第十四節 お前ではダメなんだ?
主人公の通う学校が、ゾムビー達に襲われた日――、
(回想)
「副隊長! お勤めご苦労様でス! 今回の連絡は私めが務めさせて頂きましたでございまス!」
「……」
逃隠の言葉に、黙り込む身体。
遂に口を開く。
「見たところ、今回もお前は何もしなかったみたいだな。……一般人の中学生も加勢したというのに……お前にはガッカリだ……」
「ガ――――――ン」
(お前にはガッカリだ……お前にはガッカリだ……お前にはガッカリだ……)
身体の言葉が、逃隠の胸に突き刺さる。
「ガク……ペタァ」
膝を地面につき、両手もつく逃隠。哀愁が漂っている。
(回想終了)
ここは、沼地――、狩人達がゾムビー関連の調査に訪れていた。ゾムビーが発生し、ぬかるんだ地面での不利な戦いを強いられていた。
ぼ――っと一人、戦地にたたずむ男が一人。逃隠サケルである。
(俺は何の為にここに居るんだろウ……俺に何ができるというのだろウ……)
主人公が、ぬかるみにのまれながらゾムビーに襲われていた!
「ツトム!」
叫ぶ身体。
「うわあああああああああああああああ!」
(リジェクトを打たないと! でも手を離したらぬかるみに飲まれて、死ぬ‼)
ふと横を見る主人公。ぬかるみが少しだけ続いており、そこには人の手だけが浮いていた。動かない。主人公を寒気が襲う。
「くっ、何か! おい、銃を使え」
「ダメです、弾切れです。この体勢では補充ができません!」
身体が隊員に指示をするも、銃器は使えない。
「ゾ……ゾ……」
主人公に迫るゾムビー。
「こ、殺される……!」
窮地に立たされる主人公。
「おい! 何か……誰か居ないのか⁉」
片足をぬかるみに飲まれたまま周囲を見渡す身体。そこには、生気を失った逃隠がたたずんでいた。
「おい! サケル! ツトムを助けろ‼」
叫ぶ身体。
「ぼ――。身体ィ――――副隊長ゥ――――?」
生気を失った逃隠に、その声は辛うじて届く程度だった。続けて身体が叫ぶ。
「頼む! 頼れるのはお前……じゃダメか……」
「ぼ――。ですよねェ――」
「ゾムゥー」
「うわっ!! ぎゃ――――!!!!」
かくして、主人公はゾムビー化、他の狩人部隊も全滅した。
めでたし!




