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鯉の天昇り  作者: 陽
序章
1/16

0話  神と魂とミソロジー

この話は本編が始まる前のお話です。

この話をみなくても本編は楽しめると思います。

 

 悠久の時を跨ぐ過去

 神と神の争いは互いの望みを叶える為、魂をも消失させる規模になっていた。

 善なる正義の為の力、邪なる正義の為の力、相反する力を手に神々はぶつかり続けた。


 一方は世界を守る為に。

 一方は世界を壊す為に。


 いや、悪神は世界を壊す事こそ世界を守る事につながると考えていた。

 逆もまた真なり。

 世界を守る事が世界を壊す事になると考えていたのだ!


 事実、世界では争いが絶え間なく続き、弱者が強者に虐げられる。そんな行為が横行していた。

 しかし、善神は気づいていた。

 助け合う事の素晴らしさを、命を生み育む事の素晴らしさを。


 この二つの違いが両者を分けたのだ。


 互いの正義を認めさせる争いに終わりは無かった。

 いや、終わりを感じさせ無い程、長く激しい争いだったのだろう。

 だがいつかは終わる。終わりの無い事などあるはず無いのだから。


 そしてついに争いが終わった。

 そして片方の神が残った。

 その頃には正義がどうあるべきか、そんな事は分からなくなっていた。

 ただ一つ。この神の意思こそ正義である。

 そう決められたのだった。

 争いの勝者の持つ権利であった。


 一方、争いに負けた敗者はその身体を失い、魂だけの存在となっていた。

 いや、その意思の強さゆえに魂を形容できたのだ。

 魂だけの存在となる事ができたのも奇跡と言っていいだろう。

 だがそれも最早時間の問題だった。

 自身が創り出した魂の機構に自身が壊される、後一歩で文字通り消滅するところなのだ。


 しかし自身の正義の為に最後まで足掻き続けた。

 大切な世界を守る為に。


 せめて……この力を奴の手にさせては………


 自身の持つ力の一端を封印する為に自身をも犠牲にした。

 そして自身の魂、そして意思をも封印し次の誰かに託す事を決めたのだった。

 自分の代わりにこの世界を守ってくれる事を信じて。



 《──神……魂はスキル─聡明叡智─へと退………した。同様に他…種のスキ………化します。

 ──失敗しました。一種類ずつ試みます。

 ──一部、成功しました。

 次に聡明叡智に……意…を封印します。

 ──成功しました──》

………の部分にはなにが入るんでしょうね?

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