表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時憶課 ~Time Memory~ 今日も時の記憶が宙を舞う  作者: 七之七


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/56

時の記憶編25

 ガチャ、バタン

「課長、結構長い休憩でしたね」

「そうだな、続きを始めようか」

「はい、宜しくお願い致します」

「みつこさんにも、事情を説明しておきましょう、ここでの話は、他言無用でお願いします」

「はい、分かりました」

「実は、ハーレムは、何年か前に、記憶喪失みたいな感じになってしまって、自分の以前の記憶を覚えて無いというか、思い出せない状態なんです」

「え!!そうなんですか」

「はい、ここからは、我社の特殊な事情なんです、詳しくは話せませんが、スイス本部が、どうもハーレムの記憶にフィルターをかけていまいて、本人に関する事柄を、見たり聞いたりした時に、妨害すると言いますか、先ほどみたいに、聞き取れなかったり、モザイクが入ったり等さまざまなのですが、とにかく、意識をそらさせるようにしてあるんです」

 でも、僕にい今まで、そんな経験あっただろうか。

「ハーレムさん、大変ですね」

「大変と言う事はなくて、気にならなかったと言うか、今がリアルと思っていましたから・・・」

「・・・・」

「それでなのだが、スイスに一緒に行った時に、もしかしたら、みつこさんも、危険な目に合うかもしれないとの事で、同意無しには、進められない話なのです」

「事情は、分かりました」

「みつこさんは、それでも、スイスに行って頂けますか?」

 みつこさんは、即答だった。

「はい、ハーレムさんの為になるのでしたら、私行きます」

 あー、みつこさんは、やっぱり良い人だ。

「分かりました、みつこさんが、そこまで言って下さるのでしたら、宜しくお願い致します」

「何かあったら、みつこさんは、僕が、必ず守ってみせます」

「ハーレム、必ずって言うな、どんな事にも、絶対は無いのだからな」

「みつこさんも、肝に銘じておいて下さい」

「はい、分かっています」

「でも、僕が、守ってみせます」

「フフ、ハーレムさん、頼もしいです」

「へへへ」

「それでは、みつこさん、出発は、8月末になりますので、それまでにこの資料の内容を、覚えておいて下さい、抜き打ちテストみたいなのも行いますので」

「はい、分かりました」

「課長、僕は、どうしたら良いのですか?読めないのですけど」

「お前は良いんだよ、スイス本部も、お前の記憶が無いのは、知ってるのだから、逆に思い出していたら、いろいろややこしくなるからな」

「・・・だったら何故、僕に資料見せたのですか、過去を知れると思って、すっごい期待してたんですから」

「一応、確認だよ」

 なんだよ、いろいろややこしいて、期待して損したよ。

「俺は、課に戻るけど、みつこさんに、名前呼ばれて、え!とか、スルーしない様に練習しておけ、それと、出発前に、何処か一緒に行っておけよ」

 パチパチ、課長ー、ナイスですねー。

「はい、よろこんで!!」

「みつこさんも、申し訳ないですけど、いろいろ付き合ってやって下さい」

「はい、もちろん大丈夫です」

「よろしく」

 ガチャ、バタン

 課長が、きらりと目を光らせ、シュッタと出て行った。

 楽しい時間というものは、あっという間過ぎ去るものである。

 そーいえば、以前ナナさんが、何か時間の概念について話してた気がするな、なんて事を考えていた時、ナナさんからの、通信が入った。

 プッ

「ハーレム、イチャイチャしてないか?」

「してませんよ、ナナさんでしょ、この話、課長に振ったの」

「よかったろ、イチャイチャ出来て、監視カメラあるの忘れるなよ」

「・・・・・」

「そんな事より、もう昼だぞ、飯行こうか」

「はい、もちろんお供します」

 あー、もう昼なんだな、今日は、何を食べに行くんだろうな、そばかな。

「みつこさん、ナナさんが、お昼ご馳走してくれるそうですよ」

「やったー」

「行きましょう」

「はい」

 ガチャン、バタン


 エレベーターを降りると、すでに、ナナさんが待っていた。

「お待ちどう様でした」

「行こうか」

 ウィーン 

 会社から出たら、歩道が、「ムワッ」と叫んでいた。

「ナナさん、今日は、どんなお店に行くんですか?」

「ハンバーグ」

 お!そばじゃなかったよ。

「やったー、お肉大好きです」×2

「そうだろ、そうだろ」

「また、食べ方の前情報あったら教えて下さい」

「ハーレムさん、なんですか?食べ方の前情報って?」

「ナナさんがね、こういう食べ方をしたら美味しいとか、これを食べたら、お店の味が分かるとか、そんな感じの情報なんですよ」

「そんなのあるのだったら、私も教えてほうしいな」

「ねーよ」

「・・・」

「食べて美味しかったら、美味しいだろ」

「そうですよね」

「ほら、行くぞ」

「はい」×2

 信号が、青になり、「お昼何にする」と話しながら歩く人達の会話を、お昼のオフィッス街の横断歩道が、楽しそうに聞いているように感じた。
















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ