表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時憶課 ~Time Memory~ 今日も時の記憶が宙を舞う  作者: 七之七


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/56

時の記憶編22

「ナナさん、おはようございます」

「おはようさん」

「ハーレム、そろそろ期末だな、年間ノルマをクリアできそうか?」

「あと少しなのですけど、その少しが、なかなか難しくて」

「よく言うだろ、あと少し、そこから先が、だいぶ先」

「言いますか?あと1週間なので、気合入れます」

「冷静にな、それに、年間ノルマをクリアしないと、スイス行けないしな」

「えー!!本当にですか?そんな大事な話、聞いて無いですよ!!」

「言ってなかったか~」

「鼻ほじりながら、いうことですか!!」

「ハイハイ、そこ静かにして下さい、ミーティング始めますよ」


 タッタッタッ

 ガチャ、バタン

「ハァハァハァ、雨音さん直ぐ始めます」

「認証完了しました、そんなに慌てて、どうしたんですか?」

「ナナさん、ひどいんだよ、年間ノルマ達成しないと、スイス出張行けない事、今日のミーティングまで、黙ってたんだよ」

「あと少しじゃないですか、落ち着いて望めば、1週間あるので、十分達成できると思います」

「ありがとう、雨音さん、よし、さっそく始めよう」

「了解しました」


 あれから、あっという間に1週間が過ぎ、期末当日の朝。

「よっ!ハーレム君、おはよう」

「あー、ナナさんですか、おはようございます」

「なんだなんだ、元気ないなー」

「2徹ですから」

「おー、それは、大変だったなー、クリアできたか?」

「はい、おかげさまで、なんとかなりました、これで、スイス出張お供できます」

「ほー、それは良かった良かった」

 ナナさんが、肩をポンポンと、優しく叩いてくれた。

「ありがとうございます、何か、他人事みたいな言い方ですね」

「そうなんだよ、俺が、仕事の都合で、行けなくなったのよ」

「えー!!僕が、一人で行くんですか!?」

「嘘だよ嘘、そんな訳ないだろう」

「もちろん、そーですよね、びっくりなんてしてないですよ」

 ナナさんは、いつも、つまらない噓をつく、まったく面白くありませんけど。

「ハイ!いつものそこ二人、ミーティング始めますよ」


 はー眠い、期末のミーティングは、毎年の事だけど長いよ、2徹にはつらいです。

「ハーレム帰るのか?」

「ナナさん、何ですか?まぶたが、くっつきそうなので、帰ろうかと・・・」

「そうかー、眠いところ悪いけど、ちょっと付き合え」

「もちろん良いですけど、ナナさんに付き合えって言われて、帰るなんで言えませんよ」

「もしかしてー、達成祝いしてくれたりとか?」

「そーだなー、それも良いけど・・・、スイス行った時にでもしようか」

「やったー」

 それにしても、珍しいな、ナナさんが、朝から僕を誘って、出かけるなんて、やっぱりサプライズなのではと、ちょっと期待していた。

 ナナさんは、そのまま会社を出て、タクシーを止めた。

 ナナさんが、運転手さんに、行き先を言っていたのだけれど、良く聞き取れなかった。

「ハーレム、起きろ、着いたぞ、早く降りろ」

「う~ん」

 ついつい眠ってしまっていたらしい。

 バタン

「ナナさん?ここは、何処なんですか?」

 郊外の住宅街ぽい、一軒家の前に立っていた。

 ナナさんは、僕の問いかけにも答えず、チラッと僕を見た後で、チャイムを押した。

 ピンポ~ン、ピンポ~ン

「はい、どちら様ですか?」

「はい、×××と申します、××××さんは、ご在宅でしょうか?」

「・・・・・」

 少しの沈黙の後。

「××××は、××××・・・」

 また、聞き取れなかった、2徹のせいだろうか?

「そーですか、朝早くから申し訳ありませんでした、また、お伺います」

 プツ

 インターホン越しの、女性の声は、なぜか、悲しそうに聞こえた。

「ナナさん、どうしたんですか?」

「・・・少し歩こう」

「はい」

 ナナさんが、珍しく、困っている様な表情をしていたのが、ちょっとびっくりした。

 10分位い歩いただろうか、まだ、お昼前だというのに、ワイシャツの首元が、汗でしめっていくのを感じた。

 ナナさんは、その間、一言もしゃべらかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ