時の記憶編42
「おはよう、プラティー」
「おはよう、ハーレム♡」
「会社休んでた?」
「そうよー心配した?」
「うんうん」
「日本でいうところの転勤休み?だったかしら?」
「それは、赴任休暇だね」
「ふにんきゅうか?」
「そうそう」
「ナナさん居ないみたいね、休みなの?」
「さあね、何も聞いてないよ」
「そうなんだ」
「何か用事でもあった?」
「別に特に何もないよ」
「ミーティング始めますよ」
ナナさん来ないのかな?最近ナナさんが、会社来てないと何か起こるんだよな、嫌な予感がする。
ガチャ、バタン
「おはよう、雨音さん」
「どうされました、浮かない顔してますよ」
「だろうね」
と言ったその時。
プププ・・・ナナさんからだった。
「おはようございます」
「おはようさん」
「どうしましたか?」
「14:00時に、紅茶のおいしい喫茶店まで来てくれるか」
「紅茶のおいしい喫茶店ですか?」
「ほら、若津さんと会っただろ」
「あー、分かりました14:00ですね」
「よろしく」
予感的中でした、それにしても、紅茶のおいしい喫茶店というお店だったのですね。
「どうされましたか?」
「師からの呼び出しです」
「そうですか、少しでもノルマの為に始めましょうか」
「よろしくです」
カランカラン
「お疲れ様です」
「おー来たか、おつかれちゃん」
「どーも」
若津さんが、ちょっとだけ帽子を取って、挨拶してくれた。
既にナナさんと若津さんは、来ていたらしく、お昼を食べたお皿が、まだカウンターの上に残っていた、メニュー無いし何を食べたのだろう。
「ナナさん、紅茶のおいしい喫茶店ていうお店だったんですね」
「否、違うぞ、喫茶なう」
「えっ・・・」
「なんとなくね」
「・・・ところで何の話ですか?」
「先に何か頼め」
「あっ、はい」
「ナナさんは、紅茶ですか」
「マンドリル」
?マンドリルって何だ?
「マスター、ホットコーヒーお願いします」
「はい」
「ところで・・・」
「分かったよせかすな、お前は初代ルイス君か!」
「では、私から説明しましょう」
お!ナイス!カットイン!
「お願いします」
「前回の話した内容覚えてますか?」
「はい」
「まず結果からお話しましょう」
「メモリーメモリーについて、間違いなくハーレムさんのメモリーでした」
「僕の記憶という事ですか」
「そうです、間違いありません、なの場所で発生したリメモリーに、ハーレムさんのメモリーが重なっていました」
「ちょっと違いますね、重なっていたというより、リメモリーをハーレムさんが見ていた、と言った方が適切かもしれませんね」
「でもそれなら、いつもの仕事内容ですから、見ていてもおかしくないのではないですか」
「そうですね、ただ・・・もしハーレムさんが仕事で見ていたとしても、その人のリメモリーに見ている人が出て来たりしません」
「だから、その人とハーレムさんの間に、何らかの繋がりがあったと考える方が、説明がつきます」
「関係があるという事ですか」
「それと、一緒に映っていた女性は、みつこさんとういう方です、先ほど七生さんから聞きました」
「えっ・・・みつこさんですか!」
「それは、俺から話そう」
「これだけは言っておくが、俺がみつこさんと出会ったのは、本当に偶然だからな」
「分かりました」
「お前とみつこさんは、恋人どうしだったんだよ」
「ギャー--!!!」
「お前はゴンか」
「静かに聞け!」
「すみません」
「本当に知らなかったんだよ、みつこさんは何も言ってくれなかったしな」
「お前をお店に連れて行った時も、そんな素振り少しも見せなかったしな、すごいよ本当」
「あの映像を若津さんに見せられた後、お店に行って話してきたよ」
「俺が、お前をお店に連れて行った時、凄く驚いたみたいで、始めは他人の空似かと思ったって言ってたよ、よくある話だからな」
「よく無いでしょ」
「でも、話している内に本人だと分かったらしい、元恋人だもんな」
「元彼みたいなのやめて下さい!」
「驚かそうと演技でもしてるのかなって思ったけど、本当に自分の事覚えて無いと分かった時、黙っておこうと決めたんだってよ」
「スイスに、お前と一緒に行くのを引き受けてくれたのも、少しでもお前の記憶が戻ってくれたらと思って、引き受けてくれたんだってさ、本当は辛くて辛くて辞退しようかと迷ったみたいだけどな」
「・・・・」
涙がこぼれてしまった。
「しんみりしている所で悪いが、本題に戻そう」
「・・・はい」
「そーだその前に、若津さんもこちら側の人だからな」
「そーですよね、こんな話、薄々そうじゃないかと思ってました」
「そうか、少しは進歩したな」
「若津さんは、頒と書いてな、頒家の現当主で、頁を分けるという意味で、こういった事例のスペシャリストなんだよ」
「どーも、以後お見知りお気を」
「こちらこそよろしくお願いします」
「脱線してしまったな」
「それと、これを話さないと先に進めないな、時見家の能力について」
「えっ!僕の能力ですか・・・」
「そうだ」
「早く教えて下さい!」
「だからー話すっていっているだろ!」
「すみません・・・」
「時見家とは、時を見ると言ってな、過去が見れるんだよ」
「えっ!過去ですか」
「そうだ過去だ、お前の能力は凄くてな、歴代の人達は、人や動物の過去しか見れなかったんだが、
お前はなんでも見れたのよ、花や木や、車とか消しゴムなんかも見れた、当然生き物、さらに人工物とか何でもだ」
「見れたとは、どういう意味ですか」
「厳密に言うと、今でも見れると思うよ、お前が見れていた、という記憶を取り戻せればな」
「・・・」
「あくまでも推測の域を出ないがな」
「お前が、みつこさんとご飯を食べに行く途中で、意図せずにあの場所にあった、リメモリーを見てしまった」
「そして、そのリメモリーが重大な何かを映していた」
「そしてそれを、お前が知ってしまった」
「お前が、知ってしまった事を、誰かに知られてしまった」
「その何かを、何らかの方法で消された、もしくは記憶を操作された、と言う事ですか」
「いいねー」
「ありがとうございます」
「少しは理解出来たみたいだな」
「ここからの話は、みつこさんに聞いたのだけれども、お前とお店に向かっていた時、急にお前が気を失って倒れたんだって、みつこさんが何度もお前の名前を呼んだのだけど、まったく反応が無くて、すぐに救急車呼んだみたい、そしたら直ぐ救急車が来たんだってよ、そしてお前とみつこさんを救急車に乗せて、走り出したらしい」
「らしいって、どういう事ですか?」
「みつこさんもそこまでしか、覚えてないらしい」
「気が付いたら、みつこさんも病院のベットの上だったとさ」
「僕は、どうなったのですか!?」
「さーな、分からないな、それでみつこさんは、お前の実家に行ったり、職場に行ったりしたけど、だれもお前の事は、知らないって言っていたんだって」
「え!僕の勤務先って時憶課では、なかったのですか」
「ナナさん知っているのでしょ、教えて下さい」
「それは知っているさ、同じ家柄だしな」
「みつこさんは、お前の同僚だ」
「お前は、自分の能力を生かせる仕事をしていてな・・・何だと思うよ」
「過去を見る能力を生かせる仕事ですか・・・、そうですねー考古学関連とか歴史関連の仕事をしていたのですか?」
「そうだよな、当然そう思うよな、世紀の大発見だしな、そんなの他人が信じてくれるか分からないけどな」
「じらさないで教えて下さいよー」
「お前の仕事は・・・」
この先、回答無し、以下次週!
無いですよ。




