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時憶課 ~Time Memory~ 今日も時の記憶が宙を舞う  作者: 七之七


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37/56

時の記憶編38

 この物語は、ある会社のタテ社会に戦いを挑んだ、熱血サラリーマン達の記録である。

 タンタンタタータンタンタター

 時憶課界に於いて、全く無名の社員が、わずか数年でNo1を成し遂げた・・・・。

               フフフーフフフーアー アーー

「愛は奇跡をー信じる力よ~~」

 さて今僕は、何処に居るかと申しますと・・・、喫茶店を出た所でナナさんが。

「会社帰るの面倒だな」

 なんて言い出しまして、お昼前に喫茶店を出た後、パンを買って公園のベンチで雲を見ながらコーヒー牛乳をお供に食べて、図書館に行って時間を稼ぎ、串カツをつまんでちょっとひっかけ、焼き鳥を経由しまして今、みつこさんのお店に来て、ナナさんが気持ちよく歌っている所なのです・・・。

 そんな社員が、タテ社会にとは・・・。

「はい、ハーレムさん次ですよ」

「もう次なの」

「まだ時間も早くて、歌うお客さんもあまりいないからね♪」

 パチパチパチ

「次お前だぞ」

「はい」


 ふーあれから二人で何曲歌っただろうか、ちらほら歌うお客さんが増えてきたので、やっとペースダウンできました、そろそろ歌う歌も無くなってきたし・・・。

「みつこさん、ナナさんいつもこんな感じなの?」

「そーねー、ママと同伴して早く来た時なんか、お客さん居なかったら、連続で歌ってるかな」

「マジっすか」

「ふふふ」

 と笑った横顔に、乾杯です。

 パチパチパチ

「おーだいぶ歌ったなー」

「お疲れ様です」

「よしそろそろ飲むか」

「そーしましょう」

「ナナさんロックでいい?」

「お願い」

「ハーレムさんもロック?」

「僕は水割りでお願いします」

「りょーかいっちゃ」

「・・・」

 そうなんです・・・、今日はコスプレデーなのです、みつこさんはある主人公の格好をしていて目のやり場にこまってます、もちろんナナさんは知っていて来たのだろう、ナナさんの隣の女の子は、

着物姿ですけど何のコスプレだろか、ちょっと僕には分かりません。

「ナナさん聞きたい事があるのですけど」

「なんだよ改まって」

「今日ですね、5ページ初挑戦したんですけど、全然だめでどうしたら良いのかと思って」

「・・・そうだな」

 なぜか、ナナさんが話し出した時、周りの音が小さくなった気がした。

「5ページか・・・」

「はい、音声が入り混じっていて、さらにページに映像が出たりすると、気を取られてしまって、

二人のリメモリー出来ませんでした」

「そうか、お前集中するって言葉しってるよな」

「はいもちろんです」

「なら説明してみろ」

「そうですね、例えば集中すると時間が早く感じたり、周りの音が聞こえなくなるとか、物が止まって見えるとか、よくゾーンに入るとか聞きますけど、そんな感じですか」

「それは、集中した結果だろ?」

「そうかーそう言われると、何なんですかね」

「前にもいっただろう、脳の加速だ」

「あっ」

「脳を加速させるんだよ、自発的に」

「そんなの、修行の末にみたいな感じじゃないですか!」

「みっちゃーん」

「なんちゃナナさん?」

「〇ッキー頂戴、そろそろ〇ッキーの日だしね」

「はいっちゃ」

「・・・」

 そういえば、ナナさんが話し出してから、女の子居なくなったな。

「修行とはたいそうだな」

「だって簡単に出来る事では無いでしょう」

「そんな事は無い、ただ続かないだけだ、誰しも極短い時間一瞬一瞬集中している、それはあくまでも日常でいつも行っている行為だから、分からなだけだ」

「でも・・・」

「さっきお前がゾーンって言ったよな、俺は加速装置発動って言ってるけどな」

「・・・」

「それは集中が続いてる状態を言っているのだろう、そのゾーンの状態を維持するのが、すごく難しいんだよ」

「でも、自発的に出来るんですか?」

「出来るさ」

「どうやってですか!?教えて下さいよ」

「簡単に言うと、同じ事を何千回も何万回もやり続けることだ」

「だってそんなの無理ですよ」

「無理では無い、例えばお前は、息しようと思って息してるか一日何回してる?数えた事あるか?」

「無いですよ意識なんてしてないですよ、吸ったり吐いたり無意識にしてますよ」

「そうだ良く言った、集中の正体は無意識だ」

「えっ!無意識ですか!」

「お前は、寝てる間も息してるだろ?」

「はいもちろんです」

「それはな、お前が寝る事に集中しなくても、寝てる間も脳は、息をするという事の命令をいろんな所にしているという事になる」

「脳が息をする事に集中していると言う事ですか・・・」

「脳は、お前の無意識を意識しているという事になる、その無意識を脳に意識させる事こそが難しいんだよ、それに無意識で行った行為は忘れやすいから無意識だからな、お前が家から出掛た時に、

ちょっと歩いてから、あれ鍵かてたかな?なんて思って確かめに行くと、ちゃんと鍵がかかっているみたいなことあるだろ」

「そうかそれが無意識なんですね、そうか一日一回鍵をかけたとして、年365回10年で3650回になりますね」

「それを一日100回1000回やってみろ」

「100回で36500回、1000回で365000回にもなる」

「でも、ただ漫然と同じ事をやっていても無駄だぞ」

「どういう事ですか?」

「今まで俺と話していて、周りの音聞こえたか?」

「そういえば、全然気にならなかったです」

「そうだな、それが集中だし、興味がある事だからだし、何より大事な事は自分に必要な事だと思い続けることだと、俺は思っているよ」

「なるほどです、なんとなくですが分かったような気がします」

「そんなもんだ」

「〇っきーおまちっちゃ」

「みっちゃん王様ゲームやる?」

「やらないっちゃ」

 ・・・。

「でもナナさん、それと5ページどう繋がるんですか?」

「そうだなー・・・慣れって事なんだけど、慣れると言う事は、さっきも言ったけど何回も同じ事をやっているうちに脳もなれて、脳があーこんな感じねって、こんな時はこんな感じねって、お前が思うより先に脳が指令を出して、無意識のうちに出来るようになるって事だな」

「そうですか・・・」

「そんな直ぐには出来ないよ」

「そうですね、でもヒントみたいなのないですか?」

「ヒントか・・・、あくまでイメージだけどな、例えば5ページだったら、脳の意識を5分割の部屋にして、その5分割部屋で起こっている事を覗いてる自分を作るみたな感じかな」

「なるほどーって、簡単に言いますけどそんな事できるんですか、でもナナさん凄い数のページ開いているんだから、僕もいずれ出来る様になるのかな」

「まー時憶課で、今まで沢山の人を見て来たけど、10ページが限界だろうな」

「えっ!でもナナさんは・・・」

「そうだな、当然そう思うよな」

「もちろんだって・・・」

「俺の能力も関係しているんだよ」

「なな何ですか!?能力って!!」

「俺の苗字知ってるよな」

「はい、時生ですよね」

「そうだ、時を生むって事だ」

「時を生むってどういうことですか」

「さっきも言ってだろ、脳を加速させて時を作ると言うか生む事だよ、お前の言ったゾーンを意識的に作り出せるって事だ」

「そんな事って・・・」

「だから、脳を加速させた状態でページを見たり聞いたりすると、ページ内の時間がゆっくり流れるようになる、だからなんだよ」

 ・・・初めて教えてもらったナナさんの能力に、ただただ驚くばかりだった。

「そんな能力、時憶課最強じゃないですか!」

「そーでもない、さっきも言っただろ、加速装置発動を続けるのが大変なんだって」

 そうなのかそうなんだろうな、ナナさんでも何万回もやったんだろな・・・。

「つ〇ちゃんお酒おかわり」

「難しいチョメチョメー終わった?」

「終わったでござる」

 ・・・・だったか・・・つづく。









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