空の記憶編 2
コンコンコン。
「ナナさん入ります」
「・・・」
返事がない?
ガチャガチャ。
えー、鍵かかってるよ。
コンコンコンコン
「ナナさん!ナナさん!居るんですか?居るんでしょ!冗談はやめて下さい!」
ガチャガチャ。
ドンドンドン。
ややばい、何かあったのか!
「みっちゃんさん!みっちゃんさん!」
テッテレ~テッテレ~。
「はっ!もしもしナナさん、鍵かかってます」
「ポンコツデスカ、ニワトリデスカ」
うっうまい。
「って違うくて」
「俺は、課長なのアンダースターン」
「・・・でしたね」
「カチョウシツデスヨ」
「・・・はい」
コンコンコン
「あいてるよ」
「失礼します」
「まー座れ」
「まー何という事でしょう、課長室という空間にも係わらず、掘りごたつにちゃぶ台とは、なんたることでしょう」
「声に出てるぞ、心のナレーションでやれ」
「つい、すみません」
「早く座れ」
「で、どうした?」
「実は、スイス支店に行っていたという記憶が、まったくありません」
「・・・またですか」
「またって、ななんですか」
「ポンコツデスカ・ソウデスカ」
「もう、ポンコツでいいですから、このくだりやめてもらえませんか」
「はぁー、どうせお前が、能力使ったんだろうよ」
「能力ですか?」
「あーあ、またそこからかよ、何話だったか?からやり直しか?」
「と、言われましても・・・」
「みっちゃんカモン!」
「・・・」
テレテーテレテレーテンテケテ~。
「むかーしむかし、ある所に、はーれという若者がおったそうな」
ほー、そうきましたか、止めませんよ、ツッコミませんからね。
「・・・・」
「ある日のことじゃ、お天道様が顔だしてすぐの事じゃ、若者がみつこというおなごと、茶屋でこーひーを飲みながら、ちちくりあっとった時じゃった」
みつこさん?誰の事だろう?
「まさにその時じゃった、若者の肩を叩くものがおった」
とんとん。
「若者が振り向くと」
「おおお代官様!」
「その方ら、朝も早くからちちくりあうとは、何事ぞ!」
「お代官様・・・」
「私が、さそったのです」
「なんと!おなごからだと!」
「みつこが、若者をかばったのじゃった」
「なんと不埒な!であえであえ、ひったてろ」
「あれ~~~」
「訳が分からず、若者は、ぼーとしとったそうな」
「・・・ナナさん・みっちゃんさん、普通にして下さい」
てれてて、てててて、てれてれて・・・。
「エンディングもいいですらー!」
「あい、分かった」
「とまー、こういう事よ」
「えっ!というより、まさにそこからの記憶がないのですが」
「それは、失礼した」
「続きをお願いします」
「むかーし、むかし、ある所に・・・」
あーーー、もおーーー。
「ナナナさん!なななんですか!」
「真面目にやって下さいよ」
「つづく!!」
過去リアンモード+1
「あっ!音楽変わってる」
「お!おお!レインボーだとーーー!」
ガコン。
「お!おおおー左ファーストだとーー!」
タン。
プツン。。。
ピーロリー・・・。
「プツンってなんですか!プツンって!凄く楽しそうですが!」
「そりゃ楽しいさ、フリーズだもん」
「知らない?」
「可愛く言っても、知りません!」
「今のお前の気持ちを、表してるのに・・・」
「もーいいです、めんどくさいので早く進めて下さい」
「そうだな」
「はい」×2
みっちゃんもだよね・・・。
「・・・」
「実は、ほんというとお前が、何者なのか、いつの時代から生きているのか、何歳なのか分から・・・」
バン!
「ちゃぶ台を叩くなー」
「ちょちょっと待って下さいよ!急に何を・・・」
「お前が、進めろって言うから」
「それは、言いましたけど・・・」
「分からんでもないが、落ち着いて最後まで聞いてくれ」
「わかりました」
「お前の能力とは、過去・未来に自分が思った・・・、いや違うな、想像できれば、そこに意識を飛ばせると言われている」
「言われているとは、どういう事ですか?」
「さーな、俺には分からない、聞かされてないしな」
「さーなって・・・」
「助けてやりたいが、本当に分からいのよ、何がトリガーなのか、何も・・・」
「ナナナさん、そんな・・・」
「なら、家族は?」
「・・・ちゃんと、時見家の子孫だよ」
「僕は・・・」
「分からん」
「ただ、代々受け継いでると、ちらっと聞いた事がある」
「何を?」
「さーな」
「ナナナさん、そんな・・・」
「子供の頃の記憶もありますよ」
「それは・・・」
なんだよこれ、僕は何者だって?
「ちょっと待って下さい」
「何だ」
「こんな超重要な話していたら、また消されませんか?」
「大丈夫だ、ちゃんと加速している」
「あーそうか」
「その記憶はあるんだな」
「そうみたいです」
「あっ、みっちゃんさんも加速しているのですか?」
「・・・・」×2
それ以来、ナナさん・みっちゃんは黙ってしまった。
加速していると言っていたけど、あれから何秒?何分?たったのだろう。
「そろそろ疲れた、もう自分の部屋に戻れ、ラバーズだ」
「ナナナさん、そんな・・・」
「・・・・」×2
「・・・はい、分かりました」
ガチャ、バタン。
なんなんだよ。
プップップッ、プップップッ。
あれ?知らない番号だ。
「もしもし」
「時見様でいらっしゃいますか?」
「はいそうです」
「ソラノコウの宅急便です」
「荷物を、お届けに伺いたいのですが、ご在宅ですよね」
ですよね?何だか押しの強い配達員だな。
「荷物ですか?」
「はい、今日の午前中の指定になっています」
何の荷物だ?当然何か頼んだ記憶も無い。
今から急いで戻っても、40分はかかるよな。
「今から、1時間後でもいいですか?」
「大丈夫です、今から1時間後にお伺いします」
「宜しくお願いします」
なんだろう?急いで戻ってみるか。
タッタッタッ。
ガチャン、バタン。
「お帰りなさい、どうしましたか、慌てて」
「雨音さん、ちょっと出掛けます」
「オキヲツケテ」
「・・・」
ガチャバタン。
トゥー ビー コンティニュー




