ありがとう。それにしても、筆記の過去問なんてどこから持ってきたんだ?」

「お姉様が下僕から譲ってもらったらしいです」

「そうか……」


 ロリミアの支配下という名の人脈でどうにかしたのだろう。田舎貴族の僕には出来ない芸当だ、こういう時に彼女は頼りになる。

 下僕を作っていることにはいささか不安を感じるが……


「クリスでしたら実力試験も心配ありませんよね。何せ私、剣術ではあなたに勝ったことがありませんから」

「魔法無しでの純粋な剣術勝負だろ? 魔法ありなら君が勝つさ」

「でも悔しいです」

「やめてくれ、剣術のみでも負けたら立つ背が無い」


 双子は魔法の才能に恵まれている。ロリミアなんて暇さえあれば魔導書を読んで魔法に全振りしているせいか、幼き秀才として名を馳せている。

 一方、アンジェも魔法の才能は姉と拮抗する。流石に努力量が違う為に魔法は姉に劣るが、魔法と刺突の乱舞に敵う者は同年代を見渡せば限りなく少ない。

 

 それもこれも、二人が才能や環境に恵まれているから、という点もあるだろう。


 だが一番の理由は、彼女たちは努力を怠らない性格をしているからだ。


「入学試験、お互い頑張ろう」

「はい。お互いに合格したら、平日は学校で毎日会えますからね」

「……! それって――」

「はい?」


 嬉しそうにたらればを語る彼女につい口を出しかけたが、慌ててつぐむ。

 少しの気恥ずかしさから咳払いをこぼせば、何でも無かったように笑った。


「そうだな、わざわざどっちかが馬車で時間をかけて移動する手間も無くなる」


 きっと彼女は深い意味を込めて言葉を発したわけじゃないだろう。自意識過剰を自覚すれば自戒して言い直した。




 入学試験では緊張に負けずに問題を解き、模擬戦で試験官に三撃を与えることが出来た。他の受験生と比べたら上々だろう。

 双子と一緒に筆記の自己採点をしたが、惨憺たる結果は回避した。


「拍子抜けだったわね。まあそれくらい対策してきたから当然だけれど」

「お、お姉様、試験官に強力な魔法を大量に唱えてボコボコにしていらっしゃいましたものね……」


 何やってんだこの姉ぇ……


「多彩な魔法を見せた方がアピールになっていいでしょ?」

「お姉様、逆に人間性を疑われて落ちる可能性があります」

「その時は試験官たちの採点基準に問題があるとして訴えを起こしてやるわ」


 色んな意味で強いな、彼女は。

 かく言うアンジェも順調に戦って試験官を撃破寸前までいったハズ。


 聞いた話だと、試験官は王城に仕える近衛兵であり、彼を破った受験者はロリミアを含めて二人しかいなかったそうな。

 改めてロリミアの無茶苦茶さが分かる。が、現役の兵士相手に良い線を行っていたアンジェもアンジェである。

 双子揃って頼もしいな。


「君たちは受かるだろう。僕は微妙だな……」

「受かるわよ、あなたも」


 まるで結果を知っているような物言いに、僕はロリミアを凝視した。


「……何? まさかアンジェに勉強を教えてもらいながら落ちるわけないでしょ?」

「まあそうだけど……」


 ロリミアが自信家なのは知っていたが、こうも自信たっぷりに断言されると安心感すら覚える。


 そして実際に合格していたのだから、喜びもひとしおだった。


 届いたオーディウス学園の制服に袖を通せば、質の良い生地に背筋が伸びる。茶色を基調としたブレザーとネクタイは、念願の学園生活が待っていると実感出来る。

 実家から離れて過ごすことになるが、長期休みには帰ってこれる。だから僕は何の憂慮も無く、学園の寮へと引っ越した。


 入学式で会った双子は相変わらず仲良く二人でお喋りしていた。こちらに気付くなり笑顔を向けるアンジェも、毅然とした態度のロリミアも相変わらずだ。

 だが試験で一番成績が優秀だった者が行う入学式のスピーチは、双子のどちらかが行うと思っていたのだが、実際は知らない人間だった。


「彼女、私と同じで試験官を倒したみたいよ。どうやら彼女は魔法と剣の天才みたいで。しかも筆記は満点。お手上げよ」


 肩をすくめるロリミアの話を聞いて納得した。

 魔法のみで倒すロリミアもすごいと思うのだが……どうやら彼女、悔しがっているらしい。眉間にシワが寄っている。

 珍しい姿に親近感を覚えたが、口にすると睨まれそうなので胸の内に留めておいた。


 学園生活は充実したと言える。学園生のほとんどが貴族の為、権力主義が浸透していたが。

 だから気張ることも多々あったが、学園で男友達を作るようになると楽しいものに変わった。


 が、入学してしばらくすると良からぬ噂を聞くことになる。


「ロリミア・ポッピンドールは同級生を侍らせている」


 耳に届いた当初は否定したかった。しかし彼女ならやりかねないという納得感があったせいで、噂を訂正出来なかった。


 ――いや、もしかすると彼女の自信家なところが曲解して伝わっただけかもしれない。


 昔、僕を陰湿な嫌がらせから助けてくれたロリミアを思い出す。あのようなやり方では敵を増やしてしまうが、根は悪い人間ではない。


 幸いにもアンジェと同じクラスになったが、ロリミアとは別クラスだ。だから噂の真偽を確かめるべく、僕は放課後にロリミアのクラスへと向かった……


「ばぁか♡ ざぁこ♡ ……あら、クリス。どうかした?」


 四つん這いになって打ちひしがれる男子生徒に対して見下しながら煽るロリミアを見て、僕は速攻で教室の扉を閉めた。


 いや、気のせいだろう。

 そう自分に言い聞かせていると、ロリミアが扉を開けた。


 扉の向こうにいる男の体勢は依然として変わらない。


「随分なご挨拶じゃない。ねぇ、クリス?」

「僕もまさか友人にここまで加虐趣味があるとは思わなくてな……」

「何よ。この男が私に『ガキ』だのなんだの言って馬鹿にしてきたから、完膚なきまでに叩きのめして理解(わか)らせただけよ」


 彼女の地雷を踏んだのか。ロリミアは見た目は僕も可愛いとは思うが、プライドが高いからな……


「はぁ……多分だけど、君の反撃のせいで悪い噂が立っているんだ。あまりやり過ぎるのは――」

「なら今度からは黙って実力を示すことにするわ」

「それだと根本的な問題は解決しないんだよな」


 報復精神が強い。それ程までに見た目で判断されるのが嫌らしい。


「あまり君が噂を煽るようなことをすると、アンジェにも火の粉が降りかかるぞ。いいのか?」

「……そうね、なら加減するわ。あの子にも、あの子が入った生徒会にも風評被害がいきそうだもの」


 アンジェは文武両道を歩む優等生だ。実力こそロリミアに及ばないが、その人柄の良さからも学園の生徒会に引き抜かれた。

 生徒会は優秀だったり、人望のある人物が集い、学園の顔として注目を集める。だからアンジェは一年生ながら生徒会役員に抜擢されたのだ。

 そんな妹の顔に姉として泥を塗るわけにはいかないだろう。

 

 妹が関わると、頑固なロリミアもたちまち物分かりの良い姉に変わる。長年の付き合いでそれを熟知しており、二人の泣きどころはよく分かっていた。


「そういえばロリミア、君は生徒会から勧誘されなかったのか?」

「されたけど断ったわ。興味無いもの」

「君らしいな。学年首位の彼女も同じ理由で断ったらしい」

「ああ、彼女……まあガラじゃないでしょうね。生徒会に入れば全生徒の手本にならなければいけないもの」

「関わりあったのか?」

「入学試験で試験官倒した同類だし、筆記では学年首位と二位よ? 接点としては十分でしょ。彼女が勝手に興味を持ってきただけだけど」


 学園に入って一度目の定期考査が終われば、意外にもロリミアは筆記で学年二位の位置に収まった。アンジェは四位だ。ちなみに僕は二桁。

 どうやら入学試験首位の彼女はその座を不動としているらしい。……あんな軽薄そうな人が。


 まあ、人は見た目によらないのだろう。ロリミアが良い例だ。


「じゃあもう寮に戻るから。……ああ、アンジェは次の休日は暇らしいから、街に一緒にお出かけしたらどう?」

「何でそれを僕に?」

「視界に入ればずっとアンジェを見てるでしょ。分かりやすいのよ。まあアンジェは気付いていないようだから、安心しなさい。私からも言うつもりは無いわ」


 ……鋭い奴め。もしかして僕の心境は筒抜けなのだろうか。


「それと今度の長期休みだけれど、村の人たちとよく交流しておくことを勧めるわ」

「それはまた唐突だな。何故?」

「女の勘、とでも」


 これまた意味深な助言だ。だが彼女は根拠も無しに不確かなことを言う人間ではない。何か理由があるのだろう。


「君が言うことだ、聞いておくよ」

「ありがたい信頼ね。今度の定期考査、アンジェにあなたの勉強を見てもらうよう頼んでおくわ」

「初恋相手に教えてもらうのはプライドが傷付くんだが」

「嫌なら頑張りなさい、順位二桁さん」


 ……どうやら前回のテストの順位、把握されていたようだ。

 いいだろう、挽回してやる。

 密かにやる気を出せば、僕の顔を見た彼女は不敵に微笑んだ。どうやら僕を煽って勉強のやる気を引き出そうと目論んでいたらしい。


 まったく。人を使うのが上手い。




 それからロリミアの噂が悪化することは無かった。が、悪評は消えずに彼女のイメージが固まった。

 見た目で騙された人間を突き刺す薔薇の花。幼女と侮ると全てを奪う化け物。見た目は天使、中身は悪魔。

 話題に事欠かない愉快な人物として、噂話の餌食になってしまった。


 しかしちゃんとアンジェにまで風評被害が及ばないように気を配っているらしい。ロリミアの妹として悪い評判を聞くことは無い。


 学生生活に精を入れて数ヶ月経つと、夏休み――初めての長期休暇に突入する。そして帰省した僕は、ロリミアの助言通りに村の人との交流を増やした。

 勉強に支障が無い範囲で、視察の名目で見て回る。温厚として知れ渡る父は村の人たちとも距離が近かったおかげで、彼らは僕にも気さくに接してくれる為、肩肘張らずに済んだ。


 学園とはまた違う空気に羽を伸ばすと、兄に紹介されて僕はとある人物と出会う。




 それは僕らの運命を変える程の邂逅だった。

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