空の記憶編 1
「ナナさん、おはようございます」
「おー久しぶりだなー、2年ぶりか?」
久しぶり?二年ぶり??
「会社では、課長だろ」
課長???
「おっはよー元気してたー」
バシンと背中を叩かれた。
「やあ、おはようふくさん」
「はは、何言ってるのよ、私は三木 未希よ、みんなからは、みきみきって呼ばれてますフフフ、会社からのお知らせ見てないの?駄目じゃなーい」
みきみき?お知らせ??二人共何を言っているのだろう?
「ミーティング始めるぞー」
「どうしたぼーとして、時見君早く席につきなさい」
「は、はい」
ガチャ、バタン。
「おはようございます、時見さま」
「何か変なんな・・・」
「えっ!雨音さんまで?」
「どういう事でしょうか?」
「昨日まで、みんなハーレって呼んでたよね」
「昨日までとは、どういう意味でしょうか?」
「昨日とは、今日の一日前を指す言葉です」
「・・・・・」
今さらだけど、やっぱり何かへんだよな。
「雨音さん」
「何でしょうか?」
「今、自分の状況って、どうなってるのかな?」
「・・・・・・・・」
なんだこの間は、いつもより長い。
「自分とは、私の事ですか?時見様の事ですか?」
そっちかい!
「僕の事です、すみません」しょぼん。
「・・・何を言っているのですか!ポンコツですか!スクラップですか!なぜここに居るという現象の事ですか?」
うっっ、言いかたー。
「そうそう、それです」
「ポンコツですか?」
「いやいや違うくて、ここに居るってやつです」
「何を言っているか、まったく意味が分かりません」
「えっ!今自分で言ったじゃん」
アッ・・・。
「自分とは・・・」
「雨音さんの事です」
チッ。
「かぶせないで下さい!」
今舌打ちしなっかた?AIなのに?
「何か雨音さん、性格変わってない?」
「分かります?」
「そうなの・・・」
「・・・」
「実は、時見さまがスイス支部からも・・・」
「ちょちょちょっとまったー!!スイス支部って何々!」
「かぶせないで下さい」
「すみません、気を付けます・・・じゃなくてー!」
「エッ!ナニヲイッテイルカワカリマセン」
「そんなのは、大丈夫ですから」スン。
チッ。
「分かりました、何をきかれたいのですか?」
「今日は、みんな何か変なんだよ」
「大成功!!」パッ!
「はっ!どっきり?ナナさんかーーー」
「いーよ、画面に出さなくて、って違ーーーう」
「はぁー、そろそろ話を進めていいですか」
はぁーって、小さいぁまで入ってるし。
「お、お願い致します」
「スイス支部の続きからでいいですか?」
「はい」
「時見様が、スイス支部から、日本支部に転勤される際に、レベルがⅡに上がったのでナナ様にバージョンアップして頂きました」
様?やっぱりナナさんか、雨音さんいじったのか。
「そうそう、問題はそこなんですよ」
「私のバージョンアップですか?」
「レベルが、上がった事ですか?」
「いや・・・自分が、スイス支部に居たという記憶がない」
「バカデスカ!アフォーデスカ!イヤガラセデスカ!イミガワカリマセン」
「そう、意味が分からない」
「・・・・・」
「・・・トキヲミテクダサイ」
??時を見る、時をみる、うーーーーーん。
ゆっくりと目をつぶってみた。
「・・・・・」
うーん、
「アレハ、アサノヒザシガマブシイ・・・」
「ナレーション大丈夫ですから」
「・・」
ウーン、違う違うそうじゃなーぁい・・・。
朝の陽ざし・・・陽ざし。
そういえは、昨日誰かとどこかのお店で・・・。
コーヒーを飲んでいたような・・・。
朝起きた記憶も無い、タクシーで会社に来て・・・。
いつも会社へ出勤するのに、タクシーなんか使ってたか?
それに、スイス支部なんて思い出せない。
以前にも・・・こんな事があったような。
うっ・・・頭が痛い!
テッテレーテッテレー。
まさか!異世界!レベルアップ?
あ、ナナさんから通信だ、いつ着信音いじったんだよ、まったく。
「はい、ハ・・時見です」
「朝、変だったな、今から俺の部屋に来い」
「はい。すぐ行きます」
変だってのは、気づいてくれてたんだな、さすがナナさん。
「雨音さん、ナナさんの部屋に行ってきます」
「てら」
「・・・」
ガチャ、バタン。
雨音さん変わりすぎでしょ、ナナさんに戻してもらわないと。
「さーて次回のお話は」
「ナナナさん!なななんですか!」
「ナナナさん、そんな・・・」
「雨音さん、ちょっと出掛けます」
「の三本です、お楽しみに~」




