第三節 take2
なんやかんやで政府公認部隊・狩人とその隊長、爆破スマシの手助けによって病院での危機を脱した主人公は、病院から退院し、学校へ通うコトとなる。
主人公はそそくさと自分の席である、教室全体から見て真ん中やや後ろの席に座った。ポツンと一人、朝礼の時間を待った。
「ガラガラ」
担任教師が教室にやってきた。
「うおーい。お前ら、朝礼始めるぞ」
「起立、気を付け、礼……着席」
クラス一同、挨拶を済ます。担任が話す。
「ツトムゥ、しばらくの間大変だったな。勉強、しっかりついていけよ。ところで今日は、大事なお知らせがある。転校生だ。みんな、仲良くしてやってくれ」
ざわつく教室。
「ささ、入ってくれ」
「ガラッ」
戸が開く。そこには小柄な男子生徒が立っていた。
「ひとまず、簡単な自己紹介でもやってくれ」
担任の言葉にぺこりとお辞儀をし、転校生は教壇に立つ。
「俺の名前は逃隠サケル!! 俺の夢……いや、目標は! 世界中のゾムビー共を駆逐することダ!!!!」
「ゾゾバァ……?(呼んだぁ?)」
「ヒッ!?」
急に教室に2体のゾムビーが現れた。流石の逃隠も恐怖した。
「わぁっ!? 出たぁ!! 逃隠……君? ゾムビー倒してよ!!」
「……」
「……え?」
生徒Aが逃隠に言うが、そこに逃隠の姿は無く――、
「ゾム……」
「ゾムバァアア!」
「ぎゃぁぁああ!! 逃隠くぅぅううん!!」
主人公の通う、平々凡々中学校の生徒並びに関係者は(逃隠を除いて)全滅した。
めでたし!
※続きます