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第五話 コミュニケーションを図ってみようー4

アイフォンとか電子機器を食べたという話を、流石に聞いたことがない。




どう考えても人間にとっては毒にしかならないだろうし。




スライムさん大丈夫なのかな?




気のせいかな、少し放電してる??




「この感じ......スライムが魔術を使ってる?」




お、ぉぅ。




そうなんだ。




なんか偉くビックリしてる。




ネアちゃんが。




と思ったら、スライムさんもクモさんもビックリしてた。




「あれは、魔術書かなにか、貴重なものだったんじゃ?」




「いやーーただの遠くの人とおしゃべりする道具なんだけど」




ざっくらとした説明だが、ご了承いただきたい。




厳密にいえば、ゲームしたりネットできたりもするが、電波がないので意味がない。




いくらか専門書をダウンロードしてたけど、使い道なさそうだもんな。




充電とかも難しそうだし。




「えっと、スライムさん。ご満足いただけました?」




コクコク、コクコクと体全体で頷きーーのような動作を見せてくれた後、ピカーっと光ったりしていた。




このスライムさん、実はものすごく賢かったりしない?




「つかぬ事を聞きますが、スライムさん、さっき食べたものの力を吸収とかしていたり......?」




今度はゆっくりと頷き、気に入ったのかもう一度光を放つ。




「ネアちゃん、過去にスライムさんが魔術を使ったって話はあるの?」




「私は、聞いたこともなかったです」




そっかぁ。




稀な例か。




いやでも、コミュニケーションできるし、アイフォンの機能も吸収してるのかも?




Siriさんもあるしなぁ、うまくいけば発音とかどうだろ?




「スライムさん、『あー』とか思って、魔術で空気を震わせるとかできます?」




二人には、なにそれとでも言うように体を捻られてしまった。




そのシンクロ具合は、オリンピックでも通用するんじゃないかと思います、はい。




個人的には、すげぇかわいい。




それはもう、俺の期待に応えてくれようとしている姿も健気でいい。




「......ea、e、a。アー、ア、アー?」




クモさんがのけ反ってる。




スライムさん自身も驚いてる。




後ろからはトスンと音が聞こえて、振り返ればネアちゃんが尻餅をついていた。




スライムさんを指さしながら。




そんなに驚くことだったのか。




なんだか、申し訳ないことをしている気分だ。

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