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クロノ・レボルト〜2度目の革命〜  作者: 田坂屋台
交流会編
11/26

VS クルシュ

「クルシュさん」


 翌日、ルナは朝早く広場に向かった。広場にいたのは先日とは違い、学園の制服を着たクルシュの姿があった。


「あ、ルナちゃん。いやー、何着てこうかなって考えたけど、やっぱり制服がしっくりくるねー」


「ええ、そうですね。あと、これ」


 ルナはクルシュに紙袋を投げつける。中を見るとジャージと果物が入っていた。


「わー、ありがとう。あとで一緒に食べようか」


「はい。では、手ほどきお願いします」


 ルナは杖を構える。それを見てクルシュも大剣を取り出す。クルシュの間合いにルナは既に入っており、クルシュはルナに向かって飛び出した。


「はい! ここからどうする!」


 クルシュとルナの間合いが一気に短くなる。そしてクルシュの大剣が今にも振り下ろされそうにあり、魔法を唱えている時間はない。


「せー……のっ!」


 ルナは地面に向かって魔力を暴発させる。その反動でルナは後ろに勢いよく吹っ飛び、クルシュは爆風で態勢が崩れる。


「ただの魔法じゃ時間がないから、敢えて暴発させたか……!」


 その間にもルナは急いで態勢を整え、今度はしっかりと魔法を唱える。


「ウェーブ!」


 ルナの前に大きな波が出来る。波はそのままクルシュに向かって襲いかかる。


「甘い!」


 クルシュは大剣に魔力を込め、大剣を振るう。虚を切った大剣の後から斬撃が生まれ、斬撃は波に向かって飛び、真っ二つに切る。


「――あれ?」


 波の先にはルナの姿は見えず、クルシュは辺りを見回す。


「イナズマ!」


 上から声が聞こえ、クルシュは咄嗟に上を見上げる。空にはルナが飛んでおり、ルナはクルシュの真上から雷を落とす。


「盾の星!」


 クルシュは空を十字に切る。十字に刻まれた場所から壁が浮かび上がる。雷は壁に当たり壁は砕けたが、クルシュに当たることはなかった。


「昇天落花!」


 クルシュは空中で無防備になっているルナに向かって高く飛び上がる。クルシュは大剣をルナに当て、ルナごと地面に落下していく。そして地面に降りる直前で大剣を振り、ルナを地面に叩きつける。


「かはっ……」


「はい私の勝ちー。それじゃ、ちょっと休憩したらもう一度しようか」


 クルシュはその場にへたり込み、考え込む。

 昨日とは違って攻撃の手を休めなかった事、そして全ての魔法が何も調整していないただ純粋な魔力の放出だった事。


「クルシュさん、もう一度お願いします」


 ルナはスッと立ち上がって構えを取る。


「やれやれ、何を考えているんだか」


 クルシュも構えを取り、再び特訓が始まる。

 この日、ルナがクルシュに勝つことは無かった。


「じゃあ……また明日……」


「はい……」


 ルナとクルシュはお互いヘロヘロになっており、二人はそれ以上会話を交わすことはなくそれぞれ帰路に入っていった。


「はぁ……それにしてもルナちゃん、あんだけ魔力使って歩けてるなんて何食べたらそうなるのかしら……」


 クルシュはぶつぶつ言いながらふらふらと家へと帰って行った。

 後日、ルナとクルシュは三度広場で落ち合った。


「さーて、今度はどんな事をしてくれるのかな」


「はい! 今度は勝ちますよ!」


 ルナは自信満々に言う。クルシュはルナに何か策があるのか、いつもよりも気を集中させる。そしてクルシュはいつもと違う構えを取る。


「とりあえず、一発目は勝たせてもらうよ」


「行きます! ランダムスター!」


 ルナの周りに光の玉がいくつも浮かび出す。光の玉はルナが杖を振ると光の玉は縦横無尽に動き回る。

 しかし、不規則に飛び交う攻撃を前にしてもクルシュは構えを変えず、じっと動かない。すると、玉の一つがとうとうクルシュの真正面に向かって飛んでいく。


「――そこだ!」


 クルシュはパッと目を開け 、大きく円を描くように大剣を回す。その風圧でクルシュの目の前に来た玉はもちろん、周りを飛び勝手いた光の玉はかき消された。


「まだまだ行くよ!」


 クルシュは回転の勢いに乗ってルナがいる方に空中に円を描き、その円を横に一閃する。


「槍の星!」


 クルシュが描いた形に沿って、ルナめがけてビームが飛ぶ。


「ルナ!」


「今です!」


 ルナはギリギリのところでビームを避けると、勢いよくハンスを空高く放り投げる。


「え!?」


 ハンスが放り投げられたことでクルシュは一瞬ハンスの方を見る。その一瞬をつき、ルナは地面に手を当てる。


「ディストラ!」


 ルナは手に魔力を込め、一気に地面に放出する。すると地面に亀裂が入り、グングンと盛り上がる。


「くっ!」


 クルシュは咄嗟の判断で足場が崩れながらもルナに急接近する。


「ハンスー!」


 ルナは大声でハンスに呼びかける。ハンスは待ってましたかのように簡単な記号を空に描く。ルナもハンスと同じ様な記号を描く。

 すると一瞬のうちにハンスとルナの場所は変わり、クルシュはハンスに大剣を当てることは出来たが、体制が崩れ、その場に転がり込む。

 空中に移動したルナは急いで魔力を手の平に込める。


「最大を最小限に……」


 溢れ出る魔力を懸命に手の平に収める。そして遂にルナの手の平に込められた魔力は安定すると、


「ハイドロキャノン!」


 ルナの手の平に凝縮された水の魔法は一気にクルシュに向かって放たれる。そして魔法は途中で広がることはなく、真っ直ぐにクルシュに向かう。


「……お見事です」


 ハイドロキャノンがクルシュに直撃し、辺り一帯に水しぶきが飛び散った。

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