時の記憶編1
はじめまして。
この物語の中で紹介している、現象・事象及び言伝え等の解釈が、
一般的な考えや教えなど実際と異なる事もあると思います。
科学的根拠が有るものも無いものもあります。
あくまで作者の考えですので、居酒屋さんで飲みながら雑談している程度な感じで、
読んで頂けると幸いです。
P1
「おはようございます、No7さん」
「今日も二日酔いですか?」
「おはよう、No806」
「毎日飲んでたら体こわしますよ!」
「こわれねーだろ」
「それもそうですね」
まーよくある先輩と後輩の朝の会話である。
ここは、Time Memory社 日本支部時憶課である。
「さぁー朝のミーティング始めますよ」
「ではまず昨日のメモ数からお願いします」
「はい、No806」、メモ数51です」
「No210、メモ数89」
「No1025、メモ数105でした」
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「No7、396っす」
「はい、わかりました。仕事初めてください」
さすがNo7さん今日もダントツだな。
ここは、超超秘密機関なのですべての課員は、Noで呼ばれる。
それとこのNoは、Time Memory社の年間メモ数の順位なのです。
なので、No7さんは、Time Memory社全世界時憶課1500人中7位なります。
当然、日本支部では、群を抜いてトップです。
我社Time Memory社は、全社員5000人、全世界に支部があり各国に1支部以上ある
人口の多い中国は10支部、インドは8支部、アメリカは3支部となっていて、スイスには、本部とスイス支部がある。
「ナナさん、昨日もダントツでしたね」
「そーかハーレム、運が良かったよ」
ハーレムというのは、僕No806の事で、ナナさんはNo7、ナンバーでは親しみがないので、 番号にアダナを付けて呼んでいる。
Noは、1年更新で僕らへんのNoは入れ替わりが激しいので、支部恒例1月1日の仕事始めは、
みんなのアダナ決めから始まる。
そんな中でもナナさんは、入社2年目からずっとナナみたいです。
新入社員は、No0から始まってレイと呼ばれる。
新人は、何年かにしか入社してこなくて、日本支部時憶課は30人固定で、誰かが辞めない限り
入って来ない、僕が入社してから5年、いまだに先輩になれていない。
「それじゃーハーレム今日も、メモリますか」
「そうですね、ナナさん」