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鯉の天昇り  作者: 陽
第二章
6/16

5話  技を製作してみる

短めですかね。

 


 じゃあまずは剣から試すか。


「『水剣』!」


 よし。形にはなったな。


「ふん!」


 ビチャ。


 岩に向かって試し切りをしてみたが一瞬で剣が無くなった。

 テレビとかじゃ金属を真っ二つにする

 ウォータージェットってのを見た事があるが、

 それのようにはいかなかったようだ。


 出力の問題か?


 剣先を細かい水の粒子で覆う。

 それこそ金属なんか軽く切断するぐらいの勢いで。


「ふん!」


 スパァン!!


 今度は上手くいったようだ。

 岩がものの見事に真っ二つだ。


 やべぇ、テンション上がってきたーー!!

 フゥゥ!


『水剣』を振り回してみる………と風切音ならぬ水切音があたり一帯を包んだ………そしてすぐに悲鳴が聞こえてきた。


「あ……やべ。」


 これはちょっと自重しよう。


 幸いにも犠牲者はいなかったらしい。

 本当に良かった。危うく犯罪者になるとこだ


 さておき次は……槍かな。


 しっかり槍をイメージして………「『水槍』!」


 チャキチャキチャキチャキーン!・・・とは鳴らないけどもそんな音がしそうなくらいかっこいい槍が体の周りに並んだ。


 おおっ!さっきの剣よりかっこいいな!

 出てきた槍の内の一本を岩に飛ばしてみる。


 ひゅーーん びちゃ


 ・・・と、さっきの剣と同じ運命を辿ってしまった。槍の先端を細かい水の粒子で覆ってみる。


 ひゅーーん スパァン!


 今度はきれいな穴が空いた。


 うん。速さもあるし威力も申し分ないから近接技はこれでいいかな。

 てか、この技あれば大概の敵ワンパンな気がする。


 さて、次は中距離技の開発だ。

 取り敢えず針を使う技でも作ろうかな。


 ……っと、こんなもんかな。

 名付けて『水針』だ。名付ける意味ないよね。


 さておき早速使ってみよう。

 この技は相手に気づかれないぐらいの小さな針で中距離から攻撃する技だ……と言っても偶然にも敵がいるなんて事は無いので今回も岩に試し撃ちする。


「『水針』!」


 よし、出来たな。そうそう、

 今回はちゃんとコーティングしてあるぞ。

 三度目の正直だ。


 ヒュンヒュンヒュンヒュンヒューン


 ……あれ?岩に変化がない。

 流石に針は岩には勝てないか。


 ………と思ったのもつかの間。岩が崩れ落ちた。


 どうやら『水針』が岩に開けた穴は小さ過ぎて見えなかったようだ。


 この技は暗殺とかに向いていると思う。

 暗殺なんてする日が来ない事を願うんだが。



 ……さて、これを最後にしようか。

 最後は超広範囲攻撃技だ。その名も『水爆』。

 いかにも威力が高そうな技だろ?


 早速使ってみるか。


「『水爆』!」


 ある一点に向かって周囲の水が集まってく……と

 同時に池の水位がぐんぐん下がっていく。


 待て。このままだと悪い予感がする。

 池の水位がぐんぐん下がっていってるならこの池に住んでる生き物達はどうなる………



 やばっ!中止中止!



 池の水位がどんどん元に戻っていく。


 あぶな、このままやってたらどうなっていたか分かったもんじゃない。

 今後この技は時と場所と場合を考えて使う事にしよう。そう、TPOだ。

 いや、いっその事封印する方が良いのか?

 どっちにしろ当分の間は使用禁止だな。


 こんな危ない事をし続けたら命がいくつあっても足りないな。

 今日はこのくらいにしてまた暇があったら色々試す事にしよう。

独り言ってどう表現すれば良いのかわからないですね。

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