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【連載版】女神の加護? いいえ、ケフィアです。  作者: 渡里あずま


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異世界での腸活

 ヨーグルトとケフィアの違いは、菌の種類と個数(ヨーグルトは乳酸菌だけで発酵しているが、ケフィアは乳酸菌に酵母がプラスされている為)もだが、何より固まる温度が違う。

 ヨーグルトは固まるのに最低四十度以上必要だが、ケフィアは時間はかかるが二十度あれば固まる。一応、冬は避けたが屋敷の厨房はパン窯もあり、普段から温かいのでケフィアを固めるにはもってこいだ。

 そうして無事、固まったケフィアの一部を器に入れ、残りが入った瓶と一緒にオリヴィアは冷蔵庫(電気や魔法はないので、氷を利用している)へ入れて冷やして貰った。そのままでも美味しいが、他の家族は初めて食べるのでジャムや蜂蜜も用意して貰い昼食に出した。


「うむ、これがケフィアか」

「まろやかな酸味ね」

「ジャムと食べると、美味しい!」

「俺は、蜂蜜との組み合わせが良いな」


 両親や兄、あとヴァイスの反応は、概ね好評だった。そして、そんな家族を眺めながらオリヴィアもケフィアを食べて、しみじみと満足していた。


(そうそう、これよこれ……前世の日本だと炭酸ガスが出るから、生タイプのケフィア粒は販売出来なくて。手に入るのは、粉末タイプだけだったけど。うん、この味だった)


 逆に異世界には粉末タイプがないので、以前に図書館で調べた方法で試してみたのだが――改めて、前世と同じケフィアが作れたと思う。今のオリヴィアは七歳の健康優良児なのでお肌もお通じも問題ないが、体に良いものは今のうちから食べていた方が良い。


(それに、即効性はないって言っておいたけど……食べ続ければ、確実に効果が出ると思うのよね)


 腸内環境を整えることで、老廃物を溜め込むことが無くなり、自然とお肌が綺麗になる。更に免疫力がアップするので、風邪もひきにくくなる。

 そんな訳で、両親や作ってくれたお礼に食べて貰ったヨナスには悪いが、実験体になって貰おうと思う。効果が目に見えるものであればある程、人に勧めやすいからだ。

 ちなみに大人限定なのは、子供だとお肌やお通じの効果を感じ難いからである。

 今日はプレーンタイプで食べたが、一回固まったものを振ったらドリンクタイプに出来るし、あとお菓子や料理にも使える。

 ……そう思い、まずは二週間と思っていたオリヴィアだったが。


「オリヴィア! 女神様の加護は、本当に素晴らしいわね!?」

「えっ……?」


 一週間後の朝、見るからに肌艶が良くなっている母・ウーナにオリヴィアは驚くことになる。

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