表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

52/55

王子は優しくない3

「お姉ちゃんどうしたの?しんどいの?」

私の顔を見て、リカちゃんが心配そうに駆け寄ってきた。

「ん?違うよ。ちょっと人違いされてね。」


間違いじゃないのが怖いのよね。


「みんな、ニナがムカつく男に連れていかれそうになった。外でニナの話はするなよ。」

リト君が皆に言ってくれた。


「皆、外では私の事を『オリビア』か『先生』って呼んでくれるかな。」


「おう!オリビアって呼ぶぜ!」

「ふふ、ありがとう。そうだ!皆にノートを買ってきたの。」


「私達に!?」

「いいの?」

「ええ、あなた達に買ってきた物だもの。」


「ありがとー!」「やったーっ!」「名前、名前書くぞ!」

ノート1冊でこんなに大喜びしてくれるなんて、想像もしてなかったわ。


「はい、貴女達にも。」


未だに勉強をしない子達にも渡したけど、受け取る気は無いみたい。そこは本人の自由だし、強制するつもりはないけどね。


ただ、自分だけ()()()()()()のと、自分が()()()()()。この2つは大きく違うもの、差をつけては駄目よね。



私が悩んだからってどうする事も出来ないけれど…。やっぱり学校に行く方がいい。

学歴だけで、この子達の将来は勿体ない事になるかもしれないもの。勉強すれば推薦で私立の学校にいけそうな子だっているし。

親がいない…それはこの子達が何かをしたわけじゃない。

子は親を選べないし、身分だって選べない。なのに、こんなにも違っていいものかしら…



もう少ししたら伯爵の所へ連れていかれる。マール君の事も気になって仕方ないし、もうそれは構わない。

だけどその時は、この子達とお別れする事になるのは寂しいわ。…って、何言ってるのかしら。私が会いに来ればいいのよ!


エドワード。

私を捕まえた気でいるんでしょうけど、私の方が一枚上手よ。今日のは最悪な偶然だもの。探して捕まえられた訳じゃないわ。


ニナをニーナだと勝手に思っているだけで100%言い切るくらいの証拠はないよね。どうして弱気になっていたのかしら。『何を証拠に?』って、こちらから攻撃する心を忘れていたわ。

向こうのペースに完全にはまってた。最初は私が圧してたわ。そこまで戻せればいいのよ。


例え私の姿絵を見たとして、お父様は『娘だ』と言っても、似ている誰かって言えば、サナス伯爵に直接会わせるのは怖いよね。


クール様という抑止力もあるもの。



まずは脇腹からついていくのがいいかしら。苦労人のクリフ様。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ