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第五節 爆破は眼光鋭く、性格キツめ

爆破は腕を組み大きく口を開いて笑い、主人公はそれに噛みついている。


「ぶっは! 主人公ww 物語の主人公だからって主人公だなんてwwww 主人公を務めるから主人公ツトムwwww」


「スマシさんだって! 爆破スマシだなんてどうせこの作者だから“爆破します”みたいなノリでテキトーに名付けられたんですよ、きっと!」


「何? それは本当か……?」




……。




「違うみたいだぞ? ツト……主人公w ツトム君ww」


「もう!! 都合が悪い時だけこの作者は!!!!」




一通り笑い倒した爆破は、主人公に狩人ラボの地図を渡し、そこへ来てほしいと、言葉を残して去って行った。“会わせたい人がいる”という爆破の言葉が引っかかり、主人公と逃隠は夏休みにその場所へと赴くコトとした。


「ここか」


研究所のような施設を見上げる主人公。


「わくわくするナ、ツトム」


逃隠が話し掛ける。


(ここで何をしているんだろう、狩人の人達は……)


すると、施設の扉が開く。


「ウィ――ン……ツカ……ツカ……ツカ」


中から足音を立てて爆破が現れる。


「待っていたぞ、ツトム……と誰だ? 付き添いの者か」


「俺の名前は逃隠サケル! 俺の夢……いや、目標は! 世界中のゾムビー共を駆逐することダ!!!!」


転校初日の自己紹介の時と同じセリフを叫ぶ逃隠。


「はっはっは。威勢がいいな。よし、気に入った。サケル君、君も超能力を使えるのかい?」


「そういうわけではないガ、逃隠家に代々伝わる奥義、『回避の術』を使えル。ゾムビー退治に一役買える存在になると思うガ?」


爆破の問いに自信満々に答える逃隠。それに対し、爆破はこんな言葉を冷たく言い放った。




「へー、あっそ。君はこの、狩人ラボに来なくていい。さっさと帰る様に」




「そんナ――――!!!!」


逃隠は胸が張り裂ける様な思いになった。そこで爆破は――、


「はっはっは。冗談だよ、冗談。二人とも、こっちだ」


「くー、キツい冗談だゼ。なあ、ツトム」


「はは、そーだね(超能力が使えないといけないのかな……?)」


疑問が絶えない主人公だったが、狩人ラボに入り、“会わせたい人”、尾坦子との再会を果たす。ゾムビー化した尾坦子は、対ゾムビーに開発中の電波を体に受けながら、狩人の活動に協力している様子だった。ここで主人公たちは尾坦子が居た研究室を後にする。ラボの廊下を歩く3人。爆破が口を開く。


「会わせたい人がいると言って君を呼んだのだが、本題はそれではなかったんだ」


「どういうことですか?」


主人公が問う。


「あの女性をダシに使って悪かったのだが、ツトム、君に頼みたいことがあってな」


「?」




「一緒に、ゾムビー達と戦ってほしい」





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