聖夜の幼女収穫祭 後半
後編です。
戦闘服に身を包んだナツキは鍋ナツキの行方を探すためにナツキとエリシア、ルナとソラの二手に分かれて捜索を開始した。
もともとはナツキは一人で行動するつもりだったが鍋ナツキがギルドに依頼を出したことからほぼナツキと同じ容姿だと想定できるから誰か一人ナツキと一緒にいないと間違えて攻撃をしそうだから誰かを連れて行くように言われてなんだかんだ最近二人きりでいることが少ないエリシアと組むことにした。ソラとは最近一緒に服を買いに行ったしルナとも買い出しついでに街の外の草原で日向ぼっこしたし。……それにエリシアなら自分が幼女を目の前で暴走してもなんだかんだで許してくれそうだし……。
「ねえナツキ君。私とナツキ君が二人きりってなんだか久しぶりじゃない?」
ナツキの腕をとりながら抱きついてくるエリシア。どうやらエリシアも考えていることは同じだったようだ。
「たしかに、ここ最近はギルドからの依頼だったりいろいろあったからな……。そうだ!こんなときになんだけどちょっと二人には内緒でデートでもするか?」
「ホント!?する!デートしたい!」
ナツキのデート宣言に飛び跳ねながらなつきに抱きつくエリシア。周りの視線が少し痛いがもうこの街にはナツキ達のことは広まっているからほとんどが「あのバカップルはまたこんなところで…」といった視線が多かった。嫉妬の視線を送るのは大抵が最近この街に来た人たちくらいだろう。
ナツキは抱きついてきたエリシアの頭を軽く撫でて少し離れてから手を繋いだ。
目の前を前に泊まっていたことのある宿の双子の姉妹(どちらも幼女)が仲良く手を繋いで恐らく宿屋の店主におつかいを頼まれたのかメモ用紙とバックを下げていた。
その双子に気づいて思わず飛びつきそうになったところをエリシアにぎゅっと手をつかまれて止まる。
エリシアを見ると心なしか起こっているような気がした。
「あの~、シアさん?怒ってる?」
「いつもなら私も笑って許したよ?でもね、さっきナツキ君は私になんていった?」
「えっと~……内緒でデートでもするか?っていったな」
「でしょ?あの子達がロリコンのナツキ君が飛びつきたくなるくらい可愛いでしょ」
最近もうエリシアはナツキがロリコンであることを諦めつつあった。
だからなのか始めてあったツンツンしていた狼少女は完全に長年連れ添った老夫婦のようになっていた。
「ん?…俺が思わず抱きつくくらい可愛い幼女……?」
「どうしたの?」
「不味い!シア!悪いけどデートはまた今度にしてくれ!あの子達が危険だ!」
それだけ言うとナツキはエリシアの手から離れ双子の下に駆け走っていった。
「あの子達が危険って……どう言う事だったんだろう?……あっ!ナツキ君とお鍋の見分けがつかなくなる!!」
ツンツン狼少女はもういないがちょっと抜けたところがあるエリシアは相変わらず健在だった。
ーーーーーーーーーーーーーー
「のぅ……ちと思ったんじゃがルナよ」
「どうしたのソラちゃん?」
「なぜ我は四つん這いでその上にルナが跨っておるのじゃ?」
「え?だってお兄ちゃんがサンタクロースはトナカイに運んでもらって移動するって言ってたから」
人通りの少ない路地だったことから人に見られることがなかったが流石にソラでもこの寒い中、全身タイツで四つん這いは手と足が冷えて耐えきれず言った。
ナツキがソラにあの料理を作ったことで責任を感じてるならルナと行動するときはルナからの頼まれごとは絶対に言うことを聞くようにと言われたせいでこのような事になってしまった。
「すまんがルナよ、寒くてな。そろそろ許してはくれんかの?」
「仕方ないな〜。じゃあこれに着替えてよ」
そう言いルナはナツキから持つように言われていた魔法袋から服を取り出す。
「む?それはルナたちと同じ服では無いか!」
「お兄ちゃんがソラちゃんにもこれを着せろって。なにかクリスマスパーティ…だったかな?それを開くために私たちの分を服屋で仕立てていたらしいよ?でも開こうとしてたらソラちゃんが変な鍋作っちゃったから着ることができないってお兄ちゃん言ってたよ?」
「じゃからこの前なぜか気前よく我に服を買ってくれてその時に採寸したと言うわけじゃな」
「だってソラちゃんがその姿になったのはほんと最近だったからお兄ちゃんもあんまりサイズがわからないって言ってたからね。ルナとエリシアお姉ちゃんのサイズは眠ってるときにしょっちゅう見てるから覚えてたんだって」
「さすが、変態は目で採寸できるのかや……」
呆れたと言わんばかりにため息をつくがその表情はどこか嬉しそうだった。
物陰の隅で渡された服に着替え、ルナが見張りをしているとソラは服を着て出て来た。
「おぉ〜!ソラちゃんかわいいー!」
「ふっ!やはり我に似合うのは和服に限るわい。じゃがこの作りからするにこの服は結構高いはずじゃと思うのじゃが……?」
サンタの帽子に赤と白と緑のカラーで彩られた和服は肩が露出し、ミニスカートのタイプの和服だった。
「それはそうだよ。お兄ちゃんはソラちゃんの喜ぶ顔が見たいって言ってたからね。ルナももしお兄ちゃんと同じ状況なら喜ばせたいと思うもん。言うなって言われたけどお兄ちゃんこの前ね、『昔はあれだけ世話になった上に昔から俺のことを好きでいてくれたんだ。神様じゃなくなったならいくらでも可愛がってあげれるから喜ぶ顔が見たい』って言ってたよ。お兄ちゃんは昔、ソラちゃんに助けられて好意を抱いたことがあったけどソラちゃんは神様だったから一線を超えちゃいけないって思ってたんじゃ無いかな?ルナはそう思うよ。……あ、お兄ちゃんにはルナが話したって言わないでよ?さ、いこ!早くお兄ちゃんの姿をしたお鍋を探し出してそれからお兄ちゃんが言ってたクリスマスパーティってのをみんなで楽しもうよ!」
そう言ってルナはソラの手を引く。
ソラは軽く返事をして自分の顔が熱くなるのを感じた。
今までナツキはそこまで自分に好意を抱いてくれない、自分のことを愛刀のように思っているとばかり心のどこかで思っていたから余計に他者から好意を抱かれていることを言われると嬉しさと恥ずかしさがましましになり羞恥に染まる。
「ソラちゃん?顔真っ赤だよ?だいじょうぶ?」
「む……?あ、あぁ大丈夫じゃ」
突然ルナが振り向いたせいで顔には赤みが差したままだった。そして無邪気に聞かれたく無いことを聞いてくるルナに特に何も言い返すことができずにだんまりとする。
そのときに何かを叫びながらこちらに向かって走ってくる何かがやって来た。
「幼女!幼女!幼女!幼女!YESロリータ!YESタッチ!幼女三人目ゲットだぜ!」
「ふぇ?……えぇーーーーーーー!?」
叫んで走って来たものはどこか見覚えのある顔つきに首を傾げるソラ。
そしてその男は右手に幼女2人と左手にルナを持ち去っていく。
「今のは……ナツキかの?」
1人で誰もいなくなった路地で呟くと後ろから思い切り頭を叩かれる。
「な、誰じゃ!この我に手をあげるもの……は……な、ナツキだったのかや?……ん?でも今ルナを連れて行ったのはナツキじゃったが……?」
「いやいや、分かれよ!」
ソラの頭を叩いたあと、そのまま手をアイアンクローの状態で叫ぶナツキ。
その言葉を聞きハッとなり腰の帯から短刀を取り出しナツキの腕に刺そうとする。
ナツキに短刀の刃が当たる寸前のところでソラから離れる。
「何しようとしてんだよ!?お前やっぱりバカだろ!?」
「お主はナツキの偽物じゃろ?本物のナツキなら先ほど去って行ったように偽物に捕まえられないように幼女を抱えて守っておるはずじゃ。じゃから幼女を抱えていないお主は偽物じゃ!」
短刀を複製して両の手に短刀を逆手で構えの体制をとるソラに呆れるナツキ。
なぜバカな奴は変なところで勘が鋭くも鈍いのかと。
確かにロリコンの自分ならば幼女を守るためにどこかに保護するために担いで回るだろう。
でも自分ならば絶対に言わないことを偽物は言っていた。一番言われたく無い言葉をこの馬鹿は突いてきた。
「だいたい偽物ならYESロリータYESタッチなど言わんじゃろ?生粋のロリコンのナツキじゃからこそ言うセリフじゃ。お主はそんな言葉を一度でも言うたことあるかの?」
その言葉でもう何もかもどうでもよくなるほど自分でも何かがプツリと切れる音がした。
「YESロリータYESタッチ……だと?そんな奴はただの犯罪者じゃねぇかよ……俺の信条は昔から変わらずYESロリータNOタッチじゃこの戯けぇ!!昔から言ってるだろ!俺は許可なければ肌に触れようなんざ考えねぇよ!」
「なに!?お主、許可があればいくらでも触ると言うことかや!?……変態じゃの……なんじゃこの悪寒は……まて、なぜ偽物なのに本物のナツキ並み……いや、いつものナツキ以上に恐怖を感じるのじゃ……?なんじゃなんなのじゃその笑顔は!」
ナツキは悟りでも開いたかと言うように鬼の形相だったのがまるで仏の笑顔のようになっていた。
だが目は笑っておらず、ついでに言えばハイライトが仕事を放棄し闇落ちしかけていた。……と言うかしていた。
ナツキは笑顔のままソラに近寄る。
ソラは涙目で逃げようとするものの足が言うことを聞かずに震えるだけだった。
そのまま手の届く距離にきたナツキはソラの頭を再びアイアンクローで締め上げる。
「いだだだだだっ!!やめ、やめて、ほんとごめんなさいなのじゃ我が悪かった!主が本物のナツキじゃ!いた、痛い!許してたもぉ〜!」
「だーめ。許すわけないだろ?ほらほら意識飛ばして逝っちゃえよ」
そのままガリガリと脳を揺さぶられソラは気絶するとともに覇王刀の姿に戻る。
今更思えば初めてこの覇王刀を使ったにも関わらず昔から使っていたかのようなしっくりくる感じは神滅偽剣が剣の素材になっていたからだったらしい。
剣の姿になっても口を開かないと言うことはおそらく精神力が切れたんだろう。
昨夜、ソラに精神力をナツキが分け与えたにも関わらず、いろんなことに精神力を使っていたからもうあまり残っていなかったのだろう。
もしも偽物と遭遇して戦っていたならすぐに負けて向こうにソラというチート性能の武器を与えることになってしまうためこの方法でソラを止めておくのが一番良いと思った。
そしてソラが来ていた服は鞘となって刀身を覆っていた。いつもの黒色の鞘は存在せず、赤と白と緑のカラーリングの鞘になっていてなんともコスプレ感を漂わせるものになっていたがこのサンタクロースの格好の時点でコスプレ感があるから問題ないだろう。
「ナツキくーん!漸く追いついたよ!ってあれ?ソラちゃんなんで刀に戻ってるの?」
「まぁ、それはおいおい話すよ。……気が向いたらな。それと急に走り出してごめんな」
「ううん。それは良いけれど……あれ?ソラちゃんがその姿ってことはもしかしてルナちゃんは……」
「みたいだ。さっきソラが俺のことを偽物だって言ってたから俺の偽物がルナと双子ちゃんを攫ったみたいだ」
「攫ったみたいだって……!ナツキくん!何呑気なこと言ってるの!早く探さないと!これ以上子供達を危険な目に合わせちゃダメだよ!」
「その点は大丈夫。どこに行くかは分かってるから」
「え?どうしてわかるの?」
エリシアは怒った表情から一変、キョトンとしながら問いかける。
「さっき駆け回ってる時に聞かなかったか?今日は俺の世界ではクリスマス。似たような風習はどこでもあるらしい。この街では大きなトナカイを引き連れた巨人が住人を休ませるために迷宮からモンスターたちが出てこないように管理して、この迷宮都市では雪とともに巨人が現れ、人の代わりにモンスターを倒してくれるらしい。なんか守り神見たいな存在らしい。その存在を祝うために祭が開かれるから多分そこに現れると思う。なんせ祭りの主役が子供達ってくらいだからな」
「だからこんなに今日は賑やかだったんだね」
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ナツキとエリシアはこの街で一番高い時計塔の天辺から視力を強化して町中を見下ろす。
探すこと数十分が経ったころだった。
「あぁ!ナツキくん!あれ!」
「お、あれが噂の巨人とトナカイか。藁で作ってあるなあれ。あのサイズはどうやって作ったんだろうな……」
見下ろすところには藁で作られた巨人とトナカイの人形を木の台座に乗せていた。
そのサイズはトナカイは二階建てくらいの大きさで巨人に至ってはおそらく4階建くらいの大きさだ。
多分魔法で作ったんだろうがそれでもすごい。
「ん?あの巨人の人形の奥の方になんか人影があるよな……気のせいか?」
「いや、私も見えたよ。ほんの一瞬だったけど多分あれ鍋蓋被ってたよね……?」
「あぁ、被ってたな……なんだあのバカな格好は……俺、こいつにあっちが本物と思われるなんて結構くるものがあるんだけど……」
ソラに手を添えてポツリと呟くナツキにエリシアは戸惑いつつも励ましてくる。
「ど、どんまいナツキくん」
なんとなく気まずくなった空気を取り払おうと思い屋根を伝って2人は鍋ナツキの影を追った。
そこはいつも露店で賑わいを見せる迷宮都市内にあり、駆け出し冒険者が鍛えるためにあるような低級ダンジョンの入り口にやつはいた。
数十の幼女を裸で縛り付けて。
「ロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリロリ」
何かの呪文のように幼女たちに向かってロリロリ発言をずっとしている鍋ナツキを見てエリシアとナツキは口元を押さえ、顔を歪める。
「ねぇナツキくん。ちょっと思ったんだけどさ……」
「奇遇だなシア。俺もちょうど思ってたところだ」
「「ものすごくキモいんだけど」」
ナツキとエリシアの声に反応した鍋ナツキはエリシアを見て目を輝かせたがすぐに興味なさそうにため息をこぼす。
「巨乳ロリ!!………はぁ、なんだ。BBAか…帰れ帰れ!二桁の年齢には興味ないんでね。しっしっ!」
嫌そうな顔をし、手を振って追い払おうとする鍋ナツキにナツキはブチギレる。
「んだとゴラァ!巨乳ロリは最高じゃねぇかよ!は?二桁の年齢がババアだ?ロリババアを知らんのかお前は!ちっちゃければ可愛いだろ!手を出せる合法ロリなんだぞ!?サイッコーだろ!」
「あぁ!?ロリってのは一桁の年齢で穢れを知らないからこそ至宝のロリなんだよ、十年も汚い世界を見てしまったらもうそれは至宝のロリじゃない!ただのババアだ!」
エリシアはカチンと頭に来た。巨乳ロリだのロリババアだの至宝のロリだのと。
「ねぇソラちゃん。起きてるんだよね?」
『え、なぜ我に声をかけたのじゃ?』
ナツキすら気がつかなかったのにエリシアはナツキの腰からソラを取る。
そして鞘から刀身を抜き放つ。
『え、ちょ、エリシア?どうして我を抜いて構えを取っておるのじゃ?え、まてまて、そっちは本物じゃろうに』
「良いんだよこれで。行くよソラちゃん」
何かよくわからない状況に困惑するナツキと鍋ナツキ。2人とも気がついていない。若いとはいえ女性に年齢の話題を振ったのだ。
一呼吸を置いて息を吸い止めてナツキが前に使っていた使っちゃいけない技を使った。
『一刀破滅!』
ナツキほどの精神力があるわけじゃないエリシアはコントロールしながら常人ならば放つことのできない技を放ち鍋ナツキを消滅させ、本物のナツキも意識を刈り取った。
『あの、ワシの仕事だったんじゃけど……』
何か老人の声が聞こえると思ってエリシアはソラを見上げる。
すると虚像のような巨人の人影がうっすらと浮かび上がっていた。
『まぁ、仕事を取られたんじゃ。ワシのやることはもうないからお嬢さんにプレゼントでもするかの。ホッホッホッ!』
そう言いしんしんと雪が降り積もって行く。
もう夕暮れ時だ。
街には明かりが灯り祭りの音楽が鳴り響く。
幼女達は巨人がソリに乗せて各々の家に届けて行った……と思う。あの巨人はなぜかナツキと同じような匂いがしたと鼻の効くエリシアは言った。
サンタ・ロリ・クロースと名乗ったその巨人はナツキと似たような衣装を着て幼女を送り届け、枕元には大きなプレゼントを置いて回った。
それも、幼女のみだったが……。
子供達の夢であるサンタさんがロリコンだったということは伏せておくべきだろう。
ナツキは意識を取り戻した時そう思った。
一連の流れはソラを介して流れて来た情報からサンタが自分と同類だったことに一抹の喜びを覚えた。
ちなみにサンタ・ロリ・クロースはエリシアとルナにもプレゼントをくれたらしいがそこまで幼女感が出てないソラにはプレゼントをくれなかったようだ。
『それじゃ、ワシはもう国に帰るわい。来年またプレゼントを届けに来るからのぉ。ホッホッホッ!メリーロリスマース』
「おいおい、サンタお前は子供達の夢を壊して行きすぎだろうが……」
ナツキはソリに乗って飛んで行くサンタを見ながら呟くが周りのみんなは別にどうも思ってなかったようだ。
そして全く関係ないことだがサンタを運んでいるトナカイを擬人化させるなら大人しく弱々しいロリっ子だと良いなと少し思ったことは本当にどうでも良い話だ。
「じゃ、帰ってクリスマスパーティーをしようか。もともとそのために食材を揃えていたのにソラがダメにしたからみんなで買い出しから行くか」
ナツキがそう言うとエリシアとルナとソラは各々喜びや申し訳なさでいっぱいの表情をしていた。
「やった!ナツキくん!私と一緒にご飯作ろうね!」
「おにーちゃん!ルナはローストチキンが食べたーい!」
「食材をダメにしてすまんのぅ……って今更思ったんじゃがエリシアはなぜ我を使えたのじゃ?」
「まぁ、ご都合主義ってことで良いんじゃないかな?どうせ今後はナツキくんが新しい武器を私に作ってくれるんだろうし」
「ちょっとその発言やめてくださいエリシア様!何でもしますからその辺の話には絶対に触れないで!」
ちょっと危うい発言をしたエリシアに速攻で雪の積もる中に土下座をする。
そのナツキを見たエリシアはちょっといたずらっぽく笑みを浮かべる。
「んーっと、それじゃあナツキくんは今度私と一日中デートすること!もちろん、家でも一日中だからね?」
「え、それって……ルナとソラちゃんは家にはいられないってこと?」
ルナが雪だるまを作りながらエリシアを見る。
「ごめんねルナちゃん。1日だけお願い。宿屋に泊まって貰えると私すっごく嬉しいな」
「うーん……お兄ちゃんとお姉ちゃんと遊べないのはつまんないけどソラちゃんも一緒にだよね?」
「うん。ルナちゃんとソラちゃんと2人で宿屋で。ダメかな?」
「良いよ!いっつもルナとソラちゃんがお兄ちゃんを取っちゃうからお姉ちゃんはお兄ちゃんといちゃいちゃできてないもんね!だってお姉ちゃんはせいさいなのにまだ何回かしかやってないもんね!」
「待って!ルナも何言ってるの!……最近嫁達の言ってることが怖すぎる件について……」
「いやいや、お主も何を言うておるのじゃ」
こんな雑談をしながら買い物を済ませ、家に帰ってご飯の支度をして、食事を済ませてまた雑談に花を咲かせみんなで無駄に広く作ってしまった露天風呂に雪景色を見ながらみんなであったまり、長い長いクリスマスの1日を終えた。




