表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/51

時の記憶編19

「お疲れ様です」

「あ、お疲れ様です、七生さん」

 ここは、午前中にナナさんが、メモしていた事故現場だ、ナナさんと、話しているのは誰だろう?

「どうですか、状況は?」

「そーですね、今はなんとも、詳しく知れべてみないと分かりませんね」

「そうですか、怪しいと思ったのですが」

「七生さんが、言われるのだったら、そうかも知れませんが、どうしてそう思ったんですか?」

「モニターにノイズが、走ったんですよ、ザザザと一瞬」

「ノイズですか・・・」

「今期に入ってから、多く見られる様になったので、調べてみようと思って、それで立ち合いを、お願いしたんですよ」

「そうだったのですか」

「ちょっと調べてみても良いですか?時間大丈夫ですか?」

「どーぞどーぞ、ごゆっくり」

「助かります」

 ナナさんは、なにしてるのかな、だいぶ時間たったな、話が終わってからと思っていたのですが、えーい、仕方がない。

「ナナさーん、ナナさーん、お疲れ様です」

「おー、どうしたハーレム、よくここが分かったな」

「それは、課長が、ナナさんがここに居るから、これを渡しに行けって、言われたんです」

 ナナさんに、課長から預かった、黒い小さな箱をわたした。

「あーこれか、何だか知ってるか?」

「さー何でしょう?」

「開けたのか?」

「いえいえ、課長に、中は、見るなと言われたので、絶対見てません」

「そうか、良かったな、見るなと言われると、見たくなるものだけど、よく我慢したな」

「・・・・・」

「これにはな、手の平の血管をスキャンする装置と、GPSが内蔵されていて、勝手に開けると、中にある何かが、壊れるようになってるんだよ」

 あっぶねー、次来る人占いが、はずれて良かったー、おじいさんありがとう。

「・・・・・」

 ナナさんは、箱の中身を、直ぐ確認するかと思ったのだが、上着のポケットに、大事な物でないような感じで、ガサっと突っ込んだ。

 

 それから、3時間くらい経ったのだろうか、謎の誰かと話しをしたり、会社では、見たことのない機械で、周囲を知れべてみたり、考え事をしてみたり、していた。

 そんな時、ナナさんが、空を見上げて、小さな声で、Good after lifeと、つぶやいた。

「よーし、こんなものか」

 ふー、やっと終わったのかな?何もしないで、ぼー-っとしているのも、結構疲れる。

「ハーレムも来た事だし、晩飯食べて行くか」

「やったー、ラッキーです」

「でもナナさん、まだ、5時で・・・」

 僕の言葉を、さえぎる様に、謎の誰かが言った。

「七生さん、お帰りですか」

「えー、大体の情報は、集め終わりましたので、今日は、ここまでにします」

 今日はって・・・まだ何か調べるのかな。

「それでは、お疲れ様です、結果出ましたら、連絡します」

「分かりました、長々と協力して頂き、ありがとうございました、お疲れ様でした」

 ナナさんが、5回手を振った。

 僕は、ペコリと、会釈だけした。

「ナナさん、ナナさん、まだ、5時ですよ」

「何度も言うな、分かってるよ、男は5時からだろ」

「何ですか、それ」

「いいんだよ、それより、焼き鳥行くぞ」

「それなら、早く行きましょうよ、お昼食べて無いので、お腹ペコペコです」

「お昼食べて無いって、そんなに忙しかったのか」

「・・・・・」

「それより、さっきの人、誰なんですか?」

「また、今度な」

「えー、最近、また今度、多くないですかー!!」

 ん!!また今度・・・何かあった様な?まっいいか、焼き鳥だし。

「ナナさん、そこの焼き鳥屋さん、美味しいんでしょうね」

「食べてみたら、分かるだろ」

「それもそうですね」

「それにな、5時から食べる焼き鳥には、美味しさとは別の、男の勝手なロマンがあるんだよ、分かるだろ、ハーレム君」

「いえ、全然分かりませんけど」

「焼き鳥食べて、焼酎飲んで、勢いつけて、そこからがお楽しみだ」

 そんなこんなで、5分くらい歩いただろうか、角を曲がると、焼き鳥の美味しそうな煙が見えてきた、大きな赤提灯が、ドーンと最初に目に入ってくる、いい感じの焼き鳥屋さんに現着した。

「ささ、ナナさん入りましょう」

 のれん分け、すでに相席、クールビズ。

 おあとが、よろしいようで。










 

 



 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ