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時憶課 ~Time Memory~ 今日も時の記憶が宙を舞う  作者: 七之七


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時の記憶編47

「あー、やられた」

「やられたってどういう事よ」

「あれだけ話すなって言ったのに」

「ハーレムだからね」

「ハーレムだからなー」

「会話に割り込めばよかったよ」

「今は、しょうがないとして、二人共動かなくなったけど・・・」

「ラプティーは、課長の名前知ってるか?」

「うん、お父さんに十家現当主の名前は聞いたわよ」

「そうか」

「課長の名前は、時任与一ときとうよひとでしょ」

「そうだな」

「何か名前と関係あるの?」

「課長の能力は、自分の時間を他人に与える事が出来るんだよ」

「え!名前そのままね、お父さんには、時を任せるって聞いたけど、意味が良く判らなくて、どういう事って聞き返したけど、お父さんも良く判ってないみたいだったのよね」

「そうだろうな、時任家はガード固いからな」

「それに、与えるってどういう事よ」

「聖子みたいに、時間を貰う人が居るんだから、あげる人が居てもおかしくはないだろ」

「あげたらどうなるの?ハーレムは今どういう状況なの?」

「俺も、全てを知っている訳ではないけど、今は課長の時間をハーレムに与えている状態で、多分ハーレムは、何も無い真白な空間に居るような感じだろうな」

「与えられたらどうなるかと言うと、与えられて少し経つと、課長の声が聞こえてくる」

「うんうん」

「例えば課長が、聖子久ぶりだな、なんて話したとする」

「その声が、ハーレムに聞こえていたら、ハーレムが聖子と一緒に居た時の記憶の中に、課長も一緒に居たと錯覚するんだよ、この時真白な空間から、その時の空間というか、ハーレムが思っている景色に変わるんだよ多分」

「うんうんそれから」

「当然課長は、その場所には居ない訳だし、何を話していたかなんて知らないから、適当な事を話す訳だけど、ハーレムはその場所に課長も一緒に居ると思っているから、課長も聖子さんと会うの久ぶりなんですね、なんて言っているかも知れないな」

「それでどうなるの?」

「課長は、適当な事をどんどん言って、ハーレムと話を進めていき、課長は会話の中で何かしらのヒントと推測を元に核心に迫って行く、何か思い出せたか?とか曖昧な質問もするだろう、そしたらハーレムが、何も思い出せませんでした、みたいな会話もしているかも知れないな」

「あくまでハーレムありきの会話であって、この辺の感じが任せているという表現になるのかもな」

「与えているという感じでは無いわよね」

「与えられている方と、課長の信頼関係みたいなもので成り立っている空間だから、ハーレム何をしていたんだ!とか、正直に答えろ!みたいに強く言ったとする、ハーレムが思っている課長のいつもと違う感じになってしまっりして、ハーレムが今日の課長変だなとか思ってしまったら、術が解けやすくなってしまうんだよ」

「だから課長は、いつもを装って話をしていると思うよ」

「誘導尋問みたいな感じかしら」

「近い感じかもな多分」

「なぜ、ハーレムだけが、術に係ったの?」

「課長が、俺に任せるか、みたいな事言っただろ、その時ハーレムが、はい、と答えただろ」

「任せろ、はい、で術に係るわけ?」

「そうだ、信頼関係で成り立っているって言っただろ」

「ナナさん、さっきから多分みたいな感じで言ってるけど、どうしてなの?」

「それは、術が解けた後、係っていた本人は何があったか覚えていなんだよ、術に係っていたという認識すらないんだよ、だから俺もラプティーも既に係っているかも知れない、多分俺は大丈夫だと思うけどな」

「どうしてそう思うのよ」

「さっきも言ったけど、はい、と言わなければいいからな、ラプティーも気を付けろよ」

「分かったわ、そうする」

「でも今の状況は、まずいのじゃない」

「非常ーにまずいね」

「起こせないの?」

「俺は、術の解き方を知らいというか、知らされて無い、仮に起こせたとして、その後どうなるか知らない」

「えーー!いつまでこの状況続くのよ」

「さーな、課長がこれ以上聞いても、無理だと思うまでだろうな」

「えー---!」

「おまちどうさま、いつものです」

「おーきたきた」

「こうなったらしょうがない、飯でも食べて待ってようぜ」

「・・・そうね」

「ほら、お望みのこってりだぞ」

「美味しそうね」

「おすすめワイン頂戴」

「はーい」

「ナナさん、いつの間にビール飲んだのよ」

「ははは、加速している時だよ」

「・・・」

「いただきます」×2

「うーん美味しい」×2

「ねーナナさん」

「なんだ?」

「ハーレムのジョッキ持っている手が、プルプルしだしたけど・・・」

「ははは本当だな」

「笑い事じゃないでしょ」

「はははそうだな、どうしようも出来ないけどな」

「美味しいわね」

「美味しいだろ、とっておきと言っただろ」

「ごちそうさま」×2

「わっ!びっくりした」

 ハーレムが、グビグビとビールを飲みだした。

「あー美味しい」

「ラプティーどうしたの?びっくりしたって?」

「・・・」

「???いつの間にハンバーグ食べたんですか!」

「まーまー気にするな、お前の分もすぐに来るから」

「・・・そうですか」

「おまちどうさま」

「美味しいそうですね」

「美味しそうだな」

「とっても美味しかったわよ」

「いただきます」×2

「おまちどうさま、ポテトフライです」

「ワインおかわり頂戴」

「私も」

「はい」

「ここのポテフラそーとーやべーぞ」

「ワー本当だ美味しい、やばいわね」

 何故だか、二人の会話がしらじらしく聞こえた。

「ごちそうさま」×2

「とっても美味しかったです」

「そーだろー」

「俺は、ナナと少し話がある、お前たちはもう帰れ」

「えー、僕もワインとポテフラを・・・」

 と言いかけて、いつになく真剣な課長の目が、僕の口を止めさせた。

「さーハーレム、私達は帰りましょう」

「そそうだね」

「ナナさん、ご馳走さまでした」

「はいよ、気をつけてな」

 ガタガタ

「おやすみなさい」

「おやすみ」

 カランカラン

「課長、話ってなんですか」

「とぼけなくてもいいぞナナ」

「それもそうですね」

「大体は分かった」

「そうですか・・・」

「まずは、弁明を聞こうか」

「それよりワインとポテフラやべーすっよ」

「そうか」

「ワインボトルでグラス一つ追加ね、あとポテサラね」

「はーい」

「弁明を聞こ・・・」

「おまちどうさま」

「ささどうぞ」

 トクトクトク

「乾杯ー」

 カチン

「おおう」

「課長ポテサラ美味しいですよ」

「・・・お前話す気無いだろ」

「もちろんありますよ」

「ささポテサラも」

「おっ美味しいな」

「課長、誰からの指示ですか」

「上からだ」

「やっぱりか」

「やっぱりって、どういう意味だよ」

「課長は、どっちに付くのですか?」

「どっちとは、何の事だ」

「・・・またーとぼけちゃって」

「それより、この件は俺に任せてみないか?」

「いえ、大丈夫です、もう少しやってみます」

「そうか、あまり無茶はするなよ」

「気をつけます」

「ハーレム覗いて何がわかりましたか」

「お前に話す事は無い」

「そうですか・・・」

「一応上には、ハーレムの件は報告するぞ」

「お任せします」

「ささワインを」

 トクトクトク

「ささ」

 トクトクトク

 トクトク

 トク

 今日もトクトクと美味しい時間は過ぎてゆく。





















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