表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時憶課 ~Time Memory~ 今日も時の記憶が宙を舞う  作者: 七之七


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/56

時の記憶編46

「おつかれさまー」

「もーびっくりしたよ」

「ふふふ、今日は忙しかったの?」

 あーふふふが、今日の疲れを癒してくれる。

「そーだね、まーまー忙しかったよ」

「そっか、何食べる?」

 お店も決めず、みつこさんに促される様に何となく歩き出した。

「何食べたいの?決まってますよね?」

「今日は決めて無いよ、行った事無いお店にしようよ」

「んー、何系かだけでも決めようよ」

「そうねー、スペイン料理がいいなー」

「そう言えば、前にこのお店行ってみたいなーって、言っていたお店があったね」

「そう、そこそこ」

「決まってるじゃん」

「ふふふ」

 あー、本日二回目の癒しが・・・、なんて思っていたその時。

 キキキキッー-- 

 車のけたたましいブレーキ音が、鳴り響いた。

 一台の車を二台の車で囲んで止まっていた。

 何だろうと思い、二人で足を止め見ていた。

 バタンバタンと2台の車から、黒いスーツを着た、いかにもって感じな男達が、3・4人降りてきて運転席に詰め寄った。

「あれ、やばいんじゃない」

「そそうだね」

 でも、歩き出せずにいた。

 ドンドンドン

「おい!開けろ」

 ドンドンドン

「開けろ!」

 その時、運転手の手が、ハンドルからだらりと落ちた。

 えっ!

 どうなったんだ!?

 いかにもな人達が、話しながらキョロキョロしている。

 マジですか!!って思った瞬間、みつこさんの手を取って走ろうとした。

 あれ?手が無い・・・、みつこさんは座り込んでいた。

 いかにもな人達が、僕たちに向かって走ってきた。

 僕とみつこさんは、別々の車に乗せられ走り去って行った。


「・・・」

「フー」

「二人共大丈夫か?」

「えーなんとか」

「私は、大丈夫よ」

「ねー、ナナさん私には聞かないの?」

「大丈夫だろ」

「もちろんよ」

「めんどくせーなー」

「それより、何か思い出せたか?」

「ラプティー!この続きは見れないのか!」

「そんなの無理よ、どこに行ったか分からない車を初めるなんて、無理よ」

「何か思い出せたのか」

「はい・・・」

「やったわね」

「スペイン料理のお店に行こうとしていたのは思い出せました」

「ほー良い趣味してるじゃないか」

「・・・」

「そー焦るな」

「はい・・・」

「ナナさん、私は寝るね、疲れたわーあわわ」

「お疲れ聖子、ありがとな」

「はいはい、適当に帰ってね、お休み~」

 ガラガラ

 聖子さんは、ぱたぱたとスリッパを鳴らしながら部屋を出て行った。

「ナナさん、聖子さんどうしたのですか?」

「聖子はな、能力を使うと使った分だけ寝るんだよ」

「そうなんですか、今回はどれぐらいなんですか?」

「能力使用時間一分が、一時間って言ってたな」

「僕たちは、何分ぐらい初めてたのですか?」

「十分くらいかな」

「そうすると、十時間ですか」

「そうだな、お前の寿命も十時間縮まるよ」

「えっ!」

「最初に言っただろ」

「・・・そうでしたね」

「で、聖子の寿命も十時間伸びるって事だ」

「凄い能力ですね」

「そう思うだろ?」

「思います」

「だがな、自分の寿命なんてだれも知らないんだよ」

「そうか」

「だからな、歴代の当主の中にも、年を取って自分の寿命が近くなったと感じて、沢山の人を請け負って寿命を延ばそうとした人もいるけど、人には限界ってものがあるんだよ」

「そうなんですね」

「そりゃそうさ、先に体がやられてしまう」

「人の体を乗っ取れば、長生きできるのかな?」

「ハハハ、ハーレム漫画みたいなこと言わないでよね」

「ははは、そうだねそんなの無理だよね」

「本題に戻そう」

「はい」×2

「どこまで見れた?」

「はい、こんな感じです」


「そうか・・・、車を運転していた人物の見覚えはあるか?」

「いえ、車が止まったのが、自分の真横ではなかったので、横顔というより後ろ斜めから見ている感じだったので、はっきりとは分かりません」

「囲んだ車の車種は分かるか?」

「いえ・・・」

「私分かるわよ」

「なんだった?」

「あれは、マテダね、車種までは分からないけど」

「よし、後でカタログでも見て確かめよう」

「それと、連れ去られる時、みつこさんは何か言っていたか?」

「口を手で押さえられていたので、よく分かりませんでした」

「そうか・・・」

「ねーナナさん、お腹すいた」

「そうだな、今日はこれくらいにしておくか」

「そうですね」

「何か思い出したら、遅くても良いから連絡しろよ」

「はい」

 ガラガラ

「ねーナナさん、私ハンバーグ食べたい」

「ハンバーグかー」

「そうそう、デミグラスソースのこってりしたやつ」

「お前、こってりとかどこで覚えたんだ?」

 階段を下りながら、ナナさんとプラティーの会話を何となく聞いていた。

 何か思い出せるのだろうか・・・。

 思い出した先には、何があるのだろうか・・・。

 一抹の不安を・・・。

「ハンバーグいいですねー」

「でしょー、ハーレムもこってり好きでしょー」

「すきすきすきすきすきっすき大っすき」

「おい!寺だけに一休っか!」

「一休って何ですか?」

「だよねー」

「ナナさん、どこのお店に連れて行ってくれるの?」

「しょうがないな、とっておき行くか」

「いいですねー、どんなお店ですかー」

「着いてからのお楽しみだねー」

 だよねーと心の中でつぶやいた。


 と・・・話はここで終わらない。


「課長、三人が寺から出て来ました」

「よし、会ってくる」

「えっ」

「上からの指示だ」

「大丈夫ですか?タイミング良すぎないですか?何て言うんですか?」

「大丈夫だ、そこは上手くやる、まったく気づかれてないからな」

「そうですよね」

 ププププ

「誰だよこんな時間に」

 ナナさんが、通信をみて一瞬ハッとした、様に見えた。

 プッ

「お疲れ様です、課長」

 課長?

「どうしたんですか?」

「ええそうなんですか?」

「今から、ハーレムとラプティーと三人で飯行くところです」

「はいそうです」

「良いですよ、一緒に行きますか?」

「お店で待ち合わせしますか?」

「はい、いつもの洋食屋さんで、10分後くらいですね」

「はい、分かりました、では後程」

「珍しいですね、課長からですか?」

「そうだなー、皆の名前で迷ってるみたいで、相談したいってさ」

「あっ!そうか、ナンバー変わったから」

「希望があったら言っておいた方がいいぞ」

「何?名前って?」

「あっ、そうか、ラプティーは初めてだったね」

「おいおいハーレム君、説明は後にしなさい」

「えー-、教えてよー」

「ははは、ナナさん意地悪ですねー」

「楽しみが減るだろ」

「どっちのよー!」

「俺のだよ」

「もー、後でこっそり教えなさいよハーレム、分かった!」

「はいはい」

 なんて、わちゃわちゃやっていたら、ナナさんのとっておきのお店に到着した。

 ・・・看板をみてびっくり、いつもの洋食屋さん、と書いてあった。

 

 カランカラン

 すでに課長は、ビールをグビッとやっていた。

「お疲れ様です」×3

「おーお疲れ、先にやってるぞ」

 ガタガタガタガタ

「何か料理頼みました?」

「ビールだけだ」

「いらっしゃいませ」

「生みっつね」

「それと、いつものふたつね」

「はい、いつものですね」

「いつものね」

「かしこまりました」

「おまちどうさま、生です」

 早っ!

「おーキンキンだねー」

 カチーン

「おつかれさー・・・?」

 あれ???

 あれれ???

 なんかみんな止まってるみたいだ・・・。

「ハーレム、プラティーよく聞け、返事するな、口動かすな」

 ???ナナさんの声が、脳に直接聞こえるような・・・。

「」

「今、俺の能力で、時間を加速させている、止まっている訳ではない」

「」

「いつもの二回は、お店への合図だ」

「」

「課長は、何か隠している、寺でのことは絶対しゃべるなよ、いいな」

「」×2

「二人共、課長の能力は、知っているか?」

「」×2

「そうか・・・、この短時間では説明は難しい」

「しゃべるなよ、絶対だぞ」

「」×2

「さまー」×4

「課長珍しいですね、飲みに出るなんて」

「今回は結構悩んでてな」

「へー課長でも悩むんですか?」

「ハーレム、お前のはもう決めたぞ」

「えー何ですか?教えて下さい」

「教えてほしいか?」

「はい、是非とも」

「良い名前だぞ、俺に任せてみるか?」

「あっ」

「はい」

 ナナさんの、あっが聞こえたような?

 ???また止まってる?ナナさん加速したのかな?

 ・・・・・。

 ???

 ここは・・・どこだ・・・。



 











 






 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ