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時憶課 ~Time Memory~ 今日も時の記憶が宙を舞う  作者: 七之七


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空の記憶編 6

 ガチャ、バタン

「おはようございます」

「おはよう、雨音さん」

「今日は、随分ごゆっくりですね、部長出勤ですか?」

「なんか言い回しがおっさんくさいね」

「ハッ!私が、オヤジギャルだとでも言いたいのですか!」

「古」

「何かあったのですか?」

 さすがAI(エーアイ)切り替えはやっ!

「色々あって・・・これから出かけます」

「お帰りは、いつ頃になりますか?」

「まだ、行ってみないと分からない」

「分からないかー・・・」

「でしたら、2・3日有給頂いても宜しいですか?」

「それはいいけど、雨音さん有給とかあるの?」

「当り前じゃないですか!」

 まじか!初めて知ったよ。

「ちなみに、雨音さん給料とかあったりするの?」

「当然じゃないですか!給与明細見せましょうか」

「え!あるんだ・・・」

「ちなみに、何に使ってるの?」

「みちゃんとカフェ行ったり、お洋服買いに行ったり・・・」

「え!洋服!見せて見せて」

「セクハラですか!」

「・・・もう、いいです、行ってきます」

「ちょちょと待って下さい」

「どうしたの?」

 ウィーン

「有給の用紙をプリトアウトしたので、ハンコ下さい」

「・・・」ポン

「ハンコありがとうございます」

「それじゃー行って来るね」

「ごゆっくり、いってらっしゃいまし」

「・・・」

 ガチャ、バタン


 プシュー

 やっと着いた・・・、朝から疲れたよ、まったく。

 ナナさんは、行けば分かると言っていたけど・・・。

 お腹すいたな、そういえばナナさんが、改札の近くに立ち食いうどん屋さんが、あるって言っていたな。

 きょろきょろ

 お!あったあった。

 出汁のいい香りがする。

「かしわうどん1つください」

「お兄さん食券買ってね」

「あ、すみません」

 ピッ、ジャラララ

「かしわうどん1つ」

「はいよ」

 カウンターに食券を置いた。

 ん?後ろで待っていた人も食券を置いた。

「いなりね、はいよ」

 コト

「かしわうどん、お待ちどうさま」

 おー美味しいそう、つゆが透き通っている。

 まずは、つゆを一口。

 ずずずず

 うーん、ちょっと甘めで、出汁がきいていて美味しい。

 麺は、柔らかくてちょっと不思議な感じがする。

 かしわも一口、うーん出汁がしみて美味しい。

 コト

「いなりお待ちどうさま」

「かしわうどんには、いなりです、食べて下さい」

「んんん!?」

 誰?

「私に言ってますか?」

「はい、時見さん」

「あのー失礼ですが、どちら様でしょうか?」

「あ、すみません、空野です」

「あ・・・」

「いなり食べて下さい」

「どうぞどうぞ」

 ぐいぐい来るなー。

「わわかりました、頂きます」

「ゆっくり食べて下さい、後ろで待ってますので」

「・・・」

 ずずずず

 チラ、見られてると食べにくい。

 いなりもぱくっと。

 うーん、いなりうま!

 そのままつゆを。

 ずずずず

「ごちそうさま」

「ありがとうございます」

「美味しかったですか?」

「最高でした」

「それは良かったです」

「ついて来て下さい」

「はい、分かりました」

 ()()()()()のハーモニーが、口の中でこだましながら、改札を通り抜けた。


 改札を抜けると、そこは雪国ではなく、広めのくだり階段があって、眼下にロータリーと繁華街らしきものが見えた。

 空野さんは、無言のまま歩いて行く。

 僕は、きょろきょろしながらついて行く。

 歩道橋を下って、アーケードに入って行く。

 ラーメン屋さんの前で足が止まった。

 んー、豚骨のいい香りがする。

 え!ラーメンを食べるの??

 食べれない事も無いけど・・・。

「ここの二階です」

 ですよねー。

 タンタンタン、ガチャ

「兄さん、時見さん連れて来たよ」

 兄さん?航さんじゃなかったのかよ。

 コツ・コツ・コツ

「はじめまして、空野 航です」

「はじめまして、時見 矢倉です」

 航さん杖ついてるけど、足が悪いのだろうか?

「出迎えに行けずすみませんね」

「いえいえ・・・」

「ああ、こっちは弟の海です」

「すみません、無口なもので」

「玄関で立ち話もなんですから」

「上がって下さい」

「はい、お邪魔します」

「これお土産です」

「これはこれは、ありがとうございます」

 ガタガタ

「どうぞ座って下さい」

「はい」

「わざわざすみませんでしたね、矢倉さん家まで来て頂いて」

「お茶が良いですか?コーヒーですか?」

「お茶でお願いします」

 コポコポコポ

「八女茶です」

 ずずずず

「あー美味しいです、ほっとしますね」

「それは良かった」

「お茶請けでも、からし高菜とか美味しいですよ」

「あの・・・」

「そうですよね、来て頂いた理由が先ですね」

「あれは・・・」

 回想シーンかい!

 今回はこれにて・・・。






 




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