時の記憶編7と8
「えーと・・・ナナさんナナさん、2週間たっちゃいましたよ、もうビールの炭酸が・・・」
「おーすまんすまん、急な出張で」
「リアルは、良いですから続きお願いしますよ」
「それより衛星で見ていたんだろ?どうなった?」
「それがですね、なんとも神がかり的なハンドル操作で、2台目をかわして歩道に突っ込んだんですよ、幸い歩行者が居なくて大事には至らなかったんですが、それも見えてたんですかね?」
「それは分からないけど、よかったな」
グビグビ、ナナさんは、お酒を飲んで一息いれた。
「それは、ブラックアウトっていう現象だな」
「ブラックアウトですか?」
「ハーレムは、ブラックアウト初めてか?」
「そうです、何ですかブラックアウトって」
「そーだなー、まず何から説明するかな、ハーレムは脳についてどれくらい知ってる?」
「一般的な知識ならしってます」
「そうだよな、研修で勉強するしな」
グビグビグビグビ
「ナナさんピッチ早くないですか?まだ、おとうしも来てないのに」
「男は、空きっ腹に塩で飲むんだよ青年、うまいぞ」
「遠慮しておきます」
「うーんそうだなー、認識について話そうか、まず生き物は大体目で見て、脳でそれが何なのか認識して、初めてこれは何なのかと脳が過去の記録と照らし合わせて、その物や現象を把握したり、行動できたりするよな」
グビグビ
「そーですね、初めて見るものに対しては、どうして良いか分からないですから」
「それに人の脳は、個人差も当然あるけど過去の記録等を一瞬で処理して予測する、というか経験測と言ったほうが分かりやすいか、すごいとは思わないか?それこそオーバーテクノロジーだよ」
「はーい、お待ちどうさま、難しい話してるのね、おとうしとお酒おかわりね」
「お!今日は、天豆か、一杯目は何だったの?」
「六橋の純米吟醸よ、二杯目は、菊ぷりの銀ね、それとじゅんさいね」
「うーん一杯目も美味しかった、銀は久ぶりだ、じゅんさいも美味しそう」
ズズズズ、ナナさんは、いつも美味しそうに飲むなー、僕も頂こう。
「美味しい、美味しい」
「途中だったな、その経験測が、訪れるであろう未来に正確なほど、事故を防げたりするのだけれど、たまに、目で見て認識して処理して行動するという作業を、脳が勝手にやばいよやばいよと考えて少しでも速くと、目で見て処理して行動するというように、認識するという順番を飛ばしてしまう事がある、この認識の部分を俺たちは見守っている訳だから、認識を飛ばしてしまった時、ページが真っ黒になったりすることがある、俺は自身で体験した事もあるから、そーいった現象を俺たちは、ブラックアウトと呼んでいる」
「へーそうなんですか、体が勝手に動くみたいなやつですか?」
「ちょっと違うけど、そうだな、例えば野球なんかでボールが止まって見えるとか言うけど本当の事で、俺もサッカーやってた時、良くボールが止まってみてたぞ」
ズズズ
サッカーってボール止まってる時て時々あるような・・・
「思ってる事ツッコんでいいぞー」
「・・・・・」
「そんな時、脳の処理速度が加速する、過去の経験の記録を処理速度が、上回った時なんかに起こる現象だと俺は思ってるけどね」
「だだし、体が勝手に動く時は、認識じゃなく意識してないから勝手な訳で、息をしよと思って息をしていないのに近いな、それと違ってボールが止まって見えるのは、脳がやいよやばいよと思ってないから、認識を飛ばさず認識できる時間があるという判断を脳がした事になる」
「なんか難しいですね」
「要するに、脳が集中するとだな、その他の処理をやめてしまうんだよ、周りの音が聞こえなかったり、景色が見えなかったり、時間をカウントしなかったりして、そのことだけに能力を使う、火事場の馬鹿力とかゾーンとか言ったりもするけど、ただし、脳がどれだけ集中してその他の処理をやめて超高速になったとしても、体が付いていかなとどうしようもない、そう心技体という言葉は、とてもこの現象を表してる言葉だと思うね」
「事故らなっかドライバーさんは、過去に同じような経験があったという事なんですかね」
「それは分からいけど、近い経験があったのかもしれないな」
「それと、すべての生き物とか植物とか、この経験の記録の感じ方が違う、だから共通にするために時間を決める必要があったんじゃないかな、今じゃ当然の事だけど、ハーレムの一日とセミの一日は違うだろ、セミからしたら人間の一日が一年かもしれない、それに自分でも一日が長く感じたり短く感じたりするのも脳のカウント次第さ、好きな事や興味がある事と、嫌だと感じていると違うだろ、集中の度合いなんだから」
「なるほど、そー言われるとそんな気がしてきます、勉強も嫌いな科目の覚え悪いですし、時間も長く感じるもんなー」
「そうだろ、脳にどう嫌いなものを楽しいとか面白とか思わせることができれば良いのだけれども、どちらも同じ脳で考えてることだから、なかなか難しいよな、あまり片方を強くしてしまうと脳のバランスが崩れてしまって、ストレスが溜まってしまって、いろんな病気なったりするし、バランスが難しんだよ」
「そうですねー難しいですねー」
「ハーレム白ヤギさんの歌知ってるか?」
「なんですか、唐突に、知ってますよ、手紙食べちゃうやつでしょ」
「そうそう、あれは凄い歌詞でな」
グビ
「白ヤギさんが、黒ヤギさんへ手紙を書いた、黒ヤギさんは、お腹がすいてたので手紙を食べた、仕方がないので手紙を書いた、さっきの手紙のご用はなあに?白ヤギさんに手紙が届いた、白ヤギさんは、お腹がすいてたので手紙を食べた、仕方がないので手紙を書いた、さっきの手紙のご用はなあに?ってハーレムどう思う?」
「どうって、あいつらバカでしょ、内容を見ないで食べちゃうんですから」
「それもそうだが、これがさっき言った脳に起こっている事なんだよ」
「どういう事なんですか?」
「白ヤギさんを楽し事、黒ヤギさんを楽しく無い事と仮定したら、白ヤギさんも黒ヤギさんも、どっちの言う事も理解しようとしてない、さらに誰から手紙が来たかだけは理解している、当然だよな返事書いてるのだから、自分だけお腹がすいてるからっていう欲望をみたしているのだから、上手くいくはずがないよな、無限ループだよ、どーYO」
「どーYOって言われても・・・」
「どっちかのヤギさんが、お腹一杯になるまで終わらない、何がまずいと思う?」
「うーん・・・、結果が出ない事ですか」
「そうだな、葛藤とか良く言うけど、一番大変なのは、手紙を配達する人だろ、いつまで続くのか分からないしな、これが長ければ長いほど迷うとか悩むとか決断力がないと言われたりするし、ストレスも溜まるし、良い事ないよな、それこそ脳にその事に対する記録が無いから判断できないんだよ、ハーレムも言っただろ、分からないものは分からいって」
「そういえば、言ってましたね」
「一人で悩んでもいい時もあるし、一人で悩んでもしょうがない時もあるって事だな、報連相だよ、報連相」
「なるほど、そー言われると、そんな気がしてきました」
「はーい、お待ちどうさま、お酒おかわりと、栃尾あげ」
「よ栃尾あげ!」
「それと、今日の焼き物は、時知らずね、あぶらのってて美味しいよ」
「美味しそうですね」
「美味しそうだなー、鮭児は出ないの?」
「そーねーなかなか買えないわね、仕入れられた直ぐ連絡するからね」
その時は、僕も誘ってもらえるのだろうか?
「楽しみに待ってるよ」




