空の記憶編 3
間に合ったよな?連絡も無かったし。
玄関の鍵を開けようとした時。
「時見さんですか?」
振り向くと、配達員さんがいた。
「はい、そうです」
「ここにサインをお願いします」
サッサッ
「ではこれで、ありがとうございました」
「はい、ありがとうございます」
ガチャ、バタン、ガチャリ
普通の配達員さんで、安心したよ。
さてさて、どこから来た?荷物は何だ?
送り状を見ると・・・。
「空野 光?」
誰だろう?知らないなー。
爆発とかしないよな。
ん?ふるさと納税?
開けてみるしかないよな。
ビリビリ、パカ
かしわうどんセット??
北九州小倉名物?。
僕宛だよな?
宛先には、間違いなく「時見 矢倉」と書いてある。
食べろって事なのかな?
もー、訳が分からないよ。
ドサ
あ!落としてしまった。
チラッ
ん?商品の下に・・・何だこの紙は、注意書き?
1、調理説明を見て、美味しく作りましょう。
2、食べ方を見て、美味しく食べましょう。
3、あなたは、美味しすぎで、現地で食べてみたいと思う事でしょう。
4、さあ!旅立ちの時です。
5、できたてを、食べに行ってみましょう!
何だこれ?
ポイッ。
もうすぐお昼だし、作ってみようかな。
「いただきます」
ズズズ
ゴクゴク
ズズズ
ゴクゴク
うーん、おいしかった。
「ごちそうさまでした」
それにしても・・・空野 光さんて誰だろう?
旅立ちの時っていわれてもなー。
会社もあるし・・・。
会社戻るかな。
ガチャ、バタン、ガチャリ
ガチャ、バタン
「オカエリナサイマセ」
「・・・・・」
「えーと、雨音さん?嫌がらせスキルでも、インストールされたとか?」
「・・・」
「いえいえ、こういうのが、流行っていると効いたものですからー」⤴
「だ、誰に?」
「それは、お友達にですわ」ツン
「友達?友達とかいるの?」
「当然ですわ、以前話しませんでしたかしら」ツン
「・・・・・」
誰だ!そんな事教えたの・・・。
仕事しよ。
「雨音さん、映像開いて」
「きゅ急にしょんな事言われても・・・こまりましゅわぁ」デレ
エーアイが、かむはずないだろ!
「もういいから」#
「分かりました」
もう18時か・・・、今日は、いろいろあって疲れたな。
「雨音さん、そろそろ帰るよ」
「よくやったわね、明日もちゃんと来なさいよ」ツン
「そうだねー、なんとかノルマこなせたよ」
「雨音さんのお陰だね、ありがと」
「当然ですわ」ツン
ツンか・・・。
ガチャバタン
ピンポーン、ピンポーン
誰だ?こんな時間に!!
近い!
モニターを見る限り、昼間の配達員さんだよな?
「どちら様ですか?」
近い近い。
「昼間のソラノコウ宅配便です」
自分で言ったよ。
「はい、今開けます」
ガチャン
ガチャバン
うわ!急に開けるなよ!
「時見様・・・ドアガード外して頂けますか?」
うわ!こわ!覗くな!近い近い!
「はい、ちゃっとまって下さい」
バタン
「ソラノコウ宅配便です」
「時見様でいらっしゃいますか」
なんとさわやかなー、青空のような声でしょー。
なかった事にするつもりだな、させないぞ。
「こまります!びっくりするじゃなですか!」
「ここにサインお願いします」
「・・・」
サッサッ
「お荷物は、こちらになります」
「ありがとうございました」
「はい」
冷た・・・今度はクール便ですか。
バタン、ガチャン
差出人はと・・・。
「空野 亨?」
「兄弟か!」
バシッ
段ボールにツッコミ入れてしまった・・・。
ビリビリ、パカ
いかめし・いかようかん・棒状のようかん・・・。
函館名物キターーーー。
チラ
・・・・・。
見ればいいんでしょ、見れば。
1、食べ方をちゃんと見て、美味しく食べましょう。
2、さあ!旅立ちです!
「はしょったな、面倒くさくなったな」
「・・・」
ん!誰の「・・・」だよ!
まーいいか、段ボールに言ってもしょうがない。
北九州の次は函館名物か。
・・・もしかして、無視して旅立だたなければ・・・。
毎日どこかの名産品が、送ってくるのだろうか?
明日になれば分かるだろけど・・・配達員さん怖いよ。
気を取り直して食べよう。
美味しいは正義なのです。
「どこのどなたか知りませんが、亨さん頂きます」
「さーて、次回のお話は」
「雨音です」
「最近、涼しくなってきましたね、鍋の季節ですね」
「キョウハコナイノカモナ」
「オマエハダレダ」
「ナナサンキイテクダサイヨ」
の三本です。




