表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時憶課 ~Time Memory~ 今日も時の記憶が宙を舞う  作者: 七之七


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

43/56

時の記憶編44

「ナナさん、皆さんとは、どなた達ですか?」

「大体の想像は、つくだろう」

「時之家の人達ですか?」

「そんな所だ、ただ字が違う」

「字?ですか」

「皆さんではなく、御納荷みなにさんだ」

「あーそのパターンですか」

「・・・そうだ」

「何処に向かって、歩いているのですか」

御納荷寺みなにじ

「あまり聞いた事の無いお寺ですね」

「知る人ぞ知るお寺だからな」

「それはそうですよ、知らない人は知らないですよハハハ」

「・・・・・そうだな」

 あっ、やべ、ちょっと怒ってる。

「えーと、お寺に何をしに行くんですか?」

「行けば分かるよ」

 あーいつものパターンですね、そう心の中でつぶやいた。


 ころんころん

 ご~ん~

 賽銭を入れ、鰐口わにくちを鳴らした。

「お久しぶりね、ナナさん」

「聖子、久しぶりだな」

「はじめまして、では無いですよね?」

「ふふふ、そうね矢倉さん」

「ささ上がって」

 タンタンタンと歴史を感じる階段を上ると、武の神様だろうか、槍みたいな武器を持っている。

 人?動物?だろうか、その上に立っているようにも見えた。

 本堂を通り抜け、奥にある部屋に向かった。

 ガラガラガラ

「あっ!」

 そこには、ラプティーが、お茶を啜りながら座っていた。

「ナナさん、ハーレム遅かったわね#1時間も待ってるのよ#」

「そうか?」

「おつかれラプティー」

「時間通りだろ」

「もー##4時って言ったじゃない」

「申四つ時と言っただろ」

「さる、なんて言うからComingだと思うでしょ#」

「ははは、日本語難しいなー」

 ナナさんの事だから、絶対わざとだろうな。

 コトンコトン

「お茶どうぞ」

「ありがとうございます」

「話始めましょう」

「そうだな」

 ズズズ

「まず二人には、聖子の事から説明しよう」

 こくん、僕とラプティーは、黙ってうなずいた。

「ここ御納荷寺は、心の荷を納めるお寺でな」

「心の荷とは何ですか?」

「ハーレム君、人の話は最後まで聞きなさい、後で質問タイムするから」

「すみません」

「心の荷とは、後悔とか忘れたい思いみたいなものだな」

「その思いを納めて、先に進みましょう的な、ポジティブシンキングなお寺だ」

「そしてここは、時荷家本家、聖子は現当主だ」

「時荷家は、時を負うと言ってだな、どういう力かと言うと、他人の時を請負事ができる」

「請負のだから、発注した方は、それ相応の対価を支払わなければならない」

「支払う対価とは、請負った時間分だけ当人の人生から支払われる」

「だから代々の時荷家当主は、請負えば請負だけ長生きする、若く見えるけど聖子の年齢は・・・」

「あらあら、ナナさんお茶入れましょうか?」

「ん”ん”、何か質問はありますか?」

「ハイ」

 ついつい、ナナさんの先生口調に釣られて、手を挙げてしまった。

「はい、ハーレム君」

「聖子さんの事は、何となくですが理解しました、僕とラプティーはなぜ、ここへ呼ばれたのですか?」

「先にラプティーの、もう一つの力も説明しよう」

「時を初めるは、さっき説明したよな、それを他人に見せる事が出来るんだよ」

俯瞰ふかんで見る回想シーンみたいな感じかな」

「ハイ」

「ハーレム君」

「ラプティーが、あの場所の時の記憶を僕に見せるという事だと思うのですが、聖子さんと何か関係あるのですか?」

「ハーレム君は、おばかさんですか、関係が無ければ来ないでしょ普通、ゆんたくでもしに来たんですか?」

「ハイ」

「ハーレム君」

「僕の時間を聖子さんに請負ってもらうのですか」

「そうだな、俺の言った事覚えてるか分からないが、時を初めるには、膨大な情報を処理しないといけなくなるからな」

 もう先生は、飽きられたのですね・・・。

「それはそうだよな、その初めている空間にあるすべての時を見るという事だから、多ければ多いほど情報は増してゆく、建物だって動いてないけど時を使ってるし、木の葉っぱだってそうだし、気温や風、人や車、音だってある」

「そんな膨大な情報を、経験も無いお前に見せてみろ、5ページどころの騒ぎじゃないぞ、耐えられるか?」

「そうねー、私だって最初は、1秒前の1秒前と現在を初める事から始めたからね」

「うわー!僕大丈夫ですかね」

「無理だろうな、俺でも無理だからな」

「えー、ナナさんでも無理なのに絶対駄目じゃないですか!」

「だから、ここに来たと言ってるだろ」

「あっ、そうか」

「お前が、処理しきれない時の記憶を、聖子に請負ってもらうのさ」

「そんな事したら、聖子さんもやばいじゃないですか」

「そうね、私は凄いから大丈ブイ」

「・・・」

「ふふふ、冗談よ」

 あーナナさんと同類だな。

「私はね、あなたが見ている時の情報ではなく、初めている時間を頂くの、時という情報を圧縮して時間というホルダに入れるみたいな感じかしらね」

「だから、映像も見れないし、内容も分からないのよ」

「ちょっと説明しずらいけど・・・」

「説明はこれくらいにして初めようか」

「そうね」

「これも良い経験だから、聖子無しでちょっと初めてみろ」

「えー大丈夫なんですか?」

「死にはしないよ」

「・・・」

「ハーレム説明するよ、私の右手と左手を繋いで、私と呼吸を合わせてね、あなたの左手がもやもやってなったら、一瞬で映像に切り替わるから気を付けてね」

「何?もやもやって」

「知らないわよ、みんながそう言うんだから」

「もやもやねー」

「準備は良い?」

「おKー」

 すーはーすーはー

 おっ!本当だもやもやって来てる!

 ・・・うわあー---

 はぁはぁはぁ

「ハーレム大丈夫?」

「ははは」

「ナナさん、笑い事じゃないですよ、今ので何分ですか?」

「何言ってるんだ、今ので3秒だよ」

「えっ!たったの3秒ですか!」

「そうだ、もやもや後3秒だ」

 冗談じゃない、僕には何分にも感じられた、本当に3秒だとしたら、ラプティーは一体どれだけの情報を処理しているのだろうか。

「茶でも飲んで落ち着け」

「はい」

 熱っ!いつの間に!熱いの頂きました、聖子さん。

「大丈夫か?」

「どっちですか?」

「??」

「初めようか」

「はい」×2

「今度は、左手がラプティー、右手を聖子と繋いで、お前は目を閉じてラプティーと呼吸を合わせる事に集中しろ、聖子は勝手に合わせてくれるから大丈夫だ、準備は良いか?」

「はい」×2

 すーはーすーはーすーはー・・・・

 来たなもやもや、かかって来い!

 パッッ

 あれ!?普通だ・・・本当だ俯瞰で夢見てるみたいだ。

 おっ!向こうから歩いて来るのは、僕とみつこさんだろうか?

 やっぱりそうだ、何か楽しそうに話してる、何食べるーとか言ってるのかな。

 おおおもう少しで、僕の目の前まで来るぞ、声までは聞こえない。

 さー来い!何が起こるか見極めてやる!


「あれから何分経った?」

「大体一時間位です」

「まだ補足出来ないのか!」

「マックスまで感度を上げているのですが、あの寺に入ってからは無理です」

「そのまま続けろ、上に報告してくる」

「了解しました」


 さてさて、ナナ達一行を監視しているのは、一体どこの誰なのでしょうか!

 果たして敵か、はたまた味方か・・・。

 ハーレムは、何が起こったか突き止められたのでしょうか?

 風雲急を告げる酉の刻の鐘が、お家に帰る時間を告げていた。

 後でナナさんから聞く事になるのだが、賽銭を入れないと聖子さんは、現れないらしい・・・。

 つづく





















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ