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ボナースのニーナ2

「はぁ…疲れた」

これで寝れる。


ドンドンッ

…っなに!?

音がなるのは屋根裏の出入口…といっても床に四角い扉があって、そこから物凄い音がする。

「何かご用?ああ、君は…」

「メシ」

呼びに来たのは以前に市で会った少年。

「ありがとう。」

何か話しかけた方いいのかしら…でも、いきなり仲良くするなんて無理だよね。


「あんた何者?」


「え?」


「耳。デッカイ宝石ついてる。」


「…っ!?」

っ返すの忘れてた!!っていうか、何で服を着替える時に外してないのよ、あの人達!

これどれくらいするのかしら…エドワードがつけろと言った物が安い訳ないよね…。


「他に気づいてた子はいた?」


「…俺だけだと思う。」


「そう…。教えてくれてありがとう。」


「…あんた貴族なの?」


…この子は真面目に聞いてるんだから、答えなきゃ駄目だよね。


「うん。でも家には帰れないの。」

早く家と職を探さないと。帰るところがない。


「何で?」


「ん~、結婚する相手がとても酷い人で、捕まったらもう外に出られないと思うの。」


「…結婚すんの?あんた何才?」

「18才。」

「…そうなんだ。」

「うん。早く行かないと、皆に怒られるよ。そうだ、私の名前だけど、ニナ・スミスって言うの。君は?」


「リト…それしか知らない。」


「そう、じゃ私は君をリト君とよぶから、私の事はニナって呼んで…って、仲良くしてるのは良くないのか…。」

「いいよ、あんたの事を院の奴全員が嫌ってるわけでもないから。」

「……そうなの?」

「市の事、みんなに話してるし。クッキーくれたのもあんただし。」


「食べてくれたのね。」

「あんな高いクッキー、食べる時ないし、取り合い。」

「うん、私も買うのに勇気がいったもの。」


「貴族なんだし、いくらでも買えるだろ。」


「いいえ、自分で稼いだお金よ!この宝石は私のではないの。婚約者がこういう物を贈ってきて満足してるのよ。」


「…そんな結婚やめればいいのに。」


「そうなの!その為に私は婚約者から逃げてるの、そして逃げきって見せるわ。だから、ここにいる事は誰にも秘密ね。」


「うん、わかった。」


「ありがとう。」


「あんた、ここにずっといるの?」


「仕事が見つかるまで…いさせて貰えれば…」


「いつ見つかるの?」


どうしよう…来ていきなりこんなに突っ込んでくる子がいるなんて。


「わからないけど、出来るだけ早く探すつもり。」


「別に…急がなくても、ずっとここにいればいいだろ。」


「ふふ、ありがとう。」


「行こ。みんな待ってるし。宝石は部屋に置いたままにしないでほしい。なんかあったら俺らのせいになるし。」


「そうする。」


ポケットにイヤリングをしまって、私はリト君の後についていった。



食事をする…という場所についたけれど、今は無理よね。

長いテーブルが2つ、それぞれ8人ずつ腰かけている。私が座る所はどう見ても無いもの。


「皆、今日からこの院で暫く住む事になったスミスさんだ。」

「ニナ・スミスです。よろしくお願いします。」

数人は『お願いします』と言ってくれたけど、歓迎されるとは思ってないし、まぁこんなものだよね。


「自己紹介も終わりましたし、私は後でいただきますので、皆さんでいつも通り食べてください。」


私はまた部屋にもどった。


…そろそろエドワードと伯爵に伝わってるかしら…私の事…



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