空の記憶編 5
「実は、4日前から頼んでもいない宅配便が、家に届くようになって・・・」
「なんだよ、今回は入りが早いな、前置きで文字数稼がないのか?」
「ああ焦っているんです!」
「そうか・・どうぞどうぞ」
「・・・」
「昨日届いた宅配便に新幹線のチケットが入っていて、早く小倉まで来いとメモがありました」
「あと、変な通信機も入っていて、送った本人か分かりませんが、一応話もしました」
「それで、内容は?」
「まったく意味不明で、どうしたら良いのか分からなくて・・・」
「それはそうと、差し出し人も分からない物を、よく食べるよな、考えられないな」
「だって美味しそうだったから・・・」
それは、僕だって少しは疑いましたよ、少しは・・・。
あれ?食物が入っていたって、ナナさんに言ったかな?
「お前は・・、そんな警戒心しか無いから、捕ま・・・」
「まあいいや、それで差出人は誰だった?」
??何で差出人聞くのかな?ナナさんのいたずら?
「最初は、空野光さん」
「二番目は、空野亨さん」
「三番目は、空野香さん」
「四番目は、・・・確認してないです」
「やっぱりか」
「やっぱりってなんですか」
「こうだな」
「こですか?」
「そう、こうだよ」
どっちなんだ?
「こうって、こうですか?」
「ははは、なんだその動きは?」
「こうを表現してみたのですが・・・This Wayって感じで・・ハハ」
「お前の脳はその程度か」
「・・・」
「お前間違ってるぞ」
「え!動き間違ってます?」
「名前の読み方だよ」
「光・・亨・・香・・・・?」
「分からんか?多分四番目の差出人は、空野航だったはずだ」
「空野航?航・・あっ!こうか」
「そう、こうだ」
「こうだったんですね」
「そう、こうだったんだよシャキーン」
なんですかその動き、変ですよナナさん。
「知り合いなんですか?」
「昔からの知り合いだよ」
「なぜこんな事をしたのですか?」
「さーな、あいつめんどくさいからな」
「確かにめんどくさそうですね」
「空乃家と時乃家は、昔からの付き合いのある家系だ」
「そうなんですか!」
「ああそうだ、空間を操る家系だ」
「航が言うには、空間には光満ちて、障りなく、かおりを渡らせる」
「名付けて!空乃四光シャキーンって言ってたぞ」
「ナナさん、なぜかおりなんですか?」
「そうだよな、俺も不思議に思って聞いた事がある」
「航の能力なんだろけど、航が認識している空間にあるもの全てを、匂いで感覚的に認識しているみたいな事を言っていたな、良い香りがするもの、悪い香りがするものみたいに、悪いは臭いという意味ではないらしいけどな」
あれ?何かピリッとしたな、なんだろう。
「ひどいなー矢倉さん、シャキーンをスルーするなんて」
「ひどいなー」
なななんだ!頭に直接声が響いている。
「あーあ、面倒なの来ちゃったよ」
「ナナさんもひどいなー」
「なななナナさん何ですか!声が聞こえますよ!」
「さっきも言っただろ、空乃四航さんは、空間を操れるんだよ」
「ささ最強の能力じゃないですか!」
「まーそうだな」
ん?ナナさん歯切れわるいな。
「初めまして矢倉さん」
「初めまして四光さん」
「・・・」
「それはそうと、部屋に入って来たら良いんじゃないですか?お会いしたいです」
「むりむり、それはむりかなー」
「こいつは、人見知りなんだよ」
「そうなんですか?」
「ひどいなーナナさん、加速してるじゃないですか、声だけで精一杯ですよ」
「そこに入って行けるのは、時任さんくらいですよ」
「時任さん?前課長の事ですか?」
「そうだ、そこは覚えているんだな」
「ええ」
「それはそうと、どうしたんだ航」
「そうですよ、あんな宅配便送ってきて、びっくりするじゃないですか」
「なんで、あんなめんどくさい事してんですか?」
「もしかして、配達員さんが四光さんだったんじゃないのですか?」
「・・・いえいえ違いますよ、そんなめんどくさくないし・・・」
え!あんな怪しい配達んさんが・・・違うの?
「それには、ちゃんとした理由が有りますが、それは又今度という事でお願いします」
「・・・分かりました」
「そろそろ本題に入ったらどうだ?」
「そうですね」
「お願いします」
お願いしますと言ったものの、スペシャル怪し匂いがするんだよなー。
・・・空間の匂いって、こんな感じのことなのかもな。
「小倉に来て下さい」
「直球だなー」
「なんとなくは、分かっていましてけれども・・・」
「それはそうだよな、新幹線のチケット入っていたんだろ?」
「はい、自由席が入ってました」
「だって、しょうがないじゃないですか、いつ来るか分からないし」
「それもそうだな」
「自分でお金追加して、グリーンにでもしろよ、出張扱いにしてやるよ」
「えー、良いんですか?でも、行くこと前提で話進んでませんか?」
「行かないのか?」
「行く理由が分かりません」
「行かないのか?」
「理由聞くまで行きません」
「美味しい物一杯あるぞ」
「行きます」
「って、ちがーう!!」
「・・・・・・」
「なな何か言ってくださいよー」
「では僕から説明します」
「矢倉さんの現状についてのお話がしたいのです」
「ここでも良いのでは?」
「ここだと、私の能力ではちょっと心もとないので」
「・・・分かりました行きます」
「そうですか、パチパチパチそれは良かった」
「それではお待ちしております」
パチパチパチって自分で言ったよ。
あっ!ピリっとしていたのが消えた・・・。
「すぐ消えちゃいましたね」
「限界だったんだろ」
「でも・・・ノルマとかノルマとか」
「行ってこい」
「ノルマとか・・・」
「行ってこい、何とかしといてやる」
「言質頂きました」
「それはそうと、小倉のどこに行けばいいのですか?」
「知らん!行けば分かるさ!」
「えーー」
「航の能力は、空間把握だって言っただろ、お前が小倉に着けばすぐに分かるよ」
「それもそうですね」
しかし、どんな凄い能力だよな、1日に何千何万とい人が駅を利用するというのに、いつ来るか分からない自分を、探し続けているなんて本当に凄いな。
「お前は、盗賊から商人を助けたのか?魔物に襲われる美少女騎士様ORお姫様を助けたのか?」
「ナナさん?急にどうしたんですか?」
「知らんのか?異世界物の初回テンプレだぞ」
「異世界物なら知ってますよ」
「それが、どうしたって言うのですか?」
「俺が、言いたいのは、物語は強制的という事だ」
「まったく意味が分かりません」
「今のお前じゃ、そーかもしれないな」
「ねーみんな聞いて聞いて」
「じかいはねー」
「こうの家に矢倉が来るんだよワックワク」
「次回のやぐらちゃんは」
「やぐらがやってきた」
「やぐらちゃん食券を買う」
「の2本だよお楽しみね」




